第18話 師匠を扱き使う
あれ?師匠、呆れた顔をしやがった。
「弟子よ。お前それでも損しないと言っているようなものだぞ。
まぁ分かった。必要な物は揃えてやるから言え。
仕入れに関しては任せる。胡椒は週に200gは安定して欲しいが、他のも見せろ。」
「はーい。師匠。じゃー今仕入れてあるものを出してくね。
一応査定は教えてほしいかな?仕入れの優先度を考えるから。まずは塩!500g入り」
「純白の塩だと!?うぅむ高級品として売れるな…、金貨5枚。」
「ほいほい。次は砂糖!これも500g!!」
「おいおいこれも純白か!??こんなもん胡椒並みの値段で売れるぞ。金貨8枚。」
「つぎはしゅわしゅわドリンク!」
「珍しい素材の水筒だな。しゅわしゅわってのが意味が分からんが。」
「師匠試しに飲んでみる?」
…透明なガラスのペアコップも取り出す。
「なんという透明度の高いガラスだよ!王族に売れるレベルだぞそれ!!
あぁおいそれで飲んでも味なんか分かる訳ないだろおい聞け馬鹿弟子…
はいどうぞ。ってお前…
なんじゃこりゃ甘い!しかも口の中で弾けやがる!」
「師匠~。これ銀貨1枚だったら流行るかなぁ~?」
「お前流行るにきまっているだろ!わざと聞くんじゃない。糞弟子が!
銀貨1枚で利益が出るとでもいうならそれでもいいが…」
「じゃ決定ね。
じゃー次は目玉商品!鏡!!」
「なんつう鏡だこれ。くすんでねぇどころか綺麗に見えすぎて売れないかもしれんぞ?」
「じゃー化粧道具!これがファンデーションでぇ、これが口紅でぇ、…」
「このファンデーションとやらにも鏡が付いてるな。
なるほど自分の顔をこんだけくっきり見えるなら化粧道具も売れるわな。
サイズが小さいのが気になるが、持ち運びが出来ると売りだせば
まぁ1つ金貨20枚くらいか?
化粧道具とセット販売で金貨100枚にするか?」
「んー。じゃぁあと3セットあるけど年に1個しか作れないとかいって競売にでもかけます?師匠?」
「くっそ弟子がぁああああ!なんでお前はそんな希少なものがポンポン出てくるんだ!!
まったく利益が読めない!読め無すぎるわ!!!!
おい。金は払うから昨日の服の注文やめていいか?」
「えーでも師匠損しちゃうんじゃない?ニヤニヤ」
「糞弟子。ニヤニヤとか口で言うんじゃない。
だいたいハナからそのつもりだろ。100枚なんて無理ですーって
泣きつくのを待ってやってたつもりなんだがいいのかおい。」
「やだなぁ師匠。100枚でも1000枚でも可能なのに何言ってるんですかーははははー。」
「ちっ!そっちも撒き餌じゃなかったっていうのか!!
全く誰に似やがった。適当に失敗して泣きついてくるかと
思っていた糞弟子が急に立派になりやがって!
ごほん!エミエールよ。契約を改めて結びたい。
こちらからの条件は一切ない。仕入れの全権をお前に任せ、仕入れた物は俺が捌く。
売上の60%をエミエールに…」
「50!」
「65%をエミ…」
「45!」
「ちっ!わかったよ!50%をエミエールに渡す。これでいいな?」
「あい」
「エミエールお前自分の店を持たないのか?
昨日の時点で店を持てるだけの金貨は稼いだろ?
そーすれば、別に俺のところにこれほどの商品を持ってこなくてもよかったはずだ。」
「いや、めんどくさいじゃないすか師匠に丸投げの方が楽ですし。
それに恩返しだって言わせんじゃないわよ馬鹿師匠!
ところで師匠、今日の仕事は大丈夫なの?もうそろそろ昼になるけど…」
「大丈夫じゃないに決まっているだろう!誰のせいだと思ってやがる。
今頃ハインツの野郎がヒーヒー言ってるだろうよ」
「あ、ハインツ先輩がいるなら大丈夫っすね。
師匠が私を信じてくれてうれしかったので、最後にとっておきを…」




