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女神サーシャの加護とお疲れ様会

バーンさんやウィルさん達の定期報告も終わった。やはり、全員に女神の加護が付いていたようだ。桜木君達もバーンさんとリフィアさんに稽古をつけてもらっていて成長速度がかなり速いらしいけど、バーンさん達の成長速度も速いから絶対に追いつけないわ。今の桜木君の強さは、Sクラス邪族に匹敵するらしい。本当に成長速度が速いわね。それでも、今のバーンさんの1/5くらいか。もしエルフの国でSクラスが数多く出現した場合、桜木君達では対処出来ないだろう。バーンさんがいるから速攻で解決するだろうけど、そうなるとますます勇者である桜木君の立場がなくなっていく。


うーむ、これは仕方ない。桜木君と美香に加護を与えよう。クラスメイトの中でも、あの2人は大切な存在だ。死なせるわけにはいかない。本当はクラスメイト全員に与えたいところだけど、サーシャ=清水茜になるのは明白だから、サリアに気付かれる可能性が高い。みんな、ごめんね。よし、まずは予定調和をONにして、勇者と聖女に対して強く思う。-----これで多分大丈夫なはずだ。バーンさん、フォロー任せました。あ、フィンやイリスにも加護を付けておこう。女神の加護なら問題ないしね。-----これでよし、予定調和をOFFにしておこう。



「主様、定期報告と今後の考えがまとまりましたか?」


「ええ、エルフの国にいるハイエルフの2人が佐江と努の可能性があるわね。バーンさん達が確認してくれるそうよ」


「ふぇーーー、ハイエルフ様がですか!やり方を間違えれば、牢屋行きの可能性もありますよ」


「フィンやイリスはハイエルフに会った事があるの?」


「ふぇ、ないですよ!あの方々は、エルフの王族ですら余程の事がない限り会えないと聞きます」


ふふふ、余程の事ね。


「お姉様、嫌な笑みになってますよ。ハイエルフ様には私も会った事がないですね」


「尚更怪しいわね。今、その余程の事が起こっているから、バーンさん達が適当なことを王族にでっち上げて、ハイエルフの謁見をお願いするでしょうね」


「「えーーー、適当———、でっち上げーーー」」


「もちろん、全部嘘は言わないわよ----多分」


リフィアさんが、上手くフォローしてくれるでしょう。


「あ〜、リフィアさんが気の毒だ」


「お姉様、リフィアさんは今どうしているんでしょうか。絶対に頭を抱えていますよ。やり方を間違えれば、自分が処刑される可能性だってあります」


「まあ、そこは信じるしかないわね」


「師匠、思いっきり他人事見たいに言いますね」


「こればかりは仕方ないわ。私がリッカかジンに乗って直接出向くことも可能だけど、多分余計ややこしくなると思うわ」


「「確かに」」


「あ、フィン、イリス、ステータスの称号欄を確認してくれない」


「称号欄ですか?わかりました。----!ふぇーー〜〜、あ、あ、女神サーシャの加護が付いてるーー〜〜」


「あ〜〜!私にも付いてます!」


「よし、実験成功!これで勇者と聖女にも、私の加護が付いているはず」


「「実験!!」」


「さっき予定調和をONにして、強く貴方達や勇者達のことを強く思っておいたの。邪神のまま加護をつけるのは良くないけど、女神なら問題ないでしょ。加護の付け方の練習にもなったわ。2人とも、実験に付き合ってくれてありがとうね」


「師匠、せめて私達に了解を得てから実験して下さいよ」


「そうですよ。いきなり加護が付いていたので、ビックリしたじゃないですか!」


「あはは、ごめんね。明日には、私と出会ってからの経験値も加護に加算されると思うから、基礎能力値も確認しておいてね。ぶっちゃけ、どこまで数値が増加するか、私にもわからないから」


「「え!」」


本当にわからないのよ、ごめんね。ただ、2人は私と出会ってから、まだ日が浅い。数値もそう大きくならないはず。バーンさん達で6万ちょっとだから、多分10万前後かな。桜木君と美香に関しては邪神や女神の状態であった事がないから、経験値は加算されないだろう。ただ強く思った分、これからの戦いで、飛躍的に数値が上がっていくはずだ。2人とも頑張れ。


