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《フレンド登録者からメッセージがあります》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『逢魔』がレベルアップしました!》

《『逢魔』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『守屋』がレベルアップしました!》

《『守屋』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『スーラジ』がレベルアップしました!》

《『スーラジ』のステータスを確認して下さい》


《ポータルガードにより配備の召喚モンスター『久重』がレベルアップしました!》

《『久重』のステータスを確認して下さい》



 ログインしたのは午前5時ちょうど。

 メッセージは誰から?

 フィーナさんからだけど少し待っててね?

 先に召喚モンスターのレベルアップの確認を済ませたい。




 逢魔 闇鬼狼Lv38→Lv39(↑1)

 器用値 42

 敏捷値 90

 知力値 53(↑1)

 筋力値 42

 生命力 42(↑1)

 精神力 42


 スキル

 打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き

 疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡

 夜目 気配遮断 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 変身 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 溶属性

 暗闇 沈黙 耐暗闇




 守屋 クローンサーヴァント[男性型]Lv38→Lv39(↑1)

 器用値 92

 敏捷値 39

 知力値 60(↑1)

 筋力値 40

 生命力 38

 精神力 39(↑1)


 スキル

 手斧 槌 弓 強弓 小盾 受け 回避 木工 石工

 農作 造林 牧畜 調教 醸造 夜目 監視 宮中儀礼

 連携 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]

 MP回復増加[小] 光属性 闇属性 火属性 土属性

 水属性 溶属性 木属性




 スーラジ クローンサーヴァント[女性型]Lv38→Lv39(↑1)

 器用値 87

 敏捷値 53(↑1)

 知力値 64(↑1)

 筋力値 29

 生命力 30

 精神力 44


 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 料理 木工

 石工 牧畜 農作 調教 縫製 夜目 監視

 宮中儀礼 精密操作 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 自己修復[中] MP回復増加[中] 時空属性 光属性

 闇属性 火属性 風属性 水属性 土属性 木属性




 久重 デウス・エクス・マキナLv38→Lv39(↑1)

 器用値 91(↑1)

 敏捷値 43

 知力値 48

 筋力値 33(↑1)

 生命力 32

 精神力 41


 スキル

 剣 両手槍 槌 手斧 弓 小盾 回避 受け 料理

 石工 造林 木工 農作 大工 夜目 精密操作

 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大] 時空属性

 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性



 確認終了。

 さて、ポータルガードの見直しはどうする?

 今なら全員、揃っている。

 言祝と折威は昨夜遅くにMPバーが枯渇寸前だったが、今はかなり回復している。

 ポータルガードに配備してもいいだろう。

 交代で逢魔と船岡を連れ出そう。

 ところで、メッセージは何でしょう?



『どうやらイベントが進行したかも?出来れば来て貰えると助かります』


 イベントが進行?

 それは見逃せないですね。

 召魔の森で食事をゆっくり摂る時間は無いな。

 早速、跳ぼう。


 予定?

 吹き飛んでますが何か?




 ポータルガードから逢魔と船岡を連れ出し、言祝と折威を配備し終えたら移動だな。

 布陣はどうする?

 ヴォルフ、ティグリス、逢魔、シリウス、ジンバルにしました。

 比較的、周囲に配慮してみましょう。

 モフモフで埋まったのは偶然です。

 それにフィーナさん、居場所をメッセージで書いてないんだもの。

 布陣も暫定になってしまいます。


 まあいい。

 テレポートで跳ぶ先はフィーナさんを指定したらいいのだ。

 ログアウトしていない限り、そして戦闘中でなければ跳べる筈だ。

 問題ないだろう。




 跳んだ先は?

 まだ暗いけど分かる。

 山そのものを要塞化したかのような場所に来てしまったようだ。

 広域マップによればE15マップ。

 スワニーの村じゃなかったのか?


 目の前にある城砦は門が開けられてこそいるが、警備は厳重のようだ。

 門衛はドワーフ、それにドラゴニュート。

 加えてドラゴンもいる!

