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アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を教育します。  作者: ぽんぬ


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ケモミミ de night

本日から朝と夕方の2回投稿にしたいと思います。

平日は、朝8時投稿。夕方5時投稿。

土日、祝日は、朝10時。昼の15時投稿にします。


仕事の目処がついた私たちは、四ノ宮駅周辺の繁華街に来ていた。


「邪魔するで。」ヒロが亜人ガールズバーに入る。

「邪魔するだけなら帰って!」みんな一斉に反応する。

「じゃ、ほな。」ヒロが帰る。誰も止めない。


私は、アホなことはしないでカウンターに座る。

カウンターには、主人大聖霊が座っていた。

向かいには、美久がいる。


「大ちゃん、この前は、ありがとう♡」

「えぇ、よお。いつでも頼ってなぁ〜。」

甘いやりとりをしている。

そう言えば、いつぞやにうさぎ耳の亜人がお気に入りって言っていたが、美久のことだったのか。

エロ大聖霊も役に立つことがあるんだな。

カウンターの奥を見るとなみがタキシード姿で他の者に文字を教えている。


あの後、なみの処分についてかなり意見が割れた。

まず、法律がなかった。

なみは、みんなにアプリを勧めただけだ。その危険性も知らなかった。

そもそも、危険性を知っていても現行法令では、裁く事ができない。


精々、茜茜の暴行罪ぐらいだ。しかし、それも茜茜が過剰防衛になってしまう。

裁く法律がないのだから罰せらないだろう。と言うものと

民事でいいから偽計業務妨害で裁くべきだ。と言うもの二手に別れた。


私は、偽計業務妨害で裁く事にした。


この場合裁きを下した方が、なみの心も少しは軽くなるだろう。

それに、何も裁きがない前例を作ることは許されない。

いくら、騙されたといっても一族を危険に晒したのも同じだ。

許される行為ではない。罰金刑という事で落ち着いたが、罪は罪。前科持ちだ。

もちろん、組合は解雇させてもらった。


そして、今は、ガールズバーでボーイをしながら亜人達に文字を教えてる。


『領主様。いらしゃいませ。』思った事を魔術に乗せて力を加えると音声が出る魔道を通しながらなみが言う。

これは、ヒロが趣味で作っていた魔道具でなみにちょうどいいからと貸しているものだ。

この魔道具、なかなかの優れもので、メガネ型の魔道具に魔力を込めると思った事が、喋っているみたいに音声になり、相手が喋った言葉は、メガネのレンズに文字として現れる。


しかし、この魔道具は、まだまだ、開発途中だ‥。


そこに若い子とコントが終わりデレデレのヒロがやってきて私の隣に座る。

『今日もお似合いのカップルですね。』なみの音声ガイドが喋る。

なみがあわあわと手を振りながら『ちがっ』と言う。


開発途中な理由がこれだ。

思っていることがダダ漏れなのだ。


あの件以来なみはスマホを持ちたがらない。

元々、スマホを持ってなくても不便はなかったのだ。

それが、外宮で働くにあたって必要だからと持っていたのだ。

内宮の里に帰る事も提案したが、本人がなぎさといたいと譲らなかった。


そして、なぎさは一ヶ月の病休を取らせてる。

「働けます!」と申し出たが、私が止めた。なみの側にいて欲しかった。

「調子は、どうだい?」私が声をかけるとなみは、和かに笑って

『とても充実しています。あれから、ここで、みんなに文字を教えているんです!営業前ならマミィもバーを使っていいって言ってくれました!』なみが嬉しそうに話す。

あれから、日が浅いが、働いている方が落ち着くのであろう。


そして、マミィとは、ここのバーのママだ。

ママよりマミィの方がしっくりくるらしい。そして、美久の実の母親だ。

噂をすれば、奥からマミィがやってくる。

「櫻子ちゃんいらっしゃい〜。今日は、なんのボトル開ける?」なぜか、ボトルかける前提だ。

「じゃ、マミィのオリシャン、コールなしで。」ぼったくりシャンパンを体の後ろからマミィが出す。

もう、シャンパン開けさす気満々かよ。

「ヒロくんは、アルコールだめよね?リンゴジュースにする?」

「なんで、ヒロの方がセット料金のドリンクなんだよ!男の方から取れよ!」私がクレームを入れると

「えぇ、だって、お金持ってる人から貰わないとぉ〜」とマミィがすっとぼける。

「じゃ、わしも奢ってもらおうかなぁ。」と大聖霊がグラスをクイっと上げる。


どたま、かち割るぞ!


「なみが、元気そうでよかったです。一時期はすごくふさぎ込んでいたので。それもマミィのおかげです。」私が頭を下げる。

「そんな事ないわよお〜。むしろ櫻子ちゃん。いや、ご当主様のおかげかしら。」うふふとマミィが笑う。

『櫻子さんが、あの時僕に言ってくれたので。僕が耳が聞こえなくて、弱いのがいけないって言ったら。とある大陸の聡明な政治家の話を【ペンは剣よりも強し】と言ってくれたのが、僕をもう一回立たせてくれたというか』

言語化に困っているのだろう。

「大和の諺にも【文は武に勝る】と言う言葉もあるやん。実際、君たちも大和語を覚えて正しく判断する大切さを学んだわけやから。これから、学んで利用されへんようにしたらいいんよ。」ヒロが話す。


そう、今回は、亜人たちが絵や動画、音声などの情報に頼りすぎている事を逆手に取られた。

今まで、学習しなくてもなんとなく過ごせた人達に大和語を読めるようにしてもらわねば。

そして、読めるだけでは、ダメだ。

今回のなみのように読めても相手のプロパガンダに惑わされてはいけない。


なみには、その為の教師役になってもらわないと。自分の経験を生かし少し、皆に広める。

人生失敗などない。なみは、まだ若いのだからやり直せる。


そうこうしているうちに開店時間になたようだ。いろいろな人種が店に入ってくる。

私たちは、店を後にした。


「今では、なみちゃん目当ての女性のお客さんも増えたのぉ。執事喫茶もやろおかしらぁ。」


By マミィ

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