守るべき秘密
僕の宿敵がシベリゲムに滞在している頃、僕は事情聴取を続けていた。
犯人は無差別殺人の容疑を認めた。しかし、どうしても不可解な点があった。彼の被害者は、カフェの20代女性アルバイト店員、幼稚園に通う園児、50代会社役員の男性。年齢も性別もバラバラで、お互い認識もなかったという。なぜ、犯人はこんな事件を起こしたのか。僕は理解に苦しんでいた。
「あなた、分かってますか?あなたの勝手な理由で命を奪われた人たちの気持ちが....」
「お巡りさん。その言葉あなた方に一番言われたくない言葉だわ。」
「なに?」
「いや、俺の爺はな尊考戦争の犠牲者なんだよ。あんた達に殺されたんだ。」
「だからと言って人を殺していい理由にはならない。法に則ってあなたを処罰します。」
「都合のいい言葉ばかり使いやがって....」
「で、あなたはその爺さんの仇を取るために、犯行に及んだと」
すると、僕の上司がノックをして入ってきた。
「失礼する。」
「霧浦よくやった。容疑を認めさせたのはお手柄だぞ。ここから私が変わろう。」
「ありがとうございます。」
僕は上司から褒められて嬉しかった。上司から褒められると私は不思議と微笑んでしまう。
そして、私の上司は被告にこう言った。
「今までの事情聴取を聞かせてもらった。君も我々の秘密に立ち向かうの挑戦者なのかね?」
「あぁ、そうだあんたらのせいで爺ちゃんは殺され、家族も貧しい中不幸に見舞われた。俺はまともに学校に行けなくてよ。それで、就職先が決まらず絶望していた。その矢先、償田大統領の演説をたまたま見たんだ。尊考政権が崩壊して50年と聞いてな。俺はピンと来たんだ。そういえば爺ちゃんは戦争で死んだと聞いたとそして俺は気づいたんだあの時大統領を連行したのはお前ら警察だった。尊考の秘密を守りたいのは政府ではない。警察だったと。」
「なるほど、君に見せたいものがある。 あれを用意しろ」
上司は生首が入った容器を持って来させた。容疑者は無言で生首を見つめていた。
「君はこれを見て気絶しないのかね?」
「あぁ、国家の秘密に関わるとこのようなことになるっていいたんだろ。」
「私は殺人犯を何人も相手してきた。そして、ゆうせいしゃを何人もあの世送りにしてきた。君はゆうせいしゃを6人殺したこの国の法に従い君は死刑になるだろう。」
「あぁ、それは覚悟してるよ。」
「冥土の土産に教えよう我々が守るべき秘密を...すまんが、二人にしてくれ今回は私が全て終わらせる。」
そうして上司は容疑者と二人きりになった。