 フォレストドラゴンとブラックドラゴンだ。

 しかもオレを見知っている相手のようです。



『おお、小さき者か』


「ども」


『問題ない。このまま通して良い』


 フォレストドラゴンがそう告げるとドラゴニュート達が恭しく頭を垂れる。

 オレにまで敬意を示す向きもあるけど不要ですから!

 しかしこの城砦、何でしょう?


 中に入った所で確認出来た。

 エリアポータルや中継ポータルと同様、ログアウトのメニューが使えそうだ。

 広域マップを確認すると?

 E15マップの中央だ。

 エリアポータルで間違いなさそうです。

 その名称は溶岩城。

 何だか危険な名前なんだけど、大丈夫かな?



 溶岩城の中は結構広い。

 建屋はどれも溶岩で組んだ上にセメントらしき代物で固めたかのような構造になっている。

 城壁も溶岩、建物も溶岩。

 全部、溶岩!

 徹底していると言えば徹底している。


 中にいる戦力はドワーフにドラゴニュートが中心のようです。

 殆どがNPCのようだけどプレイヤーもいる。

 その少ないプレイヤーの中にフィーナさんがいました。

 そして見慣れた生産職の面々。

 加えてアデル達もいる!



「おお!おいで、おいで!」


 おいで?

 違うと思う。

 アデルと春菜が飛んで来てヴォルフ達を愛で始めていた。

 あっという間に確保されてます。

 す、素早い!

 アデルがヴォルフとジンバル、春菜が逢魔とシリウスを両脇に抱えるようにしてます。

 余ったティグリスは?

 どうやら居場所を見付けたみたいだ。

 マルグリッドさんの右隣に寝そべると頭を撫でて貰ってます。

 左隣にはインペリアルタイガーがいる。

 何故だろう、サモナー系じゃないのにマルグリッドさんがサモナーに見えてしまう。


 サキさんに促されてそのマルグリッドさんの正面に座る。

 フィーナさんは?

 どうやら屋台で誰かと話し込んでいるみたいだ。



「食事は?」


「まだです」


「私達もよ。一緒にどう?」


「いいですねえ」


 否は無い。

 今日はまだ朝食を摂っていないのだ。



「何があったんです?」


「北にあるターニャの砦だけど、敵国の先遣部隊が幾つか確認されたって聞いたわ」


「そしてこっち側にも動きがあったの。魔人よ」


 魔人?

 まだ残っていたのか。

 いや、魔神が撤退したのは確かだが、新たな魔人をどこかで生み出している可能性はある。

 それに魔人がいる、という事で期待が高まっていた。

 あの筋肉バカの魔人と逢えるかな?



「スワニーの村とピエタの村は大丈夫ですかね?」


「例の奴ね。今の所、再び遭遇したって話は聞いてないけど」


「夜、稀にだけどアンデッドの群れが出るとは聞いてる。逃走推奨になってるわね」


「昼間は魔物との遭遇情報は今の所は無し。街道沿いだけなんだけどねー」


 ふむ。

 あのアンデッド化した魔神だが、あれで本当に終わりかな?

 そこも気になる。

 気になってしまう。



「あらキース。来てくれてたのね?」


「イベントかも、となれば見逃せませんから」


「話は食事をしながらでいいかしら?」


「ええ」


 オレの視線はもうミオと優香が運んでいる大皿料理を追っていた。

 どうやらメニューは中華。

 チャーハンや餃子に焼売、レバニラはいいとして懸案事項がある。

 大盛りの唐揚げとか、またしても戦争の匂いがするんだが。

 わざわざ大皿にカットしたレモンを添えてあるとか、地雷じゃねえか!

 でも分け皿があるし、大丈夫かな?

