ヒモ生活のはじまり
奈子たち親子は、大横に価格の適正化を要望した。
お母さんはともかく、奈子と同じ歳のクラスメイトの情報もあり、もう逃げられません。
こうして、俺たちの関係は、終わった……。
あぁ、これから、どうやって生きていこうか?。仕事にも就けないし……。
うなだれていると、奈子に肩を叩かれた。
「逃がしませんよ。貞男さん」
「え?」
「あなたには、うちの子のヒモになってもらうわ」
ちょっと、お母さんまで、変な事言い始めたよ!?。
「は?」
「何言ってんですか?
いいんですか?。そんなんで……?。
こちらとしては、ありがたいですけど……」
「いいのよ。この子のたっての望みですもの」
こうして、急展開、俺のヒモ生活が始まる事に……
……で案内された家。
結構、いいマンションだ。高そう……。
「ここで、奈子と住んでもらうわ」
……というか、同棲だとぅ?
どういう事?、理解が追い付かないんだが?
しかも、結構、高そうよ。ここ。家賃大丈夫なん?。
「は?。お嬢さん、まだ、学生でしょう。
せめて、学校卒業してからに……」
「それは、もちろんよ」
「ですよね……。
ん?、あれ?、結局、どゆことです?」
「奈子、頑張って、飛び級したの」
「え~~?」
ダメだ、いろいろ、思考が、追い付かない。
どうやら、彼女は、もう卒業したらしい。
こうして、俺は、この若くてキレイな嫁との生活が始ま……
いや、ちょっと待て、確かに嫌いじゃないよ……。そういうのは……。
しかし、嫁って……?
「処女を失ったら、
収入が大きく減少するんじゃ、なかったですか?
夫婦生活なんて、はじめてしまったら……」
「あれ、ウソなんですって?」
「は?」
「処女を失っても、食肉の価値に変化はないそうよ」
満足値を示すパラメータには、出て来ないらしい。
「なんて、こった」
これまでの大前提が、全て、変わってしまうとは……。
そういう事なら、いいか……。
だけど、なんで京都?。
「大横先生に、詰めよったら、今回の件を黙っていてくれたらと……」
「え?」
「新築マンションを、マルっと頂いたの。それが、ココ」
「えぇ?」
「大横先生が、自分の将来の為にと、建ててたみたい」
「マジか、あいつ……」
「売っても良かったんだけど、なかなかいい物件だし……」
「ま、まぁ、割と高そうですもんね」
「奈子も卒業するなら、
北海道じゃなくてもいいかなぁ~って……。
あなたたちは、ここの家賃収入と、
家畜の収入で生活していってもらうわ」
「なるほど、家畜で収入が、減少する将来も見越してか……。
わかりました。そういう事なら、好意に甘えさせてもらいます」
「何か起こっても、あなたなら、何でも解決できそうだしね……」
「はは……」
「頼りにしてるわよ。そして、奈子をお願いね」
「はい……」
こうして、結婚式を挙げる事になった。
そして、私は、名実共に、奈子に飼われる存在になった。
別な意味での、新しい「家畜」生活が始まる。
お読みいただき、ありがとうございます!
ちょっと急すぎる終わり方ですが、
本作は、これにて完結となります。
最後まで、お付き合い頂き、
心より感謝申し上げます。
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