~暗黒の魔女~ 一章・王国の危機 「8.パカロンのお城」
夕方、オリバーはローズの魔術の訓練を終え、買い物をした後で宿の中に帰ってきました。ローズが少し元気がないところをみると、あまりうまくいかなかったようです。
夕方、オリバーはローズの訓練を終えた後に買い物を済ませ、宿の中へ入ってきました。
「あ、先生。お疲れ様です。」
ハンスがオリバーに声をかけました。
「ああ、ただいま。アリスたちはまだ帰ってきてないか?」
「そうですねぇ…。帰ってませんね。」
ラルフが首をかしげました。
「ローズの魔術はどうだったんですか?」
ペーターがたずねると、ローズは黙ってうつむきました。マチルドがニヤニヤしながら言いました。
「いやもう、笑ったぜ!何だか知らないけど、間違って魔獣を召喚しちまったんだよ。あたいがとっさに短剣で倒してなかったら、みんな死んでたね。」
ローズが黙ってマチルドを蹴飛ばしました。
「こ、こいつーっ!」
ローズとマチルドはいつものようにつかみ合いを始めました。オリバーは苦笑いしました。
「はは、こうなったらもう収拾はつかないな。俺はエミリーの様子を見てくるよ。」
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オリバーは階段を上り、エミリーの部屋の扉をノックしました。
「エミリー、調子はどうだ?」
「はい、苦しみの波もしばらく前から起こってきません…。熱も下がったようです。」
エミリーの声はいくらか晴れやかです。
「声も元気そうだ。よかったな。さっき市場でいい野菜を手に入れてきたんだ。アリスもそろそろイザベルのところから帰ってくるはずだし、もし可能であれば下に来て料理を作るのを手伝ってくれないか?」
「はい、わかりました。」
エミリーが扉を開けて出て来ました。蒼白な顔ではありますが、元気そうです。
「皆さんに迷惑をかけてしまいましたから、今晩は私が腕によりをかけて料理をつくるとしましょう。」
「はは、無理はするなよ。」
「心配はご無用ですよ。…あまりオリバーさんに親切にしてもらうと、お姉さまやローズさんに嫉妬されそうですね…。」
「ん?何だって?」
「いえ、気にしないでください。独り言です。」
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エミリーがキッチンに立つと、ローズが心配そうにエミリーを見てその作業を手伝いに行きました。
「ローズが手伝うと、キッチンが黒焦げになりそうッス。」
ペーターがニヤニヤしながら言いましたが、ハンスは心配していないようです。
「ローズは大丈夫さ。俺が料理を教えこんだからな。だいたい、ペーターだってあんまり人のこと言えないじゃないか。いったい何個の鍋を台無しにした?」
「姉さんも料理ぜんぜんだめヨ。」
突然二人の会話にヨウフェイが割り込んできました。
「うわっ、ヨウフェイか…。へえっ、そうなの?」
「いつも料理が真っ黒になってたネ。」
近くで話を聞いていたチュンフェイは顔を真っ赤にしていました。
「…まあ、ヨウフェイ今ならどんなまずい料理も食べれるネ。」
「そうなの?旅の生活で舌が慣れちゃったのか?」
何気なくハンスがたずねましたが、ヨウフェイは少し淋しそうに笑って言いました。
「…ヨウフェイ、全部の感覚がないヨ。味もわからないヨ。」
「あ、う…、」
チュンフェイがハンスとペーターを睨みつけています。二人は目を白黒させてチュンフェイに謝りました。
「ごめん、そうだったな…。」
「気にしないヨ。さあ、オマエらも狩人姉さん手伝ってくるネ!」
ヨウフェイに追い立てられ、ハンスとペーターは立ち上がってキッチンに向かいました。オリバーはその様子を見て微笑みました。
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やがてキッチンからいい匂いがしてきました。そしてローズたちが湯気を立てたお皿を持ってきました。
「おお、シチューか!」
オリバーはお皿をのぞき込んで思わず嬉しそうに叫びました。
「ええ、味には自信がありますよ。」
エミリーも自信たっぷりです。
「早く食おうぜ!何たってローズの訓練に付き合ってたら疲れたからな。」
マチルドが言いましたが、オリバーは苦笑いしています。
「お前はひたすらゲラゲラ笑ってただけだろ…。まあでも、確かにみんな疲れただろうからな。先に食べててくれ。俺はアリスたちが帰ってきてから食べるよ。」
「私もそうしましょう、と言いたいところですが、昨日から何も口にしていませんから空腹をこらえられそうにありません…。では先に食べさせてもらうとします。」
エミリーが食べ始めたのをきっかけに、みんな夕食を食べはじめました。みんなとてもおいしそうに食べています。