 そう願いたいものだ。




「マヨネーズに七味?炙ったスルメじゃあるまいし」


「ソースソース」


「醤油醤油」


「レモンでいいじゃないか」


「なにーっ!それって喧嘩売ってる?」


「あのね、唐揚げの話じゃないんだけど」


 フィーナさんの意見には同意したいが。

 納得出来ない。

 結構、重要だと思いますよ?



「話を戻しましょうか」


「戻せるのこれ?」


「ここから東方面で魔人が確認されているって話でしたっけ」


「そうだった筈よ」


 どこでどう間違えて唐揚げに何を付けるかの話になったのか。

 おかしいよね?



「先行で偵察もいるんでしたっけ?」


「いないのよ。攻略組は依頼で北のターニャの砦近辺に展開してるし」


「ふむ」


「遭遇した、というのも昨夜の話よ」


 場所はE15マップとE16マップの境界を南北に続く山々、か。

 大規模な洞窟があり、そこで魔人とその軍勢と遭遇したって話だった筈だ。

 攻略組は人手不足、ですか?

 オレとしては狙っている獲物さえいたら満足なんですけど。

 魔神、いるかな?

 あの筋肉バカであれば更にいい。



「先行して行ってみましょうか」


「後続でもう少し、人員を呼んでるんだけど」


「洞窟の入り口で待ってます。テレポートで跳んで来てくれたら」


「いいのかしら?」


「いいと思いますよ」


 洞窟か。

 召魔の森の地下洞窟で慣れているけど、同じような規模の洞窟であるかどうかが不安だ。

 いや、出現する魔物が強敵であって欲しいと思ってしまう。

 いつもの魔人が率いる魔物で言えば魔竜やキムクイガーディアン・スレイブ級だ。


 でも洞窟。

 期待出来ない。

 ガルムだらけだったら失望どころか絶望モノです。



「私も行く!」


 アデルは食後のデザートをテーブルに出しつつ宣言している。

 いいけど。

 デザートはアイスだ。

 バニラとストロベリー、チョコの3色か?

 手間を掛けてやがる!



「そんなに洞窟の規模、大きいんですか?」


「大きいみたい。魔物も数が多いようだからユニオンで探索を進めるつもり」


「そうなんですか」


 ちょっと残念。

 単独行で洞窟内部を掃除出来るようならやってしまえ、とか思ってたんだけど。

 難しそうかな?

 分岐があったら困るし。


 まあ、いいか。

 これもイベントのうちと思っておこう。





 溶岩城を出たら布陣は変更だ。

 蒼月、スパッタ、イグニス、アイソトープ、メジアンにしました。

 洞窟で全滅したパーティは地上を移動していたそうだが、空中はどうだろう?

 魔人が出現しているのであればニュートドラゴン、アラバスタードラゴンがいないかな?

 そんな期待もしてしまいます。


 アデル達も布陣は確定したようだ。

 アデル配下は妖狐、白狐、レッドシールドカーバンクル、モノペガサス、ドラゴン。

 春菜配下は狒々面鵺、白狐、妖狐、モノペガサス、ドラゴン。

 モフモフがどう見ても多目です。

 彼女達らしいと言えばそれまでなんだが、やっぱりドラゴンの頭上は妖狐と白狐の指定席であるらしい。


 イリーナ配下は?

 ミネルヴァオウル、エンジェルナイト、ヒッポグリフ、オーロラウィング、ドラゴン。

 此花配下は?

 ミネルヴァオウル、オーディンガード、ヒッポグリフ、フォレストアイ、ドラゴン。

 アデルと春菜がああだからなのか、バランスが取れているように感じます。

 此花はフクロウが好きなのかもだけど。


 それに全員、ドラゴンを加えている理由は明らかだ。

 もう少しでクラスチェンジ出来そうな所まで育ってます。

 うん。

 強敵にいて欲しいって事で良いのかな?

 いい心掛けだと思います。




『あのー、キースさん?』


『わざわざ低空飛行するのって何か意味があるんですか?』


「時間潰し、かな?」


『えー』


 山間部を低空飛行というのは面白い。

 いや、体感速度が凄い!

