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星空のユーリ  作者: 春人
第三章
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ファ・レス攻防戦‐3

「皆集まったか」


ユーリの部屋にはレオン、エカテリーナら部下9名が集合していた。


「おうっ皆そろってるぜ」


「今回の作戦で攻撃隊第一陣を任されることになった」


そう伝えると皆少しがっかりしたような顔になる


「おいユーリ…そんなことをいうために集めたのか?」


「まさか、実はその攻撃隊の指揮を任されることになったんだ」


室内が一瞬水を打ったように静まり返ったがすぐにそれは歓声へと変わった


「やったじゃねぇか!!おめでとうユーリ!」


「おめでとうございますユーリ様!」


他の仲間たちも口々におめでとうとその栄誉を称える。

近衛大尉の身でありながら攻撃隊の指揮を任されるのはそうそうある話ではない

これで今まで我々を【士官学校上がりのひよっこ】とバカにしてきた奴らを見返すことができる。


「あぁ!ここで武功を立てて俺たちの力を見せつけてやろう!」


おう!!と仲間たちが応え拳を突き上げる

彼らの瞳の奥には闘志が滾っていた



~ブリッジ~


ブリーフィングから7時間が経過した


「パーベリー様、まもなくです」

傍らの副長がパーベリーにそう促す


「うむ」

パーベリーがゆっくりと頷く

その横顔はかすかに強張り緊張しているようにも見える

若年のユーリに攻撃隊の指揮を任せたことに不安をおぼえているのだろうか

副長がそんなことを考えているうちに


「時間合わせ入ります」

モニターにタイマーが映し出されオペレーターがカウントダウンを始める

3…2…1…


「ゼロ!」


「作戦開始だな…総員第一種戦闘配置!第一次攻撃隊発艦準備!」

先程の緊張した表情は失せ覚悟を決めたように号令をかけた


艦内にサイレンがけたたましく鳴り響く


戦闘開始を告げる合図だ


兵士たちは各々の配置につく

ある者は機関室に、ある者は銃座に、またある者は格納庫へと…



~格納庫~



「各員っ搭乗!」

ユーリの合図でローゼン隊の隊員達が各々の戦闘機へと向かう。


彼らの搭乗機はMSL(メッサーラ)109C型という機体でエルデン帝国軍の主力戦闘機だ

この機体はドッグファイトを主眼に置いたもので対地攻撃能力は低く次期主力戦闘機のHA(ハムラビ)19より軽武装なので及ばないがその分軽快に動けるためパイロットからは好まれている。


機体色はグレーなのだがエースと認められたものは自分のパーソナルカラーへの再塗装や機体のカスタムが認められている。

ちなみにユーリは昨年の第八次アルザ=レーヌ紛争において敵戦闘機を22機撃墜、巡洋艦を1隻撃沈

した功により1級帝国十字勲章を授与されエースパイロットと認められており機体色は蒼く塗装され武装は

20㎜機関砲を機首に2門装備し機体下部の胴体内兵器倉(ウェポンベイ)には多目的ミサイルの代わりに

40㎜3連ガトリング砲を装備している。

また胴体内兵器倉の両隣に外付けの小型爆弾槽を2基装備しそこに多目的ミサイルを1基ずつ装備しているのだが通常機は多目的ミサイルを10基装備しているためミサイルの搭載量は大きく減じてしまっている。


さて、隊員たちが自機に搭乗するとキャノピーが閉じられそれを防弾装甲板がスライドして覆う。

これで視界は0になるがすぐにコックピット内周囲のモニターが起動し周囲の景色が映し出される

この時代の軍用機は全周囲モニターを採用しているためだ。


エンジンを起動させゆっくりとタキシングを行うユーリ機

そしてカタパルト後端の発艦位置に付き発艦態勢に入った


(さて、行こうか…!)


「ユーリ・メア・ローゼン…メッサーラ!出るっ!」


電磁カタパルトによって急加速した機体は勢い良く宇宙(そら)へと打ち出された


ユーリ機に続いてローゼン隊各機が発艦し隊列を整えていく

その間にも他の艦艇より発進した第一次攻撃隊の機体群も戦列に加わり

一路、惑星ルーアを目指し進撃を開始した


その時、旗艦ヴァルグリーフより攻撃隊各機に通信が入った

パーベリー近衛中佐だ


「今回の作戦の成否は諸君等にかかっている。任務を達成し全機無事に帰還することを切に願う」


その言葉の後にお決まりのフレーズが響いた



Sieg Reich(帝国に勝利を)!!」


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