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ブルーウォーター公国物語(続グランディ王国物語のそのまた続き)  作者: 雷鳥文庫


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いつの日か身体を鍛える者よ。朝には希望で私を蹴って起こせ。

脱字報告ありがとうございました

誤字報告もありがとうございます

 さて。ミルドルと揉めた子供達はどうなったのであろうか。

ヤマシロ君が怒ってタコ殴りにしてないと良いが。


 次の日の朝、ウチの子供達の世話のために出勤してきた母と、サマンサちゃんに聞いて見る。

「あの後どうなったの?」

「あー、あの後ね。マーズさんがね。おさめてくれたのよ。」母が頭を掻きながら言う。

「そうなの?」

「ええ、レイカさん。私マーズさんを見直しましたわ。」

サマンサさんの目はキラキラしている。


ほう。


「結局、キミ達はみんな、エメリン先生が好きなんだね?それでもめてたんだろ?って。言いにくいことをハッキリ言ってくれたのです。」


うわっ。凄いぞ、忖度無しだぞ、マーズさん!


「そ、それで?」

「えっ、いやそんなんじゃ。みたいにドンとリックは言ってたの。」

と母。

「でもね、赤くなってしどろもどろだったからバレバレですよ。」

微笑みを浮かべるサマンサちゃん。


「ミルドルはね、何だよソレ、オレ、とばっちりじゃじゃんって。口を尖らせて。

オレ達孤児だし。貴族でなんでも持ってるアンタが羨ましかったんだよって、ドンが言って、

成績も良くて、貴族にも平民にも分け隔てなく接してて、偽善者めって、思ってたんだ。

けど、アンタはドギーさんにも優しいんだな…ってリッキーが言うの。」


ふーん、アンちゃんの教育が役に立ったな。

平民でも孤児でも普通に接するように、ドギーと交流させたのが。


「ソレでね、ふふ。マーズさんが、心底不思議そうな顔をして、

【君達。何言ってるんだい。お互い牽制してもね、エメリン先生には、みんな相手にされてないじゃないか?

わざわざレプトンさんに告らせて撃沈させようとしたみたいだけどね。

彼女は年上が好みなんだよ。ちょっと学生の君達では無理だろうね。】

ときっぱり言ったんです。」

「あら。更にバッサリね。」

「ね、レイカ。これでミルドルの熱も冷めればいいのだけど。」

母も頬に手をやって思案顔だ。


「そうね。」

こればっかりはなあ。ハート盗まれてたし。


「それでね、その後のマーズさんが凄いンです。

【健全な精神は健全な肉体に宿る!

明日からキミ達も筋トレに付き合うんだよっ!って。

ミルドル君とドギー君と私は筋トレ仲間なんだ!】って。」

サマンサちゃんは微笑む。


「【ほら、こんなに見事に6つに割れたんだよ!私だって三年前なんかまったく筋肉なかったけどねっ!】って。


そこで服を脱いで肉体美を子供達に見せつけようとなさったの。必死でヒデージとヤマシロ君が止めていたわ。

ご婦人方の前なんですよっ。てね。

我にかえったマーズさんも赤面してね。」

母は遠い目をする。


「ええ、止められる前には、ミルドルさんやドギーにも仕上がった肉体を、ドン達に見せてあげたまえって。言ってたし。」

思い出し赤面のサマンサちゃんだ。


「…ぷっ!ははっ。」


笑い声が聞こえて、振り向いたらアンちゃんだ。

いたのね。


「2人はね、いや、オレらは音楽系で肉体派じゃないんですからって逃げようとしたんだけど。」

母の言葉に、

「筋肉は裏切らないぞ!明日から筋トレだ!

迎えにいくからね?って。」

サマンサちゃんが補足する。


「はっはっはっは!」


とうとうアンちゃんが爆笑した。


「それでか!早朝ヤマシロが学園の寮に現れてガキどもを連れ出したって言うのは!」

シンゴ君も現れた。眉間にシワを寄せている。


「ウチの前をね、マーズさん率いるガキ軍団がぐるぐるランニングで回ってましたよ。

それでね、せいっ!せいっ!ってなんか掛け声が聞こえて。

恐る恐るのぞくと反復横跳びをみんなでしてるんです。」

シンゴ君がため息をつく。


「くくっ。そうか。以前はこの猫カフェの前でやってたけどさ。

あの合唱団のガキ共に秘密のレストランの場所を知られるわけにはいかねえからか。

ヤマシロやマーズさんも、気配りをしたもんだな。」

「ソレでウチの前なのね。」

「すみませんね、御義母さん。」

アンちゃんが眉尻を下げて、手を合わせて頭をさげる。


「アンディさんが謝ることじゃないわよ。マーズさんが決めた事だもの。

ま、ミルドルはそのあと、彼等と走って学校に行ったわ。」

母は軽くため息をついたが、表情は明るい。


「なんのかんのいってみんな子供だもの。可愛いわよ。」


「流石ですね、御義母さん。何、私やシンゴも時間がある時は混ざりますよ。」

「そうですね。アンディ義父さん。あのガキどもを鍛えてやりましょう。」


二人で顔を見合わせてニタリと笑う。


わあ。怖い。


それから、一週間。


すっかりドンとリッキーは、ミルドルと仲良くなったらしい。

「やるな!お前。」

「おまえ達もな!音楽隊のくせにやるじゃん。」

「筋肉を鍛えると腹式呼吸にも良いんだよ!」


そしてドヤ顔のマーズさん。

「そうだろう!汗を流せば嫌なことも飛んで行くだろう?」

「はいっ!」


仲良くも、暑苦しく汗臭い光景が繰り広げられてると言う。


そしてザック君というミルドルの親友も遊びに来たらしいが、

「ねえ、オレも朝練に混じっていい?

オレも騎士コースに進みたいんだ。」

と言って彼も仲間に加わったそうだ。


で。さらにその後。

「あの悪ガキだったリックとドンも、すっかりミルドル坊ちゃんと仲良くなって、ザック君と四人で学園でワイワイ仲良くやってますよ。」

ハンゾー君が私に報告してくれた。


良かったじゃん。お友達できて。


「あ!アネさん!いつもシンゴアニキと、アンディ様にはお世話になってます!」

「何かご用がございましたら、お申し付けください!

お荷物持ちましょうか?」



母の家で時々顔を合わせると深々と私に礼をするようになった。


休みの日は四人で仲良く遊んでいるみたいだ。母はニコニコしてオヤツなんか出してあげてる。

みんな楽しそうでよかった。



ま、めでたし、めでたしである。

マルコ・ポーロの冒険。再放送嬉しいです!

とてもご苦労されて、テープやデータを集めてだったんですね。

富山敬さんの声にグッと来ます。

小椋さんのレコードも持ってました。

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