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すまないイワン 最終話

「やばい、ないぞ、くそあれがないと……」

俺はごそごそしているカイトの音で目が覚めた。お腹がすき食事をした俺は疲れて寝てしまっていた。

「どうしたんだ? カイト」

「いや、何でもないよ」

「何か探してただろ? 手伝うけど」

「ごめん、迷惑かけて、別にいいんだ、そんなに大事なものじゃないし」

「そっか、それならいいけど」 なんだろう、あんなに必死で探してるカイトを見るのは初めてだ。

そんなに大事なものなのかな。ま、考えてもしょうがない。

「イワン、今日、いい時期だと思う。今日でここを抜け出そう」

「え、いけそうなのか? 前、カードが全部ないとって行ってなかったか?」

「何とかなるかもしれない、ここの主電源を落とすんだ。危険な賭けだけど」

「そんなんで行けるのか?」 「多分……。 主電源を落としてあるSCPを解放させれば職員はそっちにしか目がいかないから何とかなるような気がするんだ」

「それってめっちゃ危ない事なんじゃ? 俺らもやばくないか?」

「大丈夫なはずさ、俺を信じてくれるか?」 「カイト…… そりゃ信じるよ、ここまで何回助けてもらったことか。 俺たまに夢見るんだ、前遭遇したペスト医師にカイトが殺されるところとか。シャイガイに殺される所とか。その度にカイトが居て良かったって」

「そっか、俺もイワンに会えてよかったよ、俺と同じような境遇だったから親近感沸いたんだ、一緒にここから出ような」

「ああ、カイト」 俺はカイトと熱く握手をかわした。

「それで、これからすることを言うぞ、今日はかなりハードになる。それは覚悟してほしい。主電源がある部屋までは多分、すぐ行けるはずだけど。なんのSCPが来るかはわからない。だから、慎重に」

「分かった、慎重にだな」 「うん、それだけわかってくれればなんとか行けるはずだ」

「よし、行こう。もうこんな地獄から脱出だ」 「それじゃ、俺についてきてくれ」

カイトと行動を始めた。まずはこの職員の休憩所のような所から出る際も慎重にとカイトは言った。

「よし、進もう」 カイトの声とともに少しずつ少しずつ行動を始める。

こわい気持ちもある、それは当然だ。 いつあいつらが……SCPが出てくるかわからない。

頼む、無事についてくれ。

「イワン、顔がこわばってる、もう少し気楽に行こう、ここら辺らへんはまだ大丈夫だ」

「そうなのか、分かった、落ち着かせるよ」

カイトは暗い道をどんどん突き進んでいく。迷うことなく進んでいく。

しばらくは暗い道だった。どこを歩いているかもわからない暗い道だった。

-ポン カイトは暗い道にある一つの扉に手をかざした。

ポンという音とともに扉が開く。今まで暗かったら目が慣れるのに少し時間が必要だった。

目が慣れるとそこは今までとは違う光景だった。

「凄い……。 何か違う世界に来たみたいだ。いつもの部屋と違って殺風景じゃないし……」

そう、そこは違っていた、壁は青くただの青ではない蛍光灯を壁の中に埋め込んでいるかのように光っている。目の前にはパソコンが五台ありその正面には大きなモニターがある。

そのモニターにはこれまで通ってきた道の映像も映し出されている。監視室みたいな部屋だった。

「今から主電源を落とす、イワンは俺の後にただついてきてくれ」

「分かった……」 -主電源を落とします、警告主電源を落とします。

機械の音で警告音が鳴る。

何となく後戻りが出来ない予感がした。

「さ、行くぞ、出口へ」 「うん」 カイトが勢いよく扉を出た、ついていくので精いっぱいだった。

周りの風景何て見る余裕もないくらいカイトの猛スピード。俺は必死についていく……。


「着いたぞ」 「ここ?」 「そうだよ、ここだよ」

そこには大きな扉があった。Bと書いている扉だった。

その扉が少しずつ開いていく。

「やったぞ、イワン、これで出られる。ありがとう、いいデータが取れたよ」

「データ? 何の事?」 扉が開くとそこには銃も持った職員がぞろぞろといた。

俺たちが来るのをわかっていたかのように

「いやー、苦労したよ、イワン ここまで来るのに。君はやっぱり凄いな」

「何言ってるの? 銃を持ってるやつらが居る 早く逃げよう。な、カイト」

俺が叫び始めると、銃を持った職員が全員で俺の身体を拘束しだした。

「どういう事だよ」 カイトが語りだす。「どういう事もないだろ、見てわからないか?君はSCPをコントロール力があるのではとここまで送られてきたんだ。俺は最初、考えられなかった、SCPを操る可能性を持つものが居たなんて。もっと君はSCPに襲われてもおかしい状況にあったんだ、でもそれを見事に回避した。でも、もうデータはとれた、君はもう用済みだ」

「ちょっと、カイト。。。 カイト。。。 ねぇカイト。。。 うう、うそだぁ。。。 嘘だって言ってよ」

「すまない、イワン 嘘じゃない、俺は最初からそうなることを聞いていた。すまない、イワンと話して情が移りそうなんだ、だから今ここで殺させてくれ、すまない」

目の前にいた職員が銃口を向けた。職員はゆっくり引き金にてをかけ大きな音とともに目には見えない物が心臓を貫く感じがした。

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