 平原を低空飛行する以上にスリルがある。


 無論、そんな事をせずに一気に東へ飛んでもいいんだけどね。

 どうせなら低空飛行で確かめてみたかったのだ。

 この周辺まで、魔人の浮き島が来ていたとしたら?

 きっと、襲ってくれるに違いない。

 そう、あいつらだ!




 淤母陀流神之影 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 阿夜訶志古泥之影 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 天之常立神之影 ???

 巨神 ??? ???

 ??? ???



 荒御魂 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 和御魂 ???

 鬼神 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 白霊鳥 ???

 霊獣 討伐対象 アクティブ

 ??? ???



 計画通り。

 いや、予想通りだ。

 渓谷に出現したのは例によって巨神だ。

 追従するのも見知った戦力。

 大丈夫だ。

 やれます!



『キースさん!』


「巨神から距離を置け!制空権確保を優先、【英霊召喚】は不要だ!」


『あんな大きいのを3体って無茶じゃないですか?』


「大丈夫!もう何回か、狩っている相手だ!」


 アデル達から返答は無い。

 あれ?

 大丈夫だって!

 軽いって!



「荒御魂は任せろ!和御魂と白霊鳥を頼む!」


『了解!』


『高度を取るわよ!上昇!』


「人馬一体!」「エンチャントブレーカー!」


 オレは武技を使い、低空飛行のまま直進。

 巨神は厄介だ。

 いや、面倒だけど封印させ続けておかないと危険だ。



(((((((六芒封印!)))))))

((((((七星封印!))))))

((((((十王封印!))))))

(ミラーリング!)


 封印は?

 効いているだろうけど、どうせ長続きはしない。

 今のうちに荒御魂を始末しに行こう。

 上空では既に派手な空中戦が展開している。

 遅れてはいけません!






《只今の戦闘勝利で【識別】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【全耐性】がレベルアップしました!》


 ほらね。

 ちゃんと勝ってます。

 軽くはなかったけど、勝ってます。

 勝ったからいいよね?

 しかもオレはリミッターカットを使わなかった。

 アデル達がいてくれたからな。

 荒御魂、和御魂、白霊鳥がいなくなったら後はかなり楽になった。

 支援は任せて突撃三昧。

 むしろ楽に感じてしまい、物足りなく感じてしまう。



『やった!ドラゴンがクラスチェンジ!』


『こっちも!』


『もしかして、全員?』


 アデル達のドラゴンが全部、レベル20に達したみたいだ。

 良かったじゃないの。

 苦戦した甲斐があったというものだ。


 嬉々としてステータス操作を行っているのだろう。

 新たなグレータードラゴンが4体増えるのはそう時間が掛らなかった。

 しかし壮観だ。

 アイソトープとメジアンも並んで6体もいるから迫力がまるで違う。

 そしてアイソトープの異様さが際立っていた。


 それに同じグレータードラゴンでも細かい所は結構違って見えてます。

 きっとスキルの構成も違っている事だろう。



『ところでキースさん、先刻のは何です?』


「巨神、だな。以前も戦った事があるだろう?」


『一気に3体ってのはちょっと』


『エリアポータル解放戦で4体ってのがあったけど、それ以来?』


 ああ、そういえばそんな事もあったか。

 その延長線上でいいと思うよ?


 おっと。

 後始末もしておこう。

 巨大な邪結晶は谷底に転がっていた。

 双角猛蛇神の騎士槍で軽く突くと粉々になってしまう。

 ふむ、これもか。

 まあ放置するのも怖いしこれでいいのだろう。






 淤母陀流神之影、阿夜訶志古泥之影、天之常立神之影とは更にもう1回、戦う事になった。

 アデル達も一度戦っているからなのか、ドラゴン達がクラスチェンジしたからなのか、戦闘は非常に楽になってます。

 これではいけない。

 オレが求めている苦戦じゃねえ!



