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対悪魔用の魔法開発

対悪魔用の魔法、通常なら聖魔法なんだけど、悪魔という概念がイマイチわからないのよね。実際に個体として存在するのか、もしくは何かの力の塊なのか、どんな奴が召喚されても対応できる魔法、そうなると、やはり『虚無魔法』だろう。


「イリス、虚無魔法について何か知ってる?」

「いいえ、そんな魔法をある事自体知りませんでした」

「師匠、私も知らないです


ふーむ、人間や獣人達には伝わってないのかもね。


「ジン、あなたはどう?」

「いえ、私も知りませんね。邪族にそんな邪法は伝わっていませんね」


という事はリッチも知らないか。でも、実際に虚無魔法は存在する。邪神も女神スフィアも知っていたはずだ。おそらく、邪神もスフィアも虚無魔法の使用にかなりの危険があると判断したんだ。扱いを間違えれば、スフィアタリア自体が消滅すると思ったから、下界の者達に伝えなかったんだろう。まあ、私が自力で取得しちゃったけどね。



ただ、私が取得した当初は虚無魔法という欄はあるんだけど、どんな種類があるのか詳細な説明が一切記載されていなかった。他の魔法の場合は、これまで下界の人達が作り出して、資料として保管されていた。虚無魔法の場合は誰も開発していないから、当然資料もない。私自身、虚無魔法は使えるけど、明確な名前を決めてないんだよね。剣やら弾丸、レーザーといったものを虚無魔法で下界の者でも使用可能にするには、魔法名や消費魔力を詳細に考えておかないといけないわね。



「みんな、皇帝が住んでいる皇宮に行くのは3日後、私はそれまでに対悪魔用となる虚無魔法を作っておくわ。私が作った後、私の加護を持つ者全員に使用可能になってもらうわよ。私自身は自在に使えるけど、リッチ達や加護を持つ者が使用可能とするには、他の魔法と同様、魔法名、消費魔力、効果範囲など詳細に作っておく必要があるわ。私が作っている間に、あなた達は基本スキルである魔力操作を極限まで高めておきなさい。スキルレベルは10でMAXだけど、それ以上は存在するわ。ただ、ステータスに表示されないだけよ。虚無魔法は高レベルの魔力操作が必須なの。参考にいうと、必要最低レベルは20かな?私の見立てでは、リッチ24、ジン21、リッカ21、フィン10、イリス10てところかしら」


「ふぇーーーーー、10以上あるんですか!しかも必要最低レベル20ですか!」

「ちなみに、お姉様の魔力操作はいか程なのでしょうか?」


「え、私?多分50はあるわよ」

「5、50以上ですか!とんでもない数字ですね」


「私の場合、スキルが表示されないから、自分の限界まで修行し続けたのよ。そうしたら、知らない間に10を超えてたわね。私から言わせてもらえば、下界の者達全員ステータス情報に頼り過ぎね。スキルレベル10がMAXとなったら、基本スキルの修行を疎かにしているわ。まあ、フィンとイリスは、10になったばかりだから、これからどんどん修行していけば伸びるわよ」


「ふぇー、まだまだ先があるんですね」


「でも、面白いです。それなら他の魔法も鍛えていけば、ステータス上では10でも、もっと強くなれるという事ですよね」


「そういう事よ。ジン、リッカ、フィン、イリス、この3日間、あなた達は基本スキルの修行をしなさい」


「「「「わかりました!!!!」」」」



◯◯◯



次の行動が決まり、フィン達は遺跡周辺で修行を始めた。


私は邪神から女神に変化したので、スキルを新たに見直してみた。邪神の時にあった状態異常耐性レベル10が『状態異常無効』に変化、攻撃魔法耐性レベル10が『攻撃魔法無効』になっていた。これっておかしくない?耐性レベル10でも、多少なりとも効果があるという事よね。神なんだから、普通無効でしょう?邪神とスフィアがほぼ同等の強さなら、多分スフィアも耐性10なんだろう。どうも、腑に落ちないわね、何か引っ掛かるわ。やはり、頭の中を整理しても、新たに取得したスキルは『予定調和』だけだった。