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やがて、外で馬のいななきが聞こえました。すかさずエミリーがつぶやきました。
「…カトリーヌの声ですね…。お姉さまが帰ってきたようですね。」
「エミリーちゃんはすごいなあ、鳴き声だけでどの馬かわかるなんて。僕には到底わからないや。」
ラルフが感心したように言いました。しかしエミリーは首をかしげました。
「ですが知らない声も聞こえます…もう一頭いるようです。」
「パトリックさんのフランソワじゃないの?」
ハンスが言いましたが、オリバーが首を振りました。
「いや、フランソワはここの納屋に繋いであるだろ?」
「第一、フランソワの鳴き声ならわかるしね。」
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やがてアリスが中に入ってきました。
「エミリー!もう大丈夫なのか?」
アリスは心配そうにエミリーの元へ駆け寄りました。
「ご心配をおかけしました、お姉さま。」
「おお、エミリー!大丈夫か?イザベルから話を聞いたぜ?」
「まだ顔が蒼いようだね。もう一度イザベルに診てもらったらいいよ。」
「元気になって何よりです!」
パトリックとレオン、モニカも続けて入ってきました。そしてその後ろから…、
「ほお、美味そうなシチューだな。」
ヴォルフが入ってきました。これまでの兵隊の格好ではなく、王家の家臣が着る立派な服を着ていました。それでオリバーもエミリーも納得したようです。
「なるほど、もう一頭の馬はヴォルフのものだったのか。どうしたんだ、ヴォルフ。」
「すまんが、すぐにパカロンにきてほしいんだ。」
「パカロンに?」
「そうだ。ヘルガ女王様やオットー様がお前に会って話を聞きたいとおっしゃっている。」
「…そうだな、いずれ報告には行かなければならないと思っていたし…。よし、みんなも飯を食べ終わったことだし…、ペーター、馬を出してお前もついて来い。」
「はい、わかりました。」
「それと…、ローズもついてきてくれ。ヘルガ女王様に顔を見せないとな。ハンスは万が一に備えてここに残っていてくれ。」
「わかりました。」
「じゃあ、行こうか。」
オリバーはすぐさま出発しようと立ち上がりましたが、ローズが袖を引っ張って引き止めました。
「待って…。先生がまだ何も食べてない…。」
「それはそうだが…、王家からの呼び出しだ、すぐに向かわなければならないさ。」
「いや、そのくらいは大丈夫だろう。どっちにしろ夜通し馬に乗らなきゃならないんだ、腹は満たしておけよ。」
ヴォルフは笑っています。
「そうか?悪いな。」
オリバーは大きな皿にたくさん入ったシチューをあっという間に平らげました。
「ふう…。よし、俺はヴォルフの馬に乗る。ローズはペーターの馬に乗せてもらえ。」
「留守は任せておけ。」
アリスが胸を張りました。
「イザベルたちとは連絡を密にとるんだぞ。いざとなったらパトリックやアリスの指示に従ってくれ。」
オリバーはヴォルフの馬にまたがりました。ペーターとローズもすぐに準備を整えました。
「じゃあ行くぞ!明日の朝にはパカロンにつけるだろう。」
ヴォルフは馬を走らせました。
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揺れる馬の背で、オリバーはヴォルフと話しました。
「ダナラスフォルスの状況はどうだったんだ?」
「ああ、壊滅だな。建物はほとんどが崩れ、ところどころに取り残された動死体が歩いている。」
「そんなにひどいのか…。じゃあまずはその動死体の退治から始めるとしよう…。」
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夜明けとともに、パカロンのお城の高い建物が見えてきました。ヴォルフがそれを指さして言いました。
「見ろよ、あの強固な城壁を。お前たちがいなくなってすぐに改築したんだ。立派なもんだろ。」
「だが、あの立派な城だって今回の状況じゃいつ崩れたっておかしくない。」
「嫌なことを言うなよ。まあ事実には違いないが…。」
「今回の相手は、ひょっとしたら一年半前のレイなんか比べ物にならないような強力な魔力を持った魔術師である可能性もあるんだ。」
「とは言っても、レイなんて結局ペテン《し》師みたいなものだったでしょう?プレグーやレジオンの方が魔術師としては上だったんじゃないですか?」
ペーターが言いました。
「ああ、少なくともレジオンに比べたら三流以下だな。ギル大臣は別格の魔術師だったし…。だがシャロンというやつはレジオンやギル大臣をも凌駕している可能性がある。魔力のレベルとしては、モニカと同じくらいの可能性だってある。」
オリバーが言うと、ヴォルフは怪訝そうな顔をしました。
「…ちょっと待て。じゃあなんだ、モニカには国を滅ぼすほどの魔力があるって言うのか?」
