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2章

「その作品の主人公の今に至るまでの追憶を書いてな。その主人公というのがこれまた苦労をしないタイプでな。書いていて羨ましいと思うんだ。個人ながらな」

ふーんと涼子。

「見る気の一つや二つ起きないか」

「その小説が完成してからかな。だってその人の人生なんでしょ?そ~んなのみちゃったらつまんないじゃん」と月見。

「ところで月見さんって月見何って言うのかな?」

「友子だよ」

「ふーん、大猿にでもなりそうな名前ね」と涼子。

あんたは良く涼やかにそんなことが言えるな。困ったものだ。

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