16話 Answer:No one knows me
This&That
ドゴォッ!!
ピンディラは直線上に吹き飛ばされ、壁にぶつかった。
トドメだ、ピンディラ!!
五の手 沈丁鳳仙花
サァ~···
マーズの周りに、赤、ピンク、白、紫等の綺麗な鳳仙花が床一面敷き詰める程、咲き誇った───
···!!
ベキベキベキッ!!
ボタッ、ボタボタッ
ピンディラは咲き誇った鳳仙花を見た刹那、腕が原型が保てない程、畳み込まれ、血が溢れ垂れていた。
突然の出来事に、ピンディラは戸惑っていた。
なあ、驚いてんのか?まあ無理はないよな
「それより、この程度で驚いてちゃあ、この先···心臓麻痺起こして死ぬぜ?」
···ズキンッ!ズキンッ!
!!?
ピンディラの胸に、突如激しい痛みが走った。
···10秒
···?
「この数字、何か分かるか?そこのお前」
ビッ!
···え?わ、私···?
マーズはアーテナーを指差した。
···あっ、もしかして···
「このスキルで運良く生き残れた人···?」
大正解
沈丁鳳仙花
地面に鳳仙花を咲き誇らせ、その場を綺麗な風景と化する事が出来る。
相手がもし、鳳仙花を見たら、身体の一部がランダムにグチャグチャになったり、心臓麻痺を起こす事が出来る。
ダッ!
トッ!ドゴォッ!
マーズはピンディラ目掛けて突進し、ある程度近付いたら跳び、空中で横に回転し、顎を思いっきり蹴った。
ピンディラは
こうなるぐらいなら
「あのスキル···あいつに使わなきゃ良かったぜ」
だが、このスキルも使ってみたかったから、どっちみち、得したな───
···疲れたな
???
えっ···突然どうしたんですか───
···!?
「ちょっ!大丈夫ですか!?」
マーズは突如、両手を広げ、後ろに身体を倒そうとした。
···!!!
ピンディラはマーズが見せた隙に乗っかり、ダッシュし、盾を上に掲げ、マーズの首を切り落とそうとした───
六の手 見えざる運命
ドゴォン!
!!?
ピンディラは胸部分に強烈な一撃を食らった。
周りを見渡したが、周りには下にいるマーズしか居なかった、
···な、何よあれ···
「か、勝手にピンディラが体制を崩した···あの人はなにもしていない筈───」
ドドドッ!!
!!!
今度は両肘.喉仏.金的に何処かからか攻撃を受けた───
おい、まだ気付いてないのか?
「今さっき、そして今の攻撃は全部、余が攻撃をしたんだ」
!!?
そう、マーズは右腕、右足を鞭の様に素早く、そして強力な打撃を与えた。
う、嘘···
「ぜ、全然見えなかった···」
アーテナーはマーズの動きを一つも見通せなかった。
まあ、まだこれからだぞ
スッ
マーズは左手を顔の前で握り、右手を少し顔から離れた所で握った。
マーズは、とある格闘技のポーズを真似していた。
···!!
(あの構え···ボクシング!?悪魔がボクシング何て知ってたの···?)
意外~
タタッ!
マーズは後ろに少し下がり、ピンディラと距離を置いた。
未だ、構えはずっと維持している。
···!!
ピンディラは前に出て、一刻も速くマーズを倒そうとした───
ドガガッ!
!!?
ピンディラの顔面に、音だと一発分だが、打撃だと五発分のダメージを食らい、身体が後ろに倒れそうになったが、何とか持ちこたえた。
へぇ···ピンディラ!
「中々倒れないじゃん、攻撃.速度.耐久力···魔界にはそれ程の力を持つ者は居たが、ピンディラの様な奴にタフネスな奴は中々居なかった!」
···おっ、ようやく使える時が来たか
おいピンディラ!
「俺はめんどくさがりな性格なもんでね、出来るだけ速く終わらせたかった」
···そして、今
「ようやく、この戦いを終わらせる時が来た」
死んで、魔界に来い···何時でも相手をしてやる
スキル発動 焔と共に燃え散る涙
この世の何事の出来事に干渉されず 焔は自然と消え去るまで 堂々と前に進み続ける 我が道は どれもこれも正しく 全てが正解なのだ
空と対をなせ 自分自身と永遠の契り
スッ···パッ!
グイッ!
マーズの右手に、長さ3m弱の焔で作られた弓が現れた。
そしてマーズは弦を思いっきり引っ張り
パッ!
