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ブルーウォーター公国物語(続グランディ王国物語のそのまた続き)  作者: 雷鳥文庫


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お呼びでない奴。

誤字報告ありがとうございます

 とりあえずその日はそれで散会することになった。

子供達は仲良く遊んでいた。

「ミネルヴァちゃん。もう帰ってしまうの?今度いつ会えるかな?」

おおう。エドガー王子様のなんとお可愛らしいことよ。

ミネルヴァちゃんの手をぎゅっと握っての上目遣いだ。

「おほほ。またすぐに会えますわ。ダーリン。」

流石にエリーフラワー様の娘さんである。

もうダーリン呼ばわりだよ!

「ねえねえ、ランちゃんは?すぐまた会える?」

フロル王子様が同じようにランの手をとって覗きこむ。

「わかりまちぇん。」

バッサリだ。まだお子ちゃまには美形の力は及ばないのか。


「さあ、帰りましゅよ。」

サファイア君がランの手を取る。

「あい。」

おや、素直だ。

ふーん、サファイア君が一歩リードしてるようだねえ。


龍太郎君が大きくなってメリイさんとレプトンさんを乗せている。レプトンさんの顔色は悪い。

リード様の静かな怒りに怯えてるんだな。


さて私達はどうやって帰ろうか。


そこに溢れる青い光。

美獣が現れた。

「うむ。キューちゃんが帰ってきたでござるな。」

グランディまで送ったのね、偉いわ。

「レイカさん。送りましてよ。では、ヴィヴィアンナ様、また呼んで下さいまし。」

「ええ、是非来て下さいね。レイカさんもまたね。」

「うん、キミ達を巻き込んで悪かったね。またいつでも来てくれたまえ。」

リード様は私達にはにこやかに手を振ってくれた。


麗人達の微笑みに見惚れたと思ったら、

フワリと光に包まれて自宅に着いた。


「なーんか疲れちゃったワ。」

「子供達も寝そうだし。」

サマンサちゃんとショコラさんが出迎えてくれて、子供達を渡す。


「あらあ、キューちゃん。送ってくれたの?

ハイ、アメちゃん。バナナも食べる?」


キューキュー。


母から甘味をもらってキューちゃんは消えていった。

「またね。レイカさん。」

エリーフラワー様ご一家と一緒に。

送ってくれてありがとう。

本当にお疲れ様でした。


アンちゃんは上着とネクタイを取って一息つく。

「ふううっ。明日と明後日かな。

カレーヌ様のところへ張り付くよ。」

「何で?」

「レプトンさんが本気のプロポーズをするだろうからさ。」

「……ああ。」

ソファに座って伸びをするアンちゃん。

私も隣にすわる。

母とかに聞こえないように小声だ。

「多分、見届けてくれとリード様から指令が来るだろうな。ま、言われなくても行くつもりだけどね。」

「そんなにすぐかしら。」

「……早く決着をつけないとアキ姫さまに失礼だろ。

それはレプトンさんもリード様もわかってる。」


やれやれ。

何だか複雑な気持ちになる私だった。

カレーヌ様とレプトンさんの相性は決して悪くない。

だけどねえ。

カレーヌ様にその気は無いと思うんだよ。


アンちゃんは難しい顔をした。

「まあなア。サードさんじゃないから、暴走はしないと思うけどなぁ。」

「え、暴走って?」

「悪くてもいきなり同意もなく抱きつくとかな。

ま、そのくらいだろ。オレとハミルトンで引き剥がせるさ。」


なるほど。


「しかしリード様はお優しいな。ご自分がお膳立てした縁談に待ったをかけるのを許すとはなア。」

アラン様なら許さないだろう、と言う言葉を飲み込むアンちゃん。




 次の日。朝の九時。

「こんにちは、レイカ。遊びに来ちゃった。」

ええ?カレーヌ様?

あっちから来ちゃったよ。

「ねえ、明後日の九月十日。ヴィヴィアンナ様の双子の王子様の誕生日でしょ。何かいいお菓子のアイデアない?

王妃様もお喜びになるみたいな。

普通にケーキをお届けしようと思ったんだけどね。」

「あー、そうね。」

横目でアンちゃんが奥に行くのが見えた。

どこかに連絡するのだろう。

「そういえばさ、九月の1日の月曜日かな。ウチのチュパ子ちゃん達が騒いでいたの。

何かあった?」


チュパカブラが?


