百合小説【第27話】帰ってきた国際学系!!異世界すぎるクラスメイト達②
主な登場人物一覧
【影井】黒髪ミディアムボブ低身長紫目巨乳
本作主人公、理系学系1年(1年留年)。陰キャで大手VTuber事務所所属。一人称は私。
【嘉陽田】金髪ロング高身長赤目。
本作ヒロイン、国際学系1年。陽キャで白石杏里として芸能界で活躍している。
【西条】青髪ツインテ小柄女子。
国際学系1年。頭がキレるセクハラ大魔王。
【伏田】身長198cm褐色男子。
国際学系1年。男子陸上強化指定選手に選定。
「例の子?」
「そそ、リケジョちゃん」
嘉陽田さんの背に抱えられながら、奇抜な女の子と会話を交わしている。
「ほほう?よろしゅうお頼もうします。西条友里恵です。」
ビビットな青髪でやや上目のツインテール、琥珀のような金色の目をした女の子で150cm台の私よりもさらに低いと見た。その見た目は私でも知っているツイ廃受験生の方と酷似していた。
「よろしゅゅ」
「あぁそんな緊張せんで、我々同じ門をくぐる民。」
「あの…つかぬ事お聞きしますが…鉄渋さんですか」
「いかにも、ツイ廃?」
「ライトなツイ廃です」
鉄渋というのは、水に混じった鉄のさびのことを指すらしい。多分某予備校の頭文字の鉄と高校の略称渋新の頭から取ったものだろう。
「それは君かなりのツイ廃だねTwitterどれ?」
「これです、見る専なんで…」
身バレというものを自身の健康よりも心配するタチにあるため、アカウントを入れ替え、サブ垢を提示する。
「ほほぅ…フォロバしたでルナちゃん」
「????」
「誰それ」
「やはり??」
声バレ…というものだろうか、VTuberで使用している名前を言っている。この耳には間違いなく聞こえ、慌ててスマホで見せたアカウントが間違っていないか確認するものの、やはり間違ってはいなかった。動揺を隠すのが精一杯である。
「あのぉ…」
「図星かぁ!まさかこんなに近いとはねぇ」
「身バレだけは」
「大丈夫だ、問題ない」
「だいじょばないです!!!」
「あんまうちのさっちゃんに誑かさないでよ」
「お、かよちん嫉妬してんの〜我ツイ廃の民なるぞ。あーこれは極上だァ」
「ヒィ」
一瞬の隙に背後二回りブレザーの上から胸を持ち上げてきた。軽さどうこうなんてものではなく、これを痴漢として訴えても何ら問題ないと思う。
「アッッッタイな!」
「場を弁えろゆり」
「話せ!まだ堪能したいのだ!」
「すみませんねこいつすぐこういうことするやつで」
風紀委員のようないかにも真面目そうな風貌をした女性が止めに入る。艶のある黒い髪とすらっとした佇まい、やや中性的な声と白い肌を持った見た目から賢そうな雰囲気を漂わせる。
「柴犬もどうかね?あれは才能だ。神様からのギフテッドだよ。」
「俺揉んだら犯罪になるだろ」
「みんなで揉めば怖くない」
それは共犯を作るだけなのではと心中そう思う。
「?」
なんとなくだが、女の子なのか男の子なのか疑問に思ってしまった。ただその戯れを見ていると嘉陽田さんが答え合わせのように隣から話しかけてきた。
「この子男の子なんだって!」
「言い方何派?私はち○ぽ派」
「聞いてねぇよてめぇの意見は」
つまりは女装男子とか男の娘とかのジャンルに入るのだろうか。下手したら普通の女子よりも可愛いまである。仕草も見た目も女子だがこの言動や声質を知ったあと聞くと納得はできる方だと思う。
「司波賢人です。何ちゃん?」
「こいつシバイヌでいいよ?」
「シバイヌ…ですか?あ、っ。影井です。」
「賢い人書いて賢人なのに犬みたいに懐くから賢を犬にしたってね」
みなが仲良く話す中既にグループが形成されてそこの輪で会話している。
「昼飯だ!例の『あれ』やるぞ」
阪神のような言い方で何かを促した。
「やるんだな!?今・・・ここで!」
「おー楽しそうじゃねさっちん?」
「怖い…」
「What time does it start?』
「will start soon.」
皆揃って机を真ん中に並べ始め、アルミホイルを上に敷き、何かを始める準備をしている。英語分からないどうしよ。
「ただいま!」
両手にパンパンのお菓子を持った子と、何か鉄板のような機械を持った子が着いた。
「それでは!新入生歓迎会を始めます!!!」
弁当なんて念頭になく、皆がいっせいにお菓子をぶちまけ始めた。
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