オリバーも怪訝そうな顔を返しました。
「モニカの魔術が暴発するのは、内に秘められた魔力が大きすぎてうまくコントロールができていないからだ。…まさかヴォルフ、モニカがいずれ国に災いをもたらす、とでも考えているのか?」
ヴォルフは黙ったままです。オリバーは続けました。
「…なあ、いいか、ヴォルフ。極端な言い方をするとな、俺だって行動によってはこの国を滅ぼせる。少なくとも俺たちは一年半前に国を動かしていたギル大臣たちを倒したんだからな。…あんたは俺たち全員、信用できないか?」
ヴォルフはまだ黙ったままです。
「…心配するなよ。もしあんたが俺たちを信用できなくなったとしても、今回の俺たちの行動は『衛兵のペーターの依頼で俺たちが勝手にやっていること』だ。そう思っておいてくれ。」
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お城に着くと、ヴォルフは行き先だけをオリバーたちに教えると一人で立ち去ってしまいました。
「ヴォルフさん、本当に先生たちを信用できなくなっちゃったのかな…。」
ペーターが悲しげに言いました。
「はは、心配ないよ。ヴォルフだって前の戦いのとき、俺たちの仲間の一人としてサポートしてくれていたんだ。ちょっとムキになっただけだろう。」
(とはいえ、少し気にはなるな…)
その時、お城の召使が近寄ってきました。
「オリバー・ローゼンハイン様ですね?」
「ああ、そうだが。」
「どうぞこちらへ。女王様がお待ちかねです。」
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オリバーたちは立派な大広間に通されました。玉座の前で待っていると、このお城の主、オットー様を先頭にリバー王国の女王様であるヘルガ女王様、それともう一人、位の高そうな男性が入ってきました。オリバーたちは跪きました。
「ヘルガ女王様、大変お久しゅうございます。」
ヘルが女王様はにっこり笑っておっしゃいました。
「そうでしたね、私が王位についたすぐ後にあなたたちは国を去ってしまいましたものね。…お久しぶりですわ、ローゼンハイン殿。ローズも元気そうで何よりです。
…こちらのお方はシーガルン国王陛下のセザール・シャルパンティエ様です。」
「お初にお目にかかります、陛下。」
「あなたがローゼンハイン殿か。フランツ殿より話は聞いていた。」
セザール様は笑顔でおっしゃいました。
「…ローゼンハイン殿、さっそくで悪いのだが、今の状況を詳しく聞かせてもらいたい。」
オットー様の言葉に、オリバーは話し始めました。
「は。動死体の大群はシーガルンの首都、ハングリアを襲って以降は動きを潜めております。果たして隣国へ移動したのか、もしくはまだ国内に潜んでいるのかは未だ調査中でございます。」
「なるほど…。ローゼンハイン殿のお考えでは、背後に強力な魔術を扱う魔術師がいる、ということだそうだが…。」
「はい。ほぼ間違いはないでしょう。」
「ではなぜ我々の二つの王国が襲われたのだ?」
セザール様からのご質問にオリバーは持論を述べました。
「…これはあくまで私の推測ではございますが…、動死体を指揮していると思われるシャロンという魔術師、目的を持って侵略をしているのではなく、ただ単に破壊という行動を楽しんでいるように思われます。それも、人々が追いつめられるように。」
「どういうことですか?」
女王様は首をかしげられました。
「シャロンという魔術師は東方世界からあちこちの国を破壊してここまでやってきているようです。その東方世界の魔術に、人間を魔獣に変えてしまう魔術というものがあります。カラスの形をした傷をつけられ、そのカラスが口を開けると魔獣に変性してしまう、というものです。私の仲間、エミリーもその魔術を間接的にかけられました。何とか処置が間に合い、今は静養させていますが…。」
「エミリー嬢が…。なるほど、人々を追いつめる、というのはそういうことか。」
オットー様が困ったような表情をお見せになりました。
「はい。リバー王国内で破壊された都市を見ても、キンフィールドは首都ですし、ダナラスフォルスには人々が信仰を寄せている大神殿があります。より国民は混乱します。」
「ではハングリアが襲われたのはどういうことだ?」
セザール様がおたずねになりました。
「シーガルンは豊かな国です。それに王族でいらっしゃるシャルパンティエ家は他国の王家と比べて莫大な量の財産を抱えていると聞きます。…恐らく、繁栄しているこの二国を襲撃することによって、さらに他国にも恐怖感を与える、ということを狙ったのではないでしょうか。」
「いささか迷惑な話だな…。」
「ともかく私どもはリバー王国衛兵のペーター・ヘルマンより依頼を受けました。この度の元凶である魔術師シャロンの討伐に向かわせていただきます。」
