働きたくないね〜。働きたくないね〜。
大和と呼ばれる小さな国の神辺という街で起こる事件。
主人公は、人生に疲れた領主で兎も角仕事を辞めたい!
でも、やめれない!
舞台は、現代日本にファンタジーの世界が生えてきたような設定です。
緩く楽しんでいただけたらありがたいです。
平和っていいね。今日も今日とて書類に目を通してサイン。何も起こりませんように…。
しかし、そんな願いは、絶対に受け入れられない。
午前の執務を終えて、優雅にランチ食べていたら、トラブル発生の報告。
私は、急いでお昼を流しこむ。
諸々の報告を聞いていたら夕方になった。
「殿下、本日はこれで上がらせてもらいます。」たぬき耳娘の式神なぎさが私に声をかける。
今日も背筋を伸ばし、黒のスーツを凛と着こなしている。
「今日もありがとう。マジ、なぎさの仕事が、早くて助かるよ‥。」それは、本心だ。
なぎさは、いつも私の考えることに着いてきてくれ、助言をし、そして、フォローしてくれる。
今日は、ダンジョンに冒険者資格を持たない者が入ってきた。しかも、動画配信しながら。
異変に気がついたダンジョンの管理人である牛女さんが取り押さえたので、魔物の餌にならずに済んだが。
なぜ、無資格でダンジョンに入ったかというと‥。
その動画配信者は、魔術に自信があったのに試験に落とされたのが気に入らなかったらしい。
学校では、強く負けなしで、親に頼み込んで高い試験料払ったのに!
なんで、落とされるんだ!
だ、そうだ。
その愚か者の主張はこうだ。
試験の前に私から「皆さんの活躍を期待しています。」と挨拶され目があった。
領主様の合格もらったのに!
陰謀だ!
と冒険者組合を追い出された者だったらしい。
居たな、そんな奴。
年2回の資格受験者の前で簡単に挨拶はする。目は合っていない。合わせにきてるだけだろう。
そんな思考回路だから適性検査で落ちるんだ‥。
なぎさは、動画削除と神辺ダンジョンと及びラビリンスの半径1キロの侵入の禁止。並びに罰金として50万札。
検察への書類を素早く作って提出までしてくれた。その後も私の狂ったスケジュールを管理などもろもろな業務もしてくれた。
なぎちゃん、しごでき。
彼女も今日は、だいぶくたびれただろう。
挨拶を済ませると「殿下もお早めにおかえりください。」と言い執務室から早々に立ち去る。
これぐらいのトラブルでは、残業しないあたり彼女は実に優秀だ。
毎日こうだ。
気がついたら5時の終業のチャイムがなっている。
朝「おはようございます。」と声かけたはずなのに気がついたら定時だ。
時の魔法でも使ったような感覚になる。禁術なので使ったことがないが。
私は、自分のpcに目を向ける。画面が黒くなり鏡のようになっているそこに自分のくたびれた顔が映り込む。
バタバタしていたから化粧が取れている。これでも領主なので毎日使い魔が私の身なりを気にしてくれる。それでも草臥れたアラフォーのおばさんは見るに耐えない。
私は、のろのろと立ち上がる。
もう、動きたくない体にムチを打って
止まってしまったら、今までの自分を否定しまうから…。
1話お読みいただきありがとうございます!
ぜひ続きも読んでみてください( ; ; )




