第9話 〜変わる日常〜
サボりまくってすいません、本当に
蒼side
この世界に来てから約2週間経った。
初めてここに来たときと同じような生活をずっと続けているが、わかったことがある。
ここの人たちは気がいいやつが多かったりしてこちらも気は楽だ。
帰る方法はまだわからないようだがとても楽しいな…
でも心配なことが一つできた…
「…ゲホッゲホッ…」
「ひーくん大丈夫!?」
「大丈夫ですか氷雨さん!」
そう氷雨さんが風邪をひいてしまったのだ。
ただ凪さんに聞いた感じ氷雨さんはよく風邪をひくらしい。氷雨さんが風邪にかかった時言ってたのは…
「ひーくんって自分の体調不良とかいつも隠して無理して働き続けるのよね…彼ってポーカーフェイス得意じゃない?だから長い間一緒に過ごしていても気づけないのよ。無理しないで欲しいんだけどね…」
確かにあの人はいつも無表情だ。でもいつも一緒にいる凪さんも気付けないとなると本当に難しいんだろうな。
今は氷雨さんの仕事をなんとかこなしているけどやっぱ量が多いな…どうやって処理しっ!?
「なんだこの音…」
(水が流れる音…?にしては大きすぎないか…!?)
「蒼くん外見て!何あれ!?」
「はあ!?なんで雨も降ってないのにいきなり洪水してんだよ!」
「ええ…いや今年来るのは知ってたけどなんでひーくんが風邪の時に来るかな…タイミング悪いよ…」
「え?知ってた?」
「あー、ここに住むなら話しとくべきだったわね、この世界は副属性の16個の国がある話はしたと思うけど、1年に1回属性暴走と呼んでいる現象が起こるのよ。」
「「属性暴走?」」
「ええ、どこか一つの国の管理者が暴走してね、その属性の力が異次元なほどに強くなってしまうの。そしてその属性の影響が他の国にも行き渡ってしまう、それが属性暴走よ。」
「えっそれまずくないですか!?ここの人たち助けないと!?」
「あーそれは大丈夫よ、この現象は昔からあるらしくて対策として家に属性の影響を無くすことができるシェルターがあるのよ。このシェルターはこの世界の管理者16人が協力して作ってるから固さは段違いよ。」
「ならそこは大丈夫か…でもじゃあタイミングが悪いっていうのはどういうことですか?」
「それはねこの現象は管理者の暴走が原因ってさっき言ったでしょ?だからその属性に有利な管理者数人で暴走を止めに行くのよ。」
「今回の暴走属性は水…ってことは!?」
「ええ、今回止めに行くことが決まってきたのは
水の機能を停止させることができる氷
水を使って強くなれる木
水を蒸発させる元となる日
水をもととして属性の効果を作り出せる幻
この4つの属性が止めに行く予定だったのよ。」
「でも今は氷雨さんが風邪をひいてしまったから…」
「そうなのよね…だからわたしがサポート役として代わりに出向いてくるわ。街の人たちのケアや情報処理は頼んでいいかしら。」
「…それなら僕が行きます。」
「危険よ。命の危機もあるのに行かせるわけにはいかないわ。」
「僕ならあの人には届きませんがそれでもある程度の強さはあります。他の皆さんがどのような戦い方をするかは分かりませんが教えてもらえれば合わせることもできます。だから僕に行かせ「待って!」」
「なら私も行きます!蒼くんの戦い方は私が一番知っていますし、お二人と蒼くんにも助けてもらった身です!だから皆さんに命の危険が及んでほしくない!だから私も行きます!」
「鏡月、お前が他の人に危険が及んでほしくないのは分かる。でもなそれは僕も同じなんだよ、なら僕一人が危険を負うほうが悲しむ人が減るだろ?だから僕一人で行くほうが…」
「なら私たち二人で行ったほうが危険も少なくなるでしょ!だから私も行く!」
「…分かったよ、もうなんと言っても聞かないんだろう?ならここで根比べしてる時間がもったいない。」
「あの…わたしの意見は…」
「「凪さんは街の人にとっても大事なんだから私たちが行きます!!」」
「…わかったわ…でも約束よ。二人とも無事で帰ってきなさい、死んだりしたら許さないわよ?」
「もちろんですよ。氷雨さんのこと、頼みましたよ。」
「任されたわ。」
「では行ってきます。」
「行ってらっしゃい、二人とも。」
(全く、あの二人こういう時は頑固なんだから。)