「私たちからもぜひお願いします。多くのものは王宮で焼けてしまいましたが、何か必要なものがあれば遠慮なくおっしゃってください。」
女王様がおっしゃいました。
「ありがとうございます。…それではさっそくオーベルクに戻り、ダナラスフォルスに残っているという動死体の駆逐に向かいます。」
「よろしく頼む。あなた方には頼りになってばかりだな…。」
オットー様も申し訳なさそうにおっしゃいました。
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オリバーたちが城門まで出てくると…、
「これは、クララ様…。リリーも。」
クララ様とリリーが待っていました。
「ヴォルフがあなた方に不快な思いをさせてしまったようですね…。本人になり代わってお詫びします。」
クララ様がおっしゃいました。
「そんな、お気になさらずに。」
「しっかりと説教しておくからね。…ヘルガ女王様とオットー様が、オリバーに贈り物があるって。」
リリーの言葉にオリバーはびっくりして聞き返しました。
「贈り物?」
「あれだよ。」
リリーが指差した方を見ると、そこには立派な白馬が繋がれていました。
「すごい…。フランソワに負けないくらい真っ白だ…。」
ペーターもびっくりしたようです。
「このお城にいる馬の中で一番優れた牡馬です。ローゼンハイン殿に差し上げるように、と…。」
「ありがとうございます、クララ様。ありがたく頂戴いたします。」
オリバーが白馬の首をなでると、白馬は嬉しそうに体を震わせました。
「名前を付けなきゃな…。ローズ、何かいい名前はあるか?」
ローズはピクッと体を震わせましたが、しばらく考え込みました。その間にオリバーはペーターにたずねました。
「ちなみにペーター、お前の馬の名前を聞いていなかったな。」
「ああ、こいつはグスタフですよ。マティアス隊長がつけたんです。もとはマティアス隊長の馬でしたからね。」
「そうか、いい名前だな。」
すると、ローズが何かつぶやきました。
「…アール。」
「ん?」
「エドゥアール…。」
「エドゥアルトか。」
「エドゥアール…。」
「うん、いい名前だな。よし、今日からお前はエドゥアルトだ。」
「エドゥ…うん、それでもいい…。」
「ふふっ、お気に召されたようで何よりです。では道中お気をつけて…。」
クララ様が少しおかしそうにおっしゃいました。
「はっ。クララ様たちもどうかご用心を…。」
オリバーはエドゥアルトにまたがりました。ローズもちゃっかりと後ろに乗りました。ペーターもグスタフに乗り、彼らはもと来た道をオーベルクに向かって走り出しました。
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人物紹介
~オットー・フランツ~
・「パカロン領主」
・35歳
・一人称は「余」
・ロンドランド地方の古都、パカロンを治めている。かつて存在したロンドランド王国の王家の末裔。無敵とも謳われる騎馬軍団を率い、自身も馬に乗って戦う。一年半前の事件の際のオリバーへの依頼主。ヘルガ女王様の後見人として政治を補佐している。温厚で領民からもとても慕われているが、敵に対しては異常なまでの執念深さを持つ。長年、身を隠し続けてギル大臣への反撃の機をうかがっていたのもその性格のため。
~クララ・フランツ~
・「オットー様の妻」
・32歳。
・一人称は「私」
・オットー様の妻。献身的にオットー様を支える。ギル大臣がクーデターを起こすまでは、市民に混じって国を偵察する特殊伝令兵だった。教育にも熱心で、パカロンの街に学校を建てることをオットー様に進言したりした。身分は変わってしまったが、かつて同僚だったヴォルフとリリーとはとても仲がいい。
~セザール・シャルパンティエ~
・「シーガルン国王」
・30歳。
・一人称は「|私( わたし)」
・シーガルン王国の国王。ギル大臣によるシーガルン占領の時にはやむなく国外に亡命していた。国民からの人気は高い。まだ若く、自分のいいと思ったことを周囲に確認せずにすぐに実行に移してしまう傾向がある。
*ヴォルフ・ザックス、リリー・ザックス、ヘルガ・ディートリヒは後のお話で紹介します。
ヴォルフとぎくしゃくしてしまいながらも、オリバーたちはパカロン城で女王様たちとの謁見をすませます。思わぬ贈り物もあり、オリバーはとてもうれしそうです。
次話ではオリバーたちはオーベルクを目前にして、オーベルクが動死体の襲撃にあい、仲間たちが戦っていることを知ります。オリバーたちは現場へ急行します。どうぞお楽しみに!
ちなみに作中にもありましたが、シーガルン王家は他国の王家とは比べ物にならないほどの莫大な財産を持っています。王家はその財産を軍備にではなく文化育成につぎ込んでいるので、シーガルンの文化はとても発展していますが、反面攻め込まれるとそのもろさを露呈させてしまうのです。
では次話をお楽しみに!