2部 1話
2部1話
安心してください。同じ話です。
2 部 一話 ⚠グロテスク
雰囲気:※ヨーロッパ中世
俺はヴァルター・エリオス。かつて、父、母、そして可憐な妹と共に、小さな農家で必死に日々を繋いでいた。だが、この地では、悪魔と密かに契約した特権階級だけが安逸な暮らしを享受し、その他の者は苦悩と飢え、そして残酷な支配の中に生かされていた。貴族たちは、まるで自分たちの罪と闇を隠すかのよう権力を行使し欲を満たしていた。
ある薄曇りの日、あの時、俺たちの家に足を踏み入れたのは、権力に溺れた一人の地主だった。
奴の眼差しの先には、か弱い妹の存在があった。
どうやら気に入ったらしい。
奴はそのイチモツを隠そうともしなかった。
そう、強姦だ。
しかも隠さず堂々と。
殺意が湧いた。
「離せ、!」
妹が唸り、必死に抵抗する中、俺の叫びも虚しく、地主の手は血に染まりながらも容赦なく動いた。悪魔と契約したのだろう。勝てるはずなかった。父と母も、抗う間もなく残虐な仕打ちを受け、惨たらしい姿で命を落とした。俺は忘れられない、妹のはだける下着、消えない悲鳴、母の死にゆく頭、父の目玉やらあらゆる器官が散漫した床、そして血が畑に染み込み、悲鳴と悲嘆が溶けていったあの夜を。俺は逃げることしかできなかった。
死と苦しみの狭間で、絶望の淵に沈みかけた俺は、あの日の惨劇に呑まれず、たった15歳ながらも生き延びることを選んだ。生きる意味を問うこともできず、ただ一縷の生存本能が俺を路地裏の暗がりへと突き動かした。スラム街で盗みを働き、闇市場の片隅でひっそりと息を潜める――毎日が、痛みと震える空腹、そして無慈悲な現実との闘いだった。
ある日…うじが湧いて、左足の小指をナイフで切り落とした。
とある日はスラム街で捕まりリンチにあった。とある日は空腹で頭がおかしくなりそうだった。とある日は妹を想い気が狂いそうになり、とある日はゴミ箱から飯を探す。とある日は盗みを働く。とある日は高熱で死にかける。とある日は自分より弱いものから服を剥ぎ取る。とある日は…とある日は…とある日は…ナイフの扱いを覚え人から身を守る術や、確実に物を盗むことを覚えながら、そうやって毎日を必死に生きていた。
ある寒い朝、空は鉛色に沈み、冷たい風が肉体を刺すように吹いていた。俺は、腹ペコと虚ろな心を抱え、ひょろひょろとした体を引きずりながら、ひとつのパン屋の前に辿り着いた。頭の中には、かすかな希望――せめて少しの食事でも手に入れ、生き延びられるという思いがあった。そっと扉に手を伸ばそうとしたその時、背後から声が響いた。
「何してる…?」
急に立ち止まった俺の背中に、厳しい眼差しが差し込む。そこにいたのは、年季の入った装いの一人の老女だった。
「お前、こんなやり方で命を粗末にするんじゃない。腹が減って苦しいのはわかるが、盗みを働けば罰が下るよ。」
俺は声も出せず、震える手で口ごもった。
エリオス(小声で):「す、すみません……た、ただ…お腹が空いて……」
老女はその返事に、眉をひそめると同時に、
「いいのよ。事情があるのよね。いいわ、パンを食べなさい。」
その時、店内から、静かな声が加わった。背が高く、落ち着いた佇まいの男、ダットーが俺に向かって静かに話しかける。
ダットー:「ここは争いの場所ではない。ここは安全だ。」
おそらく彼は俺のなりを察していた。
さらに、若い女性がそっと近づいてきた。
彼女はリヴィエだと名乗った。
見てくれた方ありがとう。評価してくれるとほんとに嬉しい。




