神界の初社交 2
私が入れば、大勢の視線がこちらに向く。
神様たちの目線、威圧、威厳。
どれも抑えられてるが、重圧が凄い。
『お初にお目にかかります。
フィーネと申します』
緊張しながらも、壇上らしきうえに
上がってから、貴族らしい笑みを作る。
ここで、舐められたら、行けないと
養父様が行っていた。
ペコリと優雅に一礼していき
挨拶巡りをしていく。
先ずは、ハデス養父のご家族。
兄である、ゼウス様、その正妻のヘラ様。
私から、叔父と叔母になる方だ。
『フィーネといいます。
以後、お見知りおきを』
「ハデスの兄であり、神達を統一させてる。
ゼウスだ、姪としてそなたを歓迎しよう」
「正妻のヘラです。この前ぶりですね。
ドレスも所作も練習したのですね。
きれいにできているわ」
『お褒めいただき、至極光栄です』
とりあえずは、認められたということか。
気を抜かずに、ペコリとし。
他の貴族のところに挨拶しに行く。
どれも気品があって、きれいな所作で
思わず見惚れそうで。
「あの子がハデスの養女なの」
「そのようね、どれくらいなのか
見極めなくちゃね」
「そうね、私たちなんかと同族となんて
滑稽で笑っちゃうわ」
ヒソヒソと陰口を神の中でも
上位に値する、女神たちの陰口を
聞いていても、余裕を持った
笑みをしていく。
見定めるような視線、面白がるような。
蔑むような視線、どれも友好的とは
程遠いようなものばかりで。
それでも、余裕を持った笑みをしていく。
心の中は複雑すぎるが。