「うーーん。この国に押し入ってこようとした侵入者がいたの。キューちゃんと龍太郎くんが排除したけど。その余波かな?

彼らUMAは繋がってるって言うし。」


どこまでしゃべっていいかわからないしなあ。

他所の国の姫がやらかしたなんて。


「とりあえず、自宅部分にどうぞ。」

「はあい、お邪魔するわね。」


リビングでお茶とお菓子を出す。

「あら美味しいわ。おばさま。このメレンゲクッキー。」

カレーヌ様は母の手作りクッキーに舌鼓を打つ。

「うん、お持たせですけど。やはりカレーヌ様が作った、ジャ○ィもどきも美味しいわね。」

ああ、このチョコのほろ苦さとジャムの甘さがあうこと。クッキー部分はサクサクだ。


「ところでねえ、お祝いは飴がいいと思うの。棒状の紅白の飴。」

提案する私。

「あら、なあぜ?」

「五歳の誕生日でしょ。七五三という文化があってね。五歳になった男の子は神社にね、お参りをして千歳飴と言う飴を食べるの。

神社というのは神様を祀っているところね。」

本当は11月だが、ここには日本の神社はないし、まあ良いだろう。

写真の早撮りでも九月にやったりするし。


千歳飴を絵に描いてみせる。

「赤のはね、少しイチゴ味にしても良いかなあ。

そうね、ベースは普通に砂糖だけの味でもいいけど、ミルク味でも。」


スーパーにミ○キーの千歳飴が売られるようになったのはいつからか。

(某お笑い芸人のネタで、キャラメルは、銀歯泥棒ってあったけどミル○ーもそうだよねえ。)

それまでは神社にしか千歳飴は売ってなかった。


私の子供の頃は縁起物として親戚にお配りしたものよ。


「ふーん。こんな長い紙袋に入れるの?上のスペースが空いてるのは何故?」

「本当は着物の時ぶら下げるものだからね。でもね王妃様にはウケること間違いナシ!よ。」


「OK。とりあえず棒状の飴で良いよね?紅白で。」

「うん。」

「飴菓子担当の職人に話して見る。出来ると思うわ。

じゃ、帰って早速試作するわね。

ねえ、レイカ。良ければ付き合ってくれない?

その場でチェックして欲しいのよ。」

チラリと母を見る。

「行ってらっしゃい、レイカ。子供は私とラーラさんとで見てるから。」

頷くラーラさん。

「ありがとう!おばさま!」

カレーヌ様はペコリと頭を下げた。


そこにアンちゃんがやって来た。

「カレーヌ様。レプトンさんがお会いしたいと。」

「えええー、忙しいのにー!」


うわっ。来たんかい。


「うーん、どうもね。お話があるみたいなんですけど。

そのアポイントを取りたいみたいなんです。」

「……ふうん。」

「近日中にちゃんとお話したいんじゃないんですかネ。」

「あ、そう。」


オモテに出ていくカレーヌ様。

「こんにちは、レプトンさん。」

「カレーヌ様。こちらにおいでだと聞きまして。」

ははん。チクったのはアンちゃんか。


「何か御用かしら。お仕事がとっても忙しいのよ。

今から帰って、王子様たちのお誕生日のお菓子を作らなくちゃならないの。」


あらら。カレーヌ様は激おこプンプン丸だよ。




そういうタイトルのドラマがありました。主役が夭折しましたね。



さて、私も何度も飴に銀歯を取られました。困りものです。

千歳飴ですが、私自身の思い出としてお参りの後、祖父や祖母やら親も割って分けて食べてました。

当人には虫歯になるからと三センチくらいしか貰えなかったな。


その後近所の人からもお裾分けがあったような。

縁起物ですからね。



激おこぷんぷん丸。レイカの娘(前世の)が使ってたのが口から出たようです。

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― 新着の感想 ―
およびでない、というと植木等しか思い浮かばない・・・ 泥棒というだけでなく歯が痛くなるので、飴もキャラメルもガムも苦手でした。 元々は虫歯が多いからなんだけど。 七五三のころにはうちの町では千歳飴…
私はハイチュウでやっちまいました(T-T)舐めればいいのに噛むから... 歯医者に行くハメになって、子どもだった私は肉体的に、親は懐が痛んだ思い出が~
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