これまでのスフィアのメッセージ情報を整理すると、サリアや黒幕連中の事ばかりで、スフィア自身や邪神が何者であるかは皆無だ。いや、リフィアさんのエルフの口伝があったわね。そもそも、スフィアと邪神はどこから生まれたのだろうか?無から有は生まれない。必ずスフィアと邪神も誰かから生まれたか、もしくは作り出されているはずだ。もしそうなら、上位の神がいるはずだけどね。黒幕連中の正体を突き止めるのも必須だけど、スフィアや邪神の正体も知っておかないといけない。精霊王に相談するのが手っ取り早いんだけど、精霊から聞いた居場所がここからかなり遠いのよね。


とりあえず、エレノア様に聞いてみよう。


【エレノア様、今、通信大丈夫ですか?】

【大丈夫よ。サーシャ、また何かあったの?】


とりあえず、悪魔召喚と対抗策である虚無魔法について教えておいた。


【なんというか、私達異世界召喚者が多大な迷惑をかけて申し訳ありません】


【テルミア王とも相談しましたが、邪王やサリアの件が片付いたら、世界会議を開催し異世界召喚を全面禁止にする予定です。全員が悪いわけではないですが、おかしな思想を持った人達が少し入り込んだだけで、この有り様ですからね】


【禁止にするのが正解ですよ。虚無魔法が完成したら、私の加護を持つもの全員に虚無属性を与えます。アレイルにも、加護を与える予定です。ところで、今日通信した理由は、他にもあります。スフィアと邪神がどこから来たのか、何か資料もしくは関係のある遺跡を知りませんか?】


【さすがに、それはわかりませんね。遺跡の中で最古とされるものが、レーデンブルクにあるはずですよ。レーデンブルクの王に聞けば、遺跡の場所を教えてくれるはずです。私からも伝えておきましょう。ただ、その遺跡がサーシャの求めるものであるかはわかりませんよ】


【ありがとうございます。助かります】


レーデンブルクへ行く目的が1つ増えたわね。


1)フィンを王宮へ送り届ける。そこでフィンの旅が終了するかどうかは彼女次第だ

2)スフィアのメッセージがある2ヶ所の遺跡を訪問する

3)最古の遺跡とされる場所を訪問し、スフィアと邪神の関係性を探索する


まずは王都に行って、フィンを国王や王妃に会わせてあげましょう。


よし、それじゃあ虚無魔法を作りましょうか。とりあえず、作るべきは、近距離、中距離、遠距離の3種類ね。近距離は、全員すぐに使用可能となるでしょう。でも、手元から遠くに離れる中距離と遠距離は制御がとても困難になる。そして、ターゲットをきちんと指定しないと、虚無の対象は全てになる。ターゲット以外は、通り抜けるように設定しないとね。さてさて、まずは作ってみて消費量がどれ程になるかを確認しないとね。



あ、そうそう、フィン達に虚無魔法の練習方法を教えてあげよう。



○○○ フィン視点



虚無魔法、師匠にしか使用出来ない魔法、それを対悪魔用として私達にも使用可能にしてくれている。でも、そのためには魔力操作を20にしないといけない。この3日でどこまで伸ばせるかかわからないけど、やれるだけやる。


「リッカやジンさんも修行するの?」


「もちろんやるよ。私は必要レベル以上あるけど、あくまで最低だからね。せめて30くらいまで上げたい」


「当たり前だ。サーシャ様の足手まといにはなりたくないからな」


「フィン姉、修行するのはいいんですが、どうやりましょうか?」


そう、そこが問題!私達の苦手魔法で練習するのも良いけど、それでも効率が悪い気がする。


「全員、どうやってスキルレベルを上げるか困っているようね」

「師匠、何かいい方法があるんですか?」


「ええ、あるわよ。とりあえず、あなた達4人に虚無属性を与えたわ。まずは、これで練習しなさい」


師匠の周りに黒い球が8個浮いてます。あの球は何かな?


