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ある冒険者たちが世界を救うまで  作者: 如月つばさ


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第57話 スールブリッサへの帰路

 ベヒモスの背に乗って通路を飛んでいくこと数分。

「あ、戻ってきたー!」

 リントヴルムの元気な声が聞こえてきた。


 俺たちがリントヴルムの所に戻った時、そこにはおびただしい数の機神の残骸が積み重なっていた。

「うわ、すごいな、これ……」

 俺たちがベヒモスの背から下りると、ベヒモスは姿を消した。

「頑張ったよー!……それじゃ、脱出する?」

「ええ、急いだ方がいいわ。途中から爆破大作戦になったから」

「そんなぁ!…… う〜ん分かったよ、みんなはあっちの飛空機械に乗ってくれる?これから壁に穴を開けるけど、風でとばされちゃうから、オイラがその飛空機械を持って飛ぶからね」

「分かった」

 俺たちは精霊の木霊(スピリッツエコー)のメンバーに事情を話し、飛空機械に乗せてもらった。


 リントヴルムは俺たちが乗ったのを確認すると、飛空機械を持ち上げた。

「よーし、脱出ー!!」

 リントヴルムがブレスを放つと、壁に大穴が開いた。

 そこから外へ飛び出ると、高く舞い上がり、上空で旋回を始めた。


 ルフトカイザーが傾きながらゆっくりと高度を下げてゆく。

 途中で爆発を起こしながら海へと落ちていき、海中で大爆発した。

 俺たちはその様子を見届け、スールブリッサへの帰路についたのだった。



 スールブリッサの住民を驚かせないよう、リントヴルムには町から少し離れた所に降りてもらった。

 そこから歩いてガーディアンフォースの仮の本部がある西側の町へ行く。


 歩いている間ずっと、俺は精霊の木霊(スピリッツエコー)の精霊たちに囲まれていた。

「君も召喚士だったよな。……少し妬けるな、その姿を見ていると」

 シルフが俺の髪の毛を引っ張って遊んでいる。ウンディーネやジン、ノームなどは俺の周りで追いかけっこをしていた。


 精霊を見るのは初めてだったけど、結構フレンドリーだよな。

 もちろん召喚士って言ってる以上そんなことは言えないので、曖昧に笑っておいた。


 しばらくすると、スールブリッサの検問所が見えてきた。

 精霊の木霊(スピリッツエコー)のメンバーは列に並ばずに横に逸れていく。

 俺たちは不思議に思いながらも、一緒に付いていった。


 並んでいる列から見えない所に、小さな入口があった。

 検問所にいた兵士と鎧の色が違う兵士が二人、そこに立っている。

 精霊の木霊(スピリッツエコー)のメンバーは、ガーディアンフォースの証であるペンダントを見せて中へ通されていた。

 俺たちも同じようにペンダントを見せると中へ通してくれた。


「へえ、知らなかったわ、こんな入口があったなんて」

「ジェラルド団長がスールブリッサの王様にかけあってくれたって聞いたぞ。普段は騎士団専用の入口らしい」

 精霊の木霊(スピリッツエコー)のリーダー、カイロスがリナベルに答えた。


 精霊の木霊(スピリッツエコー)のメンバーは5人。全員が召喚士だ。

 リーダーは男性のカイロス、契約精霊はシルフとイグニス。俺のそんなに長くない髪の毛を器用に三つ編みにしたのはカイロスのシルフだ。

 サブリーダーは女性のライア、契約精霊はウンディーネとジン。

 そしてメンバーの男性2人と女性1人、ティブロ、ヴェルス、ルディーヌの契約精霊は、それぞれノーム、エアリアル、ウィル・オ・ウィスプだ。


「俺たちはこれから団長に報告に行こうと思ってるけど、君たちはどうする?」

 カイロスがリナベルに尋ねた。

「良かったら一緒に行かないか?団長も報告が1回で終わると楽できるだろうし」

 そのカイロスの言葉に、リナベルはふふっと笑った。

「確かにお忙しい人だしね。いいわ、一緒に行きましょ」

 リナベルは提案を受け入れ、俺たちは精霊の木霊(スピリッツエコー)のメンバーと共にガーディアンフォースの仮本部に行くことにしたのだった。

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