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職業:家畜:全年齢版:金曜20時更新  作者: 秋月心文


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6/10

オンラインゲーム

◇ ◇ 前に、大横から、こんなアドバイスをもらった ◇ ◇


「オンラインゲームで、ボイスチャットで、遊ぶのもアリかもしれんぞ」


「おまえ、ゲーム得意だろ……」


「家畜だったし、時間だけはあったからなぁ……」


「それに、おまえ、声優並みにイイ声してるんだから……」


「そう?」


「そう。その、低くて渋い声は、それだけでも満足させられると思うぞ」


「そういうもんかね?」


「そういうもんだよ。もっと、自分の武器を自覚しろよ」



……という事で、


◇ ◇ オンラインゲーム内で奈子と遊んでみた ◇ ◇


 まずは、スマホにボイスチャットアプリを入れる。


 それを奈子と繋いだ上で、オンラインゲームを起動する。


 まずは、ファイナ……Ⅴ、というゲームだ。

 全部書くと宣伝みたいで、問題ありそうだから、タイトルは端折る。


 ログインしてもらった。


 俺のキャラは、小さい子だ。

 奈子も、同じ系統のキャラにしたようだ。


「あれ?、貞夫さん、よく見ると女性キャラなんですね」


「あ……。そうだよ。

 小っちゃくて気づきにくいかもだけど……

 このゲームってさ、1人称視点だと操作しにくくてさ」


「そですね」


「3人称視点だと、ずっと見てる事になるじゃん」


「そうなりますね」


「ずっと、野郎見続けるのは、なんか嫌でね。味気ないし」


「ふふ……。なんですか、それ……」


「自分の分身……て思う人もいるらしいけど、全然似てないしさ」


「まぁ、そうですね……」

 

「だから、別の誰かを『育ててる』テイで、プレイしてるんだ」


「なるほど……。なるほど……」


「決して、女性になりたいとかいう願望がある訳じゃないよ」


「ふふ……。わかってますよぅ」


「ふふ……。貞夫さんの声は、なんか落ち着きます」


 奈子は、よく笑う。


 そういえば、20代の頃に、

女子高生の子と、いろいろ話した時も、

女子高生って、社会人の子に比べて、よく笑うという印象だった。


 年上の男性に、失礼にならないように、

笑顔でいるという話も聞くし、そういう感じなのだろう。


「ありがとう。俺も、奈子の声、好きだよ」


 ちょっと反応が静かになる。


「あぁ、すまん、変な事言ったかな……」


「い、いえ、私も、そう言ってもらってうれしいです」


「それにしても、ゲームうまいんですね」


「おぅ、任せてくれ。

 だてに、長年、家畜やってないぞ」


「ふふ……。なんですか、それぇ」


いつの日にか、

こういう気遣い笑いを、されないようになりたいものだ。

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