「虚無魔法で出来た虚無球よ。あなた達の任務は、


1)虚無球1個を10分間維持すること

2)虚無球2個を10分間維持すること

3)虚無球2個で、5分間お手玉すること

4)虚無球4個を10分間維持すること

5)虚無球4個で、5分間お手玉すること


以上5つね。


ジンとリッカなら維持する方法はすぐにわかるだろうから、早い段階でお手玉の練習に移れるでしょう。フィンとイリスは1個の虚無球だけを使って、その存在を10分間維持し続けなさい。慣れてきたら2個ね」


虚無球?物凄く危ないのでは?


「師匠、その虚無球に危険はないんですか?割れたら、私達が消滅するとか?」


「安心しなさい。それは私が作った初めての虚無魔法よ。仮に割れたとしても、割れた部分の空気を消滅させるだけにしているわ。怪我は皆無よ。私自身、それで練習したからね。こんな感じよ」


おー、8個の虚無球を軽々とお手玉している。凄く簡単そうに見えるけど、絶対難しいんだろうな。


「それと虚無球に関しては、既に4 人とも覚えているはずよ。確認してみて」


ステータスを確認すると、虚無魔法と虚無球(無害)がありました。え?目の錯覚かな?虚無球(無害)の消費魔力が1000になってる。嘘!なんで、こんな小さな球が1000も必要なの?


「お姉様!消費魔力が1000になってますよ!」


「当たり前でしょ!効果は私が皆無にしているから問題ないけど、本来はそれを敵にぶつける魔法よ。当然直撃した部分は消滅するわ。その直径10cm程度の虚無を作るだけで1000必要なの。これから私が作る虚無魔法は、多分1回の消費量10000以上いくんじゃないかな?」


10000以上!それだけ強力なんだ!


「師匠、まずはこの虚無球で慣れろという事ですね」


「そうよ。割れたら自分で作りなさい。そうそう、割れ過ぎに注意した方がいいわよ。割れた数が5 回になるとやる気なしと判断して、5個目の虚無球には軽い罰ゲームを用意しておいたからね」


罰、罰ゲーム!師匠のお仕置きは、みんな怖いものばかりだ。真剣にやらないと!


「お、お姉様、どんな罰ゲームなんですか?」


「内緒よ。教えたら面白くないでしょ。フィン、リッカ、ステータスの説明を見ても無駄よ。表示は罰ゲームとしか記載していないからね。管理世界のシステムは弄れなくても、自分で開発した魔法は自由に記載出来るみたいなの」


「「そ、そんなーーーー」」


罰ゲームは怖いけどやるしかない。


まずは、虚無球の説明を見よう。


虚無球(無害) 消費魔力1000 必要最低レベル 魔力操作10

虚無魔法の練習に考案された魔法、スキルレベル10だと、維持するだけでもかなり大変。焦らずゆっくりとやりましょう。維持するコツは、虚無球に入っている虚無を1つの形として捉え、回転しているイメージをして下さい。


必要最低レベル魔力操作10!これステータスの最高レベルなんだけど、とにかくやってみよう。


「虚無球」


私の手の平に直径10cmの球が出てきた。これを維持するんだよね?


《ガタガタプルプル》


え、あれ、震え出してる。あ、虚無属性の魔力を手の平に集中しないと。ふー、震えは落ち着いたけど、今度は球の形が歪になってきた!これどうしたらいいの?


《パン》


あ、割れた。これ、予想以上に難しいよ。回転をイメージしろと記載されていたよね。それで、もう1 回やってみよう。


「フィン姉、これ難しいですよ」

「うん、私もすぐに割れちゃったよ」


ジンさんやリッカを見ると、1個目を出してからまだ割れてない。うー、負けたくない。


「イリス、私達も頑張ろう。師匠の足手まといにはなりたくない」

「はい!」


思っていた以上に難しいけどやり甲斐がある。必ず、使いこなしてやる!


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