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共有ストレージ  作者: 山田太郎衛門
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第4話 高級宿にて

この町一番の宿というのは本当なのかもしれない。

夢でしか見た事のないふかふかのベッドがある。


自動で水が出る魔道具、に綺麗なトイレ、お風呂まで付いて

ワインセラーにフルーツの盛り合わせ、従業員を呼ぶベルなんかも置いてある。


更には部屋の中央に謎の噴…水? …なんでこんな邪魔な所に噴水なんてあるのだろうか?

正直よくわからないな。芸術?美的センスは私と合わないかな。


もう既に宿泊費は払ってしまっているのだ。

せっかくだし金貨20枚分思いっきり楽しもう。


部屋に備え付けられたワインセラーを見てみると

3本のワインが置いてあり、上からフリー、金貨1枚、金貨12枚と書かれている。


いっそ金貨12枚のでも行こうかと思ったけどさすがに自制してフリーのワインを掴む。

・・・いや、安酒を飲む前に食事にした方がいいかな?


ワインを置いて、そっと呼び鈴に手を伸ばす。


…なんか緊張するな。

ちょっとドキドキするけど…


チリン


コンコン、ガチャ

「何か御用ですか?」

は、早い。鳴らしたらすぐに来た。


入ってきたのは部屋付きのメイドさんらしい。

早速食事のメニューを聞いてみる。


ふむ…ふむ…え?そんなものまで?へぇ!凄い!!


…感想が子供だって?凄いんだから凄いでいいでしょ。

割と本格的なコースだし、それだけでも金貨2枚くらいの価値はありそう。


金貨1枚相当のワインも付いてくるというので、さっきワインは開けなくて正解だった。



準備に暫く時間がかかると言うのでお風呂に入る事にする。


私たちの世界でお風呂といえば蒸し風呂が一般的だ。

お湯を溜めた浴槽に入るのではなく、水蒸気で汗を流す。


だが、この宿では夢の中の世界の様に浴槽に湯を溜めるタイプの様だ。


しかも広い。


壁に付いている魔石に魔力を込めると浴槽全体からお湯が出るらしい。

メイドさんが手をかざすと、あっと言う間になみなみと温泉が張られた。


「お背中をお流しする時にまお呼び下さい。」と鈴を渡してくるメイドに

了解の意を伝え、さっそく日々の疲れを癒す。


最近は独り立ちする準備でなんだかんだと忙しかったからこんなのんびりした

時間も取れなかったしね。



うーん。今日はもう食事をしたら寝ようかな。


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