手を離した。
弓は音速をも越える位速く、いつの間にか音も立てず、ピンディラのおでこに突き刺さっていた。
ピンディラはそのまま無に還った···
───
いや~、危なかったですね~、マジ!助かりましたよ~
アーテナーは、マーズにごまをすっていた。
···まあ、確かにな
「余のあのスキルがなければ、あんたは絶対に死んでいたんだ。感謝しろよコノヤロー」
感謝はしてます!
···おい、人間
ガシッ!ぐいっ!
マーズはアーテナーの首を左手で掴み、持ち上げた。
(えっ、嘘···か、片手で持ち上げられた···?何だか···幼少期の頃を思い出す···)
···カメイデスより美しいが、性格はカメイデスよりゴミだ
「さっさと帰れ、余はまだ機嫌は悪くない」
···え?か、帰れ···?
「ああ、あんた···余にごまをすっているだろ?」
バレバレだそ
!!?
「そ、そんな···バレてた何て···」
ああ、気配からして、そうだと思ってい───
ゴフッ
!!?
「な、何だ···これは!」
突如、マーズの口から血が溢れ出て来た。
実は今、マーズの体内は血で満タンになっていた。
ゴフッ!ゴパァ!
マーズは今、胃.肺が血でいっぱいになっているのに気付き、咳をしながら地面に突っ伏した。
はぁ···はぁ···お、おい···あんた
「い、一体···何をした···?」
マーズは聞いた。
何をしたか···
「あなたとピンディラが邪魔だったからね、スキルを使って、一旦!戦線から離脱をして貰おうかなと思いましてね、やっちゃいました」
遊天地蔵·悪天壮神
自身が邪魔だと思った相手にのみ発動するスキル。
相手の気持ち悪さを無くし、体内に自身の血を送る事が出来る。
相手の体内が血液で満杯になったら、相手は必ず倒れ、気絶する。
だ、ダメだ···意識が···
ガクッ
マーズはその場で気絶した。
よしっ、これで持ち帰る事が出来る。
ガシッ、よいしょっと!
アーテナーはマーズを肩に乗せた。
···いやぁ~
「始めての悪魔···喜んでくれるかな~」
楽しみぃ~
アーテナーはその場から離れようとした───
ねえ、アーテナーさん
カメイデスが呼び止めた。
ん?何?
アーテナーはカメイデスの方を見た。
一体···アスモデウスさんを何処に連れて行こうと?
カメイデスは聞いた。
···気になる?
はい、気になります
···
アーテナーは少し考えた。
···よしっ、カメイデスさん!!
?
着いてきて下さい
···あっ、その前に
「サレイナ···起してきて良いですか?」
カメイデスは背後にいる、未だ吊るされたままのサレイナを指差した。
···分かりました
ありがとうございます!
───
プォーン!
アーテナー.カメイデス.サレイナ.マーズは今、白色のランドクルーザーに乗りながら、何処かに向かっていた。
あ、あのアーテナーさん?
助手席にいるカメイデスは、運転席にいるアーテナーに聞いた。
どうしました?
「今···何処に向かってるんですか?」
···後々分かります
少し間を空け、アーテナーは答えた。
───
···ピタッ
さあ、着きましたよ?
あ、ありがとうございます
ガチャッ、バタンッ
カメイデスは扉を開けた───
···?アーテナーさん?此処って···
はい、此処は小学校です
此処は、ピラミッドから約30分、車を走り続けて着いた場所、小学校だ。
だが、目の前に広がるのは、約40坪のボロボロの平屋しかない。
家···じゃないんですか?
カメイデスはアーテナーに恐る恐る聞いた。
家ではないね、決して
そう言いながら、アーテナーは平屋に向かって歩いた。
あっ!待ってください!!
カメイデスはマーズとサレイナを下ろし、担ぎ、後を追った。
───
···本当に小学校なの?
「普通に家にしか見えない···」
平屋の中は、左側に所々に亀裂が入っている白い壁、そして大きな黒板。
黒板の前には10個の椅子と机がある。そして、その後ろには一つの部屋がある。
部屋の真ん中部分には木目調の扉があり、扉の左右には窓がある。だが、そこもボロボロだ。
ダダダッ!
左側から、黒人の子供達が走って、アーテナーの元に寄った。
···紹介します
「此処は、私が作った小学校です。そして、この子達が私の教え子となります」