とりあえず、加護が付いている人達に関しては、まず死ぬことはないでしょう。



「さあ、今日で闘技会も無事終了したし、中華料理をいっぱい作るわよ。明日は皇帝とも会うから食べさせて上げたいしね」


そう言った瞬間、全員の目の色が変わった気がした。


「サーシャ様!新作はあるんですか?」


「リッカ、もちろんあるわよ。名前は小籠包。食べた瞬間、中に包まれた汁が外に溢れ出し、熱さと美味しさを兼ね備えた料理よ」


《ゴク》


「ただし、食べるにあたって注意点があるわ」

「注意点?サーシャ様、それは何なの?」


「この料理は、とても柔らかく破れ易いの。皿の上で破けてしまったら、それだけで美味さが半減するわ。絶対に破らないように!それさえ守れば、幸せな味を堪能出来るわよ。それと、正しい食べ方もあるんだけど、私としては汁の入った小籠包を豪快に食べる方が好きね」


「今日、師匠が絶賛する程の小籠包が食べれるんですね。絶対に負けられませんね」


「お姉様がそこまで絶賛するという事は、相当な味なんですね。全員敵ですね」


みんなの雰囲気が変わった。毎回思うけど、本当に大袈裟だ。



◯◯◯



さあ、料理が完成したわ。小籠包は100個作っておいたけど足りない気がする。今日出すのは、50個にしておこう。


「師匠、この小籠包という料理、見た目は小さいですね。一口で食べれますね」

「それじゃあ、試しに1個だけ食べさせてあげるわ。食べたい人は-----」


「「「「はい!!!」」」」


やっぱり全員ね。


「それじゃあ、この前教えてあげたジャンケンで決めますか。あれなら強さは関係ないからね」


本当は駆け引きとかあるけど、誰が最初に気付くかな?


「ふふ、ジャンケンですね、わかりました。みんな、俺は始めにグーを出す」

「「「「え?」」」」


へー、ジンが気付いたか。


「ふぇ、ジンさん、いきなり何を?」

「えー、う、それなら私は、--」

「サーシャ様、ジンのあれルール違反じゃないの?」


「いいえ、違反じゃないわ。ジャンケンに物理的な強さは関係ないけど、駆け引きの強さが重要になってくるの。さあ、ジンはグー…を出すと言ってるわよ、どうする?」


「くくく、ジンよ、儂は引っかからんぞ」


「それじゃあ、---いくわよ!ジャンケン」



ジャンケンの結果、勝ったのは-------ジンだ。フィン、イリス、リッカは馬鹿正直にパーを出した。対して、リッチはグーだった。ジンはパーだ。


「そんなーーーー、ジンずるいよ。グーて言ったじゃん」

「えーー、ジンさんずるい。」

「師匠、これはありなんですか?」


「だから言ったでしょ。駆け引きが重要だと。ジンがグーを出すとは限らない。リッチはそれをわかっていたけど、読み負けたわね」


「むむむ、まさか負けるとは、ジャンケン、奥が深いですな」


「さあ、ジン、小籠包を食べてみなさい。そっと掴んでタレに漬けるのよ」

「わかりました。----それでは、そのまま豪快に食べてみます。」


さあ、味の感想はどうかな?


「!う、熱い、ホフ、ホフ、こ、これが----美味い!サーシャ様の言ってる事がわかりました。これは、皮を破いたらダメですね。餃子とは違う美味さだ。豪快に食べるという意味がわかりましたよ」


「うージン、もういいよ。サーシャ様、早く食べよう」


「ふふ、そうね。その前に、小籠包の正しい食べ方を教えておくわ。この作法は、あくまで私の世界でのことだからね。タレを漬けた小籠包をこのレンゲにのせるの。その後、皮を少し破いて汁をゆっくりと飲む。最後に小籠包自体を食べる。この作法通りにするか、ジンのように食べるかはあなた達に任せるわ」


「「「「はい!」」」」



こうして、お疲れ様会が始まった。



ガルディア帝国にきて、色々会ったわね。アレイルとの出会い、マルコ遺跡、ゾンビハウス、闘技会ときたけど、私にとっても大きな転換点となった。黒幕の涼見凌一と出会い、神に関する事もわかった。そのおかげで、ここスフィアタリアに残る決意が決まった。桜木君や美香達は怒るだろうけど説得するしかないわ。ガルディア帝国での仕事が終われば、次はレーデンブルク、フィンの故郷だ。現在、どういう状況かはわからないけど、必ず救ってみせる。



さあ、明日は皇帝との謁見だ。レーデンブルクの事も何かわかるだろう。どんどん先に進んで行くわよ。



ふと、小籠包を見ると、全てなくなっていた。げ!私、まだ3個しか食べてないのに。みんな、食べるの早すぎる。フィン達を見ると、小籠包以外の中華料理を食べ尽くすため、完全に戦争状態となっていた。やば、今回は私も参加してるから、どんどん食べていかないと。



ふふ、こういう楽しい食事も偶にはいいものね。


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