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フードファイト・ダンジョン ~最高の食材とまだ見ぬ絶景を求めて最下層を目指します~  作者: 祐祐
第1章:ダンジョンとスキル

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12/25

12話:ディスカッション

 ダンジョンネズミを食べ始めてから1週間。

 2日目からは6日連続でダンジョンネズミを12体倒して、9体分の肉と12体分の魔石を売って、3体分の肉を持って帰ってきて、1.5体分を食べる、という生活が続いていた。



 だが、今回はなかなか上限に到達しない。


 2日目の朝。

 起きると身体が軽い気がしたので、いつものランニングコースを全力で走ってみた。

 結果は37分35秒。20秒ほど早くなったが、これがダンジョンネズミを食べた効果なのか、コンディションが良かったからなのかは分からない。



 上限に到達したら再度全項目計測しよう。

 そう思ってから6日が経った。


 スライムの時は量が多かったけど2日で上限に到達したのに。

 2体分ってことじゃなくて、食べた量、重さとか体積とかが影響しているのか?

 スライム2体分ちょっとだったから30kgくらい食べたはずだ。


 ということはダンジョンネズミ30kg分!?

 1体300gくらいだから100体ってこと!?


 かなり時間掛かるな。

 まぁ焦らずにやるしかないんだけど。



◇◇◇



 8日連続でダンジョンに行こうとしたら、さすがに母に止められた。

 ちゃんと休めって。

 仕方ない。たまにはのんびりするか。筋トレも禁止されたから暇だ。


「今日はダンジョンじゃないの?」


「母さんに止められた。だから暇」


「そりゃしょうがない。諦めなよ」


 朝食後にリビングでのんびりしていると、瀬奈が起きてきた。

 早起きしたら? と思うが、高校が始まれば早起きするんだから春休みくらいいいか。



◇◇◇



「まだ上限にならないの?」


 朝食のグラノーラを食べながら聞いてくる。

 毎日夕食時にダンジョンのことやスキルの状態を聞かれるので話している。

 俺のスキルについて俺の次に詳しいのが瀬奈と母だ。

 父は毎日夕食が一緒ってわけじゃないから。ハブってるわけじゃない。


「ならないんだよな。何体分食べればいいんだか」


「2日目みたいに身体が軽くなったなって感じることは無いの?」


「ああ。3日目以降は感じないな」


「その軽くなった感じがステータスの上昇だったとしたら、もう上がらない所まで行ってるってこと?」


「だとしたら上限に到達しててもおかしくないだろ」


「そうだよねー。

 ダンジョンネズミはこれくらいにして、第2層のモンスターを頑張って狩ってきた方がいいんじゃない?」


「いや、今後のことを考えると、早めにスキルのことをちゃんと知っておくべきで、そのためにはダンジョンネズミで上限に到達しない理由を解明する必要があるんだよ」


「変な所で真面目だよね」


「ダンジョンのことだからな。本当になんで上限に到達しないんだろ?」


「逆になんでスライムはすぐに上限に到達したのかなー」


「弱いから? ステータスが上がる幅が小さかったから?」


「それなら3日目以降もステータス上がるはずでしょ」


「だよな。あとは何体分かじゃなくて重さや体積って可能性かな。

 でもそれもステータスは上がるはずだし」


「スライムは2体ちょっと食べたって言ってたよね。

 ってことは30kg分? まぁあり得るけど」


「もうしばらく続けるしかないよな」


「……スライムってさ。ほとんどそのままゼリーで食べたんだよね?」


「そうだが。味変で色々一緒には食べたけど」


「生で食べる必要があるとか?」


「生肉ってこと? さすがにそれはお腹壊しそう」


「まぁ可能性の話ね。スキルがあるから大丈夫なんじゃない?」


「選択肢の1つってことで。

 火を通したら吸収が緩やかになるってことか。

 普通の食材はに火を通した方が吸収しやすいよな?」


「そうだよ。だから普通に考えれば可能性は低いけど、ダンジョン関連だから何でもあり得るでしょ」


「だな。色々試すうちの1つにしておくか。

 他に何か気になることあるか?」


「うーん……スライムってさ、スライムゼリーのままで生きてるの?」


「見た目はほぼスライムゼリーのままだな。あれに目玉が2つ付いてる感じだぞ」


「目玉は?」


「死ぬと消える」


「じゃあ素材として持って帰れないのか」


「目玉食うのか?」


「魚の目玉って栄養あるじゃん。あれみたいな感じに食べられるでしょ。

 ただそうじゃなくて、スライムってほぼそのまま全部食べられるってことでしょ?」


「そうだな。ほぼ全部がスライムゼリーだから」


「じゃあダンジョンネズミは?

 生きてる状態にはあるけど食べてないものはある?」


「……なるほど。その食べてないものが影響しているかもって可能性はあるな。

 食べてないというか持って帰ってきてないのは血液と内臓全部と頭だな。

 あとは瀬奈が料理する時にどこを捨ててるかだけど」


「尻尾、毛、爪、骨くらいかな。そんなに量はないけど」


「魚だったら内臓、頭は食べるから分かるが、それ以外はな」


「骨も骨せんべいにして食べたり、柔らかくなるまで煮て食べるよ。

 尻尾もテールスープにして食べるし、血液は肉に少し含まれてるから今も食べてはいるね。

 さすがに爪と毛は食べないけど」


「じゃあ次は内臓と頭も数体分持って帰ってきてみるか」


「内臓かー。傷みやすいからその場で焼いて食べたら?」


「それって大丈夫なの? ってか、どの内臓なら食べていいんだ?」


「腸はちゃんと切り開いて中を洗わないとダメだろうね。

 まぁそれ以外も洗った方がいいとは思うけど」


「じゃあカセットコンロでも持っていってみるか」


「……ねぇ。スライムって内臓あるの?」


「どこかにあるんだろうな。ゆっくりと消化して取り込んでるから」


「そっか。もし無かったら内臓食べても意味ないかもなーって思ったけど」


「やってみるしかないってことだな」


「だねー。じゃあ昨日使わなかった諸々がまだゴミ箱に入ってるからそれで何か作る?」


「えっと……骨と尻尾だけでまずは」


「もちろん。爪と毛は最後にしようか」


「よろしく。明日は内臓をダンジョンで焼いてみるわ。

 カセットコンロどこ?」


「料理と一緒に用意しとくよ」


「サンキュー」


「祐也が強くなれば珍しいモンスターの食材使えるからね。

 強くなってもらわなきゃ困るのよ」



 瀬奈とのディスカッションを終えて部屋に戻る。

 あ、洗うための水と焼く時に使う網も用意しなきゃ。

 後で瀬奈にお願いするか。


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