『キースさん、洞窟の位置を確認しました!』


「む、そうか」


 もう目標地点に到達してしまったのか。

 オレの目論見ではもう一回、戦ってみたかったんだが。

 仕方ないな。

 洞窟に向かうとしよう。




 着陸して近くから見ると、確かに洞窟の規模が大きい。

 何もかもが、大きかった。

 一体、どのような存在がこんな洞窟を?

 そう思わずにいられません。

 オーガ級ですらあるまい。

 ヒルトロール級かな?

 バオバブエントですらも屈めば中に入れそうだ。



『フィーナさんの所に連絡しましょうか?』


「任せるよ」


 連絡は此花に任せてしまおう。

 オレはと言えば洞窟の中の様子が気になってます。

 いい雰囲気だ。

 強敵がいておかしくない。


 布陣はどうするか?

 探索能力は当然だが、ここまで大きな規模の洞窟だとアイソトープやメジアンも連れて行きたくなる。



『かなり大きいですね』


「ああ。連れて行く召喚モンスターの選択が少々、悩ましいな」


『空中位置もキープ出来る方がいいかも!』


『壁役も要るわよ?』


 アデルとイリーナが相談し始めていたけど、オレはオレで布陣を変更してしまおう。

 全員、帰還で。

 召喚したのはフローリン、逢魔、モジュラス、清姫、船岡です。

 探索は大事だ。

 壁役をこなせる船岡を入れた所に配慮が見えます。

 やはり未見の洞窟は怖いのです。


 アデル達も布陣変更を進めている。

 アデルは?

 ホワイトファング、妖狐、白狐、ケルベロス、インペリアルタイガー。

 春菜は?

 狒々面鵺、ケルベロス、白狐、妖狐、ゾンネティーガー。

 やっぱりモフモフになってしまうのか。

 まあいいんだけどね。


 イリーナは?

 ストーンコロッサス、ミネルヴァオウル、フェアリークイーン、アークデーモン、マッドヒュドラ。

 此花は?

 大神、ミネルヴァオウル、エルダーキメラ、羅喉、スペクターロード。

 やっぱり彼女達の方がバランスが良く見えます。

 いや、アデルと春菜との組み合わせでいい感じになるようにしているのだろう。


 この場合、オレの役目は?

 最初は支援。

 基本は遊撃でいいだろう。

 それにフィーナさん達も同行する事になる筈だ。

 ユニオン編成なら当然だけど、穴は少なくなるだろう。

 その一方でメンバーが多くなる程、連携は大変になる。

 どうにかなるだろうか?

 それは実際にやってみたら分かるだろう。




『お待たせした?』


「いえ、そう待っていませんでしたから。それよりいいんですか?」


『何を?』


「経験値です。サモナー系同士のユニオンなら対等ですけど」


『いいのよ。それよりもここの探索を優先したいの』


 フィーナさん達生産職の面々は3つのパーティになってます。

 フィーナさん、サキさん、マルグリッドさん、ミオ、レイナ、ヘルガ。

 リック、ハンネス、優香、レン=レン、篠原、不動。

 与作、東雲、リュカーン、武藤、桜、河野。

 3つのパーティになる。


 生産職?

 中にはその戦闘力で攻略組を脅かす人達がいるんですけど。

 戦力的に言えば申し分ない。



『では、出発!』


 フィーナさんの号令で皆が前進。

 先頭、それに最後尾は交代で位置する事になっている。

 さて、問題は?

 どんな魔物が相手になるのか。

 強さ、それに数はどうだろう?

 全滅したパーティは一気に集られて詰んだと聞いているけど。

 ユニオンに参加するメンバーが多いからな。

 オレが望むような苦戦になってくれるかどうか。


 それには魔人だ。

 それに魔神だ。

 いて欲しいけど、どうなんだろうね?






 ソードダンサー ???

 魔人 討伐対象 ???

 ??? ???



 デモンズクラウン ???

 魔人 討伐対象 ???

