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ボッチパーティー  作者: 巧レ以
104/107

クリア後のお楽しみ②


「ところであのー、なんてお呼びしたらいいですか?ゲームマスターさん?」


「滅相もございません、魔王を差し置いてマスターなどおこがましい…

私などただの"魔王専属秘書補佐官コンシェルジュアシスタントメイドバトラーヘルパーナビゲーター"に過ぎません」


「「なんて??」」


「要約しますと、皆様に快適な魔王生活を営んでいただく為のお手伝いをする存在です。固有名称はございません、お好きに呼んでくださいますれば」


「そっかぁ、なにがいいかなぁ…はいっ!システム!システムのシステムさん!」


「そのパターンはもういいニャ。よーしオイラが良い名をくれてやるニャ…そう、プロデューサーシミズ!」


「ぇだれー!?」



「んくっ」



ん?プレイヤーさん笑ったいま?



すん…


「僭越ながら…その名前だけはどうかご勘弁を、だそうです」


「そーお?まーこういうのはゆっきーが得意ニャ。バシっとかましちゃってニャ!」




「メタ」


「メタ!鋭っww 言い得てるけどメタバ◯スとカブるから落選ニャ」


「しーちゃんは?何か案ありますか?」


「えと…こ、コンシェルジュの、ルージュ、ちゃん…とか」



「ルージュ? あ〜コンシェ ルージュね!ルージュちゃんかわいー!え、姿も変えられたりしませんかっ?」


「かしこまりました。名前を元にイメージを構築致します」



おお〜、悪魔の角の生えたオトナのお姉さんになった。差し色の赤がおしゃれ。こういう秘書助かる〜。

やっぱりちゃんとした姿になると親近感というか、接しやすくなるよね。見た目は大事。



「ちびキャラが好き…」


おっと〜しーちゃんがこだわりを発揮し始めたよ。



「ではこのように」ぽんっ


「そんなんどうでもいいニャw 話終わったかニャ?もう帰っていい?」






「実はまだ続きがございまして、魔王の任期についてご説明させてくださいませ。

これより一年間魔王を務めていただけますれば更に"魔王手当"をお贈り致します。このゲームのサービスが続く限り、毎年お金が支給される次第です。ただし、魔王が他の冒険者に倒されますと権限は剥奪されます。皆様を倒した方、すなわち新たな魔王にその権限が移譲されますのでご注意ください」


「にゃるほど、格闘技とかのチャンピオン的なかんじだニャ。魔王ホルダーってことね」


「然様にございます。最後の特典になりますが、人間を超越した存在となった皆様には、肉体やスキルを今まで以上に自由に強化することができます。また、ご自身だけでなく、魔族に関する事なら概ね作り替えることも可能です。

皆様にはこれからキャストとして振る舞っていただくことになります。重要なのは"プレイヤーを楽しませる"事。魔王の役割(ロール)は強大な敵として君臨する事が求められます。

来たるべき勇者との戦いに万全の備えを施していただき、末永く魔王であらせられますよう願ってやみません」



「ちょっといいかニャ?それってただラスボスとしてゲームの難易度上げてくれってコトかニャ?」


「そのように受け取っていただきましても差し支えありませんが、他に何かご所望でございましょうか?」


「うむ、それだけじゃつまらんニャ。プレイヤーを楽しませたいんだニャ?だったらリンクルーツをさらに面白くするアイデアとか言っていい?」


「勿論でございます。こちらが皆様に求めているものこそいまNAMaE様が仰られたことなのです。新たな魔王には是非とも"改革"を成していただきたいと存じます。

とはいえ、著しくゲームバランスを欠く事はまかりなりませんが、可能な限りご希望に沿えますよう尽力致す所存です。あまり難しくお考えにならず、自由に、楽しく発想してくださいませ。まずはお気軽に、なんなりとお申し付けください、折衝して参りましょう」


「うまいこと言って丸投げしようとしてないかニャ?w」


「んん〜急に言われてもなぁ、もう頭回んなくなってきた…」


「あの!あ、あのね…四天王が…」


しーちゃんが口火を切った。


「四天王が?」


「デザインが、ちょっと…」


「あーやっぱりなんかちょっとダサいですよねぇ。ボクも思ってました」


「一応、魔族はウィルスや細菌をモチーフにしているのであのような姿なのですが…魔王なら如何様にも変更できますよ」


「ワタシ、モンスターのデザイン、考えたいの」


「それいいですねぇ!パターンどんどん増やしましょ…あっ!」


「ニャ?」


「あとで言います、めっちゃ良いこと思いついたんで。ふっふっふ」



すっ…


「お、靱負さんが。お願いしまーす」



「名前変更」


「名前、へんこう??」


「お!わかったニャ!アレでしょ、言っていい?あ、一緒に言おうかニャ?ハイせーの!」



「「Twilight」!」



おおーー?!!トワイライトさん復活かぁ!おもしろい!これはアツい展開!



「はい、お易い御用です。名前だけでなく容姿も変えられますので後ほど詳しくお聞かせくださいませ」



「次ですね、ナマエさんは?」


「オイラ先でいいの?自分をオチにするとは大した自信だニャ。いいニャよく聞くニャ、オイラのサイコーにナイスなアイデア、それは…

新魔王をリンクルーツの()()()()()()()にする計画ニャ!

まず手始めに、大都会の液晶ビジョンとか巨大看板とかで新体制のリンクルーツを大々的にプロモーションするニャ」


「あー渋谷とか、あとあの飛び出るサイネージとか?」


「いや?マンハッタン」


「マ ン ハ ッ タ ン !」


「そしてグッズ化!アクキーアクスタ缶バッチ、大手飲料メーカーやお菓子メーカーとコラボしてオイラたちの絵をパッケージにしてもらうニャ」


「自分達がグッズに!?うわー夢がありますね。街で見かけたらにやにやしちゃいそう」


「ちなみにそれらの売上の一部は魔王に入ります。コミッション制ニャ」


「え、いいんですか?ありがとうございます!」

「お待ちを。それにつきましては慎重に話し合いましょう。まだ仮の話ですので…」


「さらにさらに!メディアミックス!冒険者時代からいかにして魔王討伐を成し遂げたかをアニメにしてもらうニャ、全24話で」


「いきなりツークール!それガチで最高!」


「主人公はもちろんナマエサン!」


「それが狙いですか…おいしいとこもってくなぁ」


「アニメがヒットしたら劇場版も夢じゃないニャ。ニャハハハ、どーニャーよくね??

ハイ、お次はいよいよオマエサンの番ニャ。もったいぶってたけど、満を辞して発表するニャ」


「はい、えっとですね…」







つづく








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