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同窓会  作者: Hika
2/3

2. 千波 沙幸

もうすぐだ。

もうすぐで、

目的地に辿り着く。


初めての"同窓会"。


同窓会って憧れてたんだよね。

昔から。


..............................................................

城島[キジマ]高校'03年度四組卒業生同窓会

  日:2005年12月28日

  時:午後6時、梅鶯亭[バイオウテイ]前集合

 内容:同窓会:高校時代の仲間に再会し、楽しいひと時を共有しよう

 幹事:森下卓郎・紺野梢

連絡先:森下→0901-xxx-xxxx 紺野→080-ooo-oooo


さゆっち元気〜?こずえだよっ!覚えてる??

来てくれるのを楽しみに待ってま〜す!(^o^*

..............................................................


往復はがきの片方を手に、集合場所の料亭の前に向かう。


みんなそろって会うのは、もう約二年ぶりだ。


だけど実は私は、

みんなと一緒に城島高校を卒業していない。

私は高校三年生の夏に、

本格的に音楽を学ぶためにオーストリアの寄宿学校に編入した。

留学したのだ。


それでも元クラスメイトのみんなはそんな私もクラスメイトの一員としてみててくれていて、

だからこの度この同窓会にも呼んでくれたのだ。


城島高校で得たものの中で、一番かけがえの無くて大切なものが友達だ。


そんなみんなにまた会えるのだと思うと、

もう落ち着かなくてしょうがない。



待ち合わせの場所へ待ち合わせ時間10分前に着くと、

意外にももう既に沢山の人が集まっていた。


数人の女子が私の姿に気付くと、彼女達は口をそろえて私を呼んだ。


「さゆっち〜!!!」


その声に気付き、男子達もこちらを振り向く。

そして皆かわりがわりに声を掛けてくる。


「千波じゃん!こっち戻ってきたん?」

「久しぶりだねぇ〜沙幸!マジ!元気だったぁ?」

「英語ももうバリバリだったりするの?」

「お前馬鹿だな〜!オーストリアはフランス語だって!」

「ぃゃお前も馬鹿だし。ドイツ語だし」


男子はいつになっても馬鹿ばかり。


それにしても多すぎだと思ったら、

よく見たら三分の一くらいは全然知らない人だったので、

料亭の前に掛かっている看板に目を向けた。


どうやら今日は、

私達の同窓会の他にもう一団体同窓会が開かれるらしかった。


その高校名を見た時、

思わずドキリとした。


**本日の貸切**

松の間:城島高校'03年度四組卒業生同窓会

竹の間:

梅の間:宮北高校'04年度七組卒業生同窓会


宮北[ミヤギタ]高校・・・って、

元彼氏の・・・

清水悠[シミズユウ]の通ってた高校・・・


しかも・・・

'04年度卒業って・・・

悠と同じ学年じゃん・・・。


でもまさか

こんなとこで

悠に会うわけない。


そんな偶然ありえないよ。


だって、

もしあったらそれって、

何十分の一の確率だよそれって。


一話目と二話目の語り手の二人が主人公です。

この二人以外の話は、二話完結方式予定です。

最後までどうぞお付き合いくださいな。

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