 ??? ???



 フォーチュンテラー ???

 魔人 討伐対象 ???

 ??? ???



 アクロバットメンター ???

 魔人 討伐対象 ???

 ??? ???


 呪禁導師 ???

 魔人 討伐対象 ???

 ??? ???



 ダークシャーマン ???

 魔人 討伐対象 ???

 ??? ???



 いた。

 警戒しつつゆっくり移動していた事が良かったみたいです。

 魔人達はこっちに気付いていません。

 だが、センス・マジックでは危険な存在が確認出来ている。



 デーモンロード・ヴァイカウント ???

 悪魔 ??? ???

 ??? ???



 デーモンロード・ヴァイカウンテス ???

 悪魔 ??? ???

 ??? ???



 番で魔人を護衛しているようだ。

 こいつ等の存在が難儀だな。

 他にいるのは?

 空中や壁にアークデーモン、デモンズアポストル、デーモンロード・バロン、デーモンロード・バロネス。

 完全に群れと化しているようだな。

 地上にはベリルビーストにビッグホーンリザード、ガルム。

 でも未見の魔物もいるようだ。

 こんなのです。



 デモンズスタッグ ???

 魔物 討伐対象 ???

 ??? ???



 デモンズスラッグ ???

 魔物 討伐対象 ???

 ??? ???



 デモンズフロッグ ???

 魔物 討伐対象 ???

 ??? ???



 鹿、ナメクジ、カエルの魔物だな。

 その魔力から見たら、その戦力は?

 ガルム以上、デモンズアポストル並かそれ以下、と見た。



『奇襲は出来るだろうけど数が多いな』


『フィーナ姉、一旦、退く?』


『キースならどうする?』


「先手を取れるなら奇襲して殲滅で」


 言葉が消えた。

 あれ?

 これだけの戦力があるんだし、行けるって。

 判断はフィーナさんに任せていいと思うが、ここは全滅させてしまえばいいよね?



『【英霊召喚】は?』


「多分、要らないと思いますよ」


 目の前にいるのは確かに魔物の群れ。

 そして経験値。

 戦力も【英霊召喚】を使うにはまだ不足だろう。

 警戒すべきなのは魔人。

 その護衛役のデーモンロード・ヴァイカウントにデーモンロード・ヴァイカウンテスだ。

 魔物の数は多いけど警戒すべき相手は少ないのだ。



『討って出ましょう』


『え?』


「了解」


 オレの得物は?

 転生獅子のレイピア、それにダイダロスのラブランデスだ。

 大丈夫。

 召喚モンスター達もいるのだし、生産職ではあるけどその戦力は充実している。


 オレの右に与作、左に東雲が並ぶ。

 両者共、その表情に不敵な笑みが浮かんでいた。

 この戦闘狂共め!



『あの数、どう攻める?』


「蹂躙する。それでいい」


 東雲の問いに対する回答はシンプルなものだ。

 与作が声を押し殺して笑っているのが分かる。

 でもね。

 それ以外に適切な表現を他に知らないのだ。






《只今の戦闘勝利で【手斧】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で【刺突剣】がレベルアップしました!》

《只今の戦闘勝利で召喚モンスター『船岡』がレベルアップしました!》

《任意のステータス値に1ポイントを加算して下さい》



 蹂躙って最高ですか?

 最高です!

 その蹂躙戦も3回目ともなれば同行する面々も感覚が麻痺するものであるらしい。

 今の戦闘に至っては逡巡する者は皆無だった。


 地形の影響は?

 洞窟の規模が大きい事はどっちにとって幸運であるのかは置こう。

 包囲されて集られる心配は常に付き纏うけどね。

 問題ない。

 蹂躙出来ているのだから、問題ないと強弁していい。



 船岡のステータス値で既に上昇しているのは生命力でした。

 もう1点のステータスアップは敏捷値を指定しましょう。



 船岡 玄武Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 37

 敏捷値 51(↑1)

 知力値 50

 筋力値 37

 生命力 90(↑1)

 精神力 51


 スキル

 噛付き 巻付 回避 水棲 掘削 匂い感知 熱感知

 振動感知 気配遮断 魔力遮断 堅守 変化 霊能

 地脈操作 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己回復[大]

 MP回復増加[中] 猛毒 暗闇 石化 麻痺 即死

 時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性

 木属性 耐即死 毒無効 金剛変(New!)



