教練4
ソヴェト集産主義共和国連邦...ユリウス大帝が推し進めた外宇宙移住計画によって建造された【スフェア】のうち数隻が航海途中のトラブルにより艦列からはぐれ長い航海の末アンドロメダ銀河にたどり着いた。
そこに根を下ろした彼等は生存域を広げ遂にアンドロメダ銀河全域を支配することとなる。
しかし急激な領土拡大は市民とりわけ安い賃金で働かされていた労働者に重すぎる負担を強いることになり、やがて労働者達は自らを中心とした反政府同盟【ソヴェト】をアンドロメダ銀河各地にて結成しアンドロメダ政府に対して武装蜂起し内戦に突入した。
30年に渡った内戦は3代目指導者ソフィア・ソローネ率いるソヴェト革命軍が勝利、後に【ソフィア統治】と呼ばれる黄金期に入りソ連は隆盛を極めたがソフィア・ソローネ死後はソ連集産党による独裁体制になり民政より軍事、重工業を重視する文字通りの軍事国家が誕生した。
「ソ連軍の基本戦術について誰か知っている者は?」
するとハルトマン...ではなくレン(!)が挙手した。
「ではサエグサ君」
「ソ連軍は攻勢前に火砲・航空攻撃による攻撃を行い敵戦線後方の増援部隊を含む全縦深に打撃を与え麻痺させた後に複数の梯団によって戦線を突破ないし迂回し敵軍を包囲殲滅します。」
「よろしい。では我が軍においてはその全縦深同時打撃に対しどのような対策を採っているかわかるかね?」
「はい。これに対抗するため、帝国軍では陸海空三軍による連携によって封じ込めます。陸軍は徹底した機動防御、海軍は惑星封鎖による補給炉の遮断、空軍による制空権の奪取及び維持であります。」
「そう、その通りです。これによってソ連軍の攻勢は阻止できる訳ですが裏を返せば陸軍単体では全縦深同時打撃を食い止めることはほぼ不可能に近いということです。」
さらに言葉を続け
「別にこれに限ったことではありませんが戦争に個人プレイは必要ありません。勝利に必要なのは周りの戦友達との連携プレイです。それを忘れずに日々の教練に励みなさい。では以上で本日の戦術教練を終わります」
「起立!礼!」




