第10話 協力体制
「うまい事売れたな!」
無事に彼に会えた事に安堵し、彼が喜んでくれた事に安心した。
彼に早速相談をする。
10日以内に100枚の例の服、もしくは似た服を買えないだろうか?
また毎月定期的に彼の世界の服を100枚用意出来ないだろうか?
対価として今日見て回った商店で欲しいものがあればそれと交換したいと。
彼とリアルタイムに会話をしながら選べれば良いのだが、それをねだっても仕方がない。
無理なものは無理。こうして会えるだけで既に奇跡なのだ。
武器や防具などは興味はあるものの彼の世界では売るのが難しいらしい。
特に武器はじゅーとーほーいはん?とやらで犯罪になる可能性もあるそうだ。
魔道具なんかにも興味はあるものの、彼の世界に無い原理を売り出すことは難しい
と言っていた。
これは詰んだか?彼に聞く前に交渉を進めてしまった事が悔やまれる。
それでもなんとかするよと言ってくれる彼は優しいが将来困るようなことにはなって
欲しくない。
と、ふと取り出した金貨を見ながら思い出した。
…そういえば彼の世界でも「金」は価値があるのではなかっただろうか?
彼に提案してみると、起きたら早速売れるか試してみると言ってくれた。
これが売れるなら服の100枚なんてどうと言う事は無いとの頼もしいセリフも言ってくれた。
服の事でいっぱいいっぱいになっていたが、結果として2人ともお酒が入った状態で
同じ時間に寝れば会える事が分かったのは大きい事だ。
どうしても相談したい事があれば昼間飲んで寝ればいいのだ。
彼の世界では実は法に触れる行為との事だったが、彼は特に気にもしていない様子だった。
まぁそこは彼が不真面目で良かったと思っておこう。
ところで、彼は起きた後もストレージは使えるのだろうか。
聞いてみると、この不思議空間は私が寝るまでは入れなかった様で、それまではいつも通り
私に乗り移っている様な状態で見ていたらしい。
うーむ不安だ。
もし彼の世界でストレージを使えなかったら彼に大量の服を持って寝てもらわなければいけなくなる。
「あっ…」タイムリミットの様だ。
私の目の前で彼が消えた次の瞬間には彼の目線に切り替わっていた。
時計を見ると、5時半か。
彼の周りでは女の子が寝ていた。裸で。
顔は…まぁまぁかな。私ならおいしく頂くけど彼はどうするんだろ?