 肝心のデーモンロード・ヴァイカウントにデーモンロード・ヴァイカウンテスは?

 いい相手なんだけど、ゆっくり仕留めに行く暇が無い。

 蹂躙戦であり乱戦でもあったから仕方ないけどさ。

 序盤は数の暴力で攻めて来る魔人率いる軍勢が、最後の方では数の暴力に晒されている。

 無残。

 でもそれが蹂躙される側の運命なのだ。

 成仏して欲しいものです。



『全員、無事を確認!』


『了解。もう少し進んだら小休止にしましょうか』


 皆、平気かな?

 いい意味で慣れてきているようなのはいい傾向だ。

 油断さえなければいいんだが。


 様子がおかしい、という意味では東雲がちょっと変だ。

 洞窟内部の様子を事細かく見ているようなのだが。

 何か気になる事があるんだろうか?



「東雲、何か気になるのか?」


『うむ。この洞窟の規模が気になってな』


「大きいのが問題なのか?」


『いや。無意味に巨大な規模の洞窟を、というのをここの運営が設定するとは思えないだけでな』


「ふむ」


『それに無骨に見えるがな。かなり丁寧に作り込んでいる。曲線部分の仕上げは見事だ』


「そうなの?」


『ああ。いい仕事をしている』


 東雲の視線は石工職人のものであったようだ。

 成程ね。

 オレとは全く視点が違うようだ。


 では船岡はここで帰還だ。

 新たに得た金剛変が気になるけど確認は後回しだ。

 ティグリスを召喚しましょう。

 まだ洞窟は先が長そうな雰囲気がある。

 分岐はまだ無いけどね。


 さあ、来い。

 名前持ちの魔人よ、来い。

 そして魔神も来るがいい。

 オレの方はいつでも歓迎なのだ。

主人公 キース


種族 人間 男 種族Lv125

職業 サモンメンターLv14(召喚魔法導師)

