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魔王城は案外普通
意識を取り戻した私は、タマコと契約を交わした。
その後、素敵紳士の案内でジャンとやって来たのは、まさかの魔王の城で…
頬がひきつったのは、無理もない
素敵紳士は顔パスらしく、門を抜け、城の奥へ奥へと進んでいく。
「…迷いそうだな」
大きな扉の奥…
王座に座していたのは、黒髪の美形男性だった。
うわ、イケメン眼福だわ
ガン見してたら、にこやかに微笑まれた。
いや、この方が魔王とか嘘でしょ
その微笑み魔王に依頼されたのは、次期魔王の教育だった。
バートリーと呼ばれた素敵紳士に、与えられた部屋まで案内された。
隣室はジャンらしい
念のため、タマコを喚び出してみたら違うフォルムの…それこそ正しく海獣に近い
アシカのフォルムに近い
その額部分には小さな角が生えている。
「ジャン、タマコの姿が変わったー」
「うーん、そーかー」
その適当な返事に、アーニャはタマコをジャンに放り投げた。
タマコにとっては遊びだ
おっおー
パタパタと前足をばたつかせる。
そうか、楽しいか