ボーナスポイント残 3


セットスキル

小剣Lv93 剣Lv95 両手剣Lv97 両手槍Lv102

馬上槍Lv102 棍棒Lv93 重棍Lv94 小刀Lv96

刀Lv97 大刀Lv96 手斧Lv68(↑1)両手斧Lv61

刺突剣Lv93(↑1)捕縄術Lv97 投槍Lv100

ポールウェポンLv102

杖Lv107 打撃Lv113 蹴りLv113 関節技Lv113

投げ技Lv113 回避Lv123 受けLv123

召喚魔法Lv125 時空魔法Lv112 封印術Lv111

光魔法Lv108 風魔法Lv108 土魔法Lv108

水魔法Lv108 火魔法Lv108 闇魔法Lv109

氷魔法Lv108 雷魔法Lv108 木魔法Lv108

塵魔法Lv108 溶魔法Lv108 灼魔法Lv108

英霊召喚Lv6 禁呪Lv111

錬金術Lv95 薬師Lv24 ガラス工Lv27 木工Lv56

連携Lv100e 鑑定Lv93 識別Lv104(↑1)看破Lv95

耐寒Lv80e

掴みLv80e 馬術Lv105 精密操作Lv80e

ロープワークLv97 跳躍Lv50e 軽業Lv50e

耐暑Lv80e 登攀Lv60e 平衡Lv100e

二刀流Lv95 解体Lv92 水泳Lv63 潜水Lv80e

投擲Lv50e

ダッシュLv60e 耐久走Lv60e 追跡Lv96 隠蔽Lv94

気配察知Lv96 気配遮断Lv94 暗殺術Lv60e

身体強化Lv60e 精神強化Lv60e 高速詠唱Lv50e

無音詠唱Lv60e 詠唱破棄Lv60e 武技強化Lv100

魔法効果拡大Lv99 魔法範囲拡大Lv99

呪文融合Lv99

耐石化Lv80e 耐睡眠Lv80e 耐麻痺Lv80e 耐混乱Lv80e

耐暗闇Lv80e 耐気絶Lv80e 耐魅了Lv80e 耐毒Lv80e

耐沈黙Lv80e 耐即死Lv80e 全耐性Lv20(↑1)

獣魔化Lv23


召喚モンスター

逢魔 闇鬼狼Lv38→Lv39(↑1)

 器用値 42

 敏捷値 90

 知力値 53(↑1)

 筋力値 42

 生命力 42(↑1)

 精神力 42

 スキル

 打撃 蹴り 回避 受け 投げ技 関節技 噛付き

 疾駆 跳躍 裂帛 呪詛 反響定位 隠蔽 追跡

 夜目 気配遮断 魔力遮断 自己回復[中] 物理抵抗[小]

 魔法抵抗[大] MP回復増加[中] 変身 時空属性

 光属性 闇属性 火属性 風属性 土属性 溶属性

 暗闇 沈黙 耐暗闇


船岡 玄武Lv39→Lv40(↑1)

 器用値 37

 敏捷値 51(↑1)

 知力値 50

 筋力値 37

 生命力 90(↑1)

 精神力 51

 スキル

 噛付き 巻付 回避 水棲 掘削 匂い感知 熱感知

 振動感知 気配遮断 魔力遮断 堅守 変化 霊能

 地脈操作 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己回復[大]

 MP回復増加[中] 猛毒 暗闇 石化 麻痺 即死

 時空属性 光属性 闇属性 風属性 土属性 水属性

 木属性 耐即死 毒無効 金剛変(New!)


守屋 クローンサーヴァント[男性型]Lv38→Lv39(↑1)

 器用値 92

 敏捷値 39

 知力値 60(↑1)

 筋力値 40

 生命力 38

 精神力 39(↑1)

 スキル

 手斧 槌 弓 強弓 小盾 受け 回避 木工 石工

 農作 造林 牧畜 調教 醸造 夜目 監視 宮中儀礼

 連携 物理抵抗[中] 魔法抵抗[中] 自己修復[中]

 MP回復増加[小] 光属性 闇属性 火属性 土属性

 水属性 溶属性 木属性


スーラジ クローンサーヴァント[女性型]Lv38→Lv39(↑1)

 器用値 87

 敏捷値 53(↑1)

 知力値 64(↑1)

 筋力値 29

 生命力 30

 精神力 44

 スキル

 手斧 槌 弓 小盾 受け 回避 料理 木工

 石工 牧畜 農作 調教 縫製 夜目 監視

 宮中儀礼 精密操作 物理抵抗[小] 魔法抵抗[中]

 自己修復[中] MP回復増加[中] 時空属性 光属性

 闇属性 火属性 風属性 水属性 土属性 木属性


久重 デウス・エクス・マキナLv38→Lv39(↑1)

 器用値 91(↑1)

 敏捷値 43

 知力値 48

 筋力値 33(↑1)

 生命力 32

 精神力 41

 スキル

 剣 両手槍 槌 手斧 弓 小盾 回避 受け 料理

 石工 造林 木工 農作 大工 夜目 精密操作

 物理抵抗[大] 魔法抵抗[大] 自己修復[大] 時空属性

 光属性 闇属性 土属性 水属性 木属性


召魔の森 ポータルガード

黒曜、ジェリコ、リグ、ヘザー、クーチュリエ、ストランド、言祝

折威、バンドル、スコーチ、守屋、スーラジ、久重、テフラ、岩鉄

虎斑、蝶丸、網代、スパーク、クラック、オーロ、プラータ

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