僕とカボチャとお婆さん【チョコっと番外編】
僕が野菜たちを使ってココで初めて料理をした翌朝。
その問題が勃発した。
『カボチャの煮物はおかずになるか、ならないか問題』
である。
因みに僕は『なる派』
スギさんとダイチさんは『ならない派』である。
基本的に2人共好き嫌いはほとんど無く、今朝だしたカボチャの煮物もシッカリ食べてはくれていた。
しかし、2人の感覚ではカボチャの煮物は『デザート』に近い感覚らしい。
それは違うと強く反論したいが2対1では分が悪い。
そして僕の静かな戦いは幕を開けたのだ!!!
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本日の昼食メニュー
カボチャのスープ(クルトンを添えて)
細切りにして揚げたカボチャを乗せたサラダ
カボチャの薄切りを塩コショーでソテーし白身フライとタルタルソースを挟んだ
サンドイッチ
スギさんの感想
「美味しいけど・・・なんか女子が食べそうな軽食だよなぁ、それに煮物では無いよね?コレ」
ダイチさんの感想
「サラダの上のカリカリんとこ!酒のツマミにしたい!後は・・ちょっと物足りない?」
昼の戦いは僕の敗北で終わった。
悔しい。
レパートリーの少ない僕は助言を貰う為、外に出た。
行き先はキヨお婆さんの畑だ。
最終決戦は夜、そう僕は心の中で決心した。
キヨお婆さんの手伝いをしながらカボチャの煮物について聞いてみた。すると意外な組み合わせな煮物があると教えてもらえたが、季節から外れた食材が必要な事が分かった。
僕はガッカリし、探しに来たダイチさんと一緒に帰る。
僕は戦わずに敗北した。
敗者の僕は、夕食のデザート用に、残ったカボチャで、大学ポテトならぬ『大学カボチャ』を作った。
僕のライフはゼロ、戦う気力も凝った料理も作る気力は無く、おかずは簡単にお肉一杯な野菜炒めにすることに・・・
するとそこにお客様が現れる。
キヨお婆さんだった。
大きなタッパーに詰められた煮物、それを届けてくれた。
冬瓜とカボチャの煮物だった。
冬瓜は暑い季節に採れる、それを冷凍保存しておいたそうで、その事を思い出し作って持ってきてくれた。
作り方は、
冬瓜の皮は剥いて中の種を取り1センチ程の厚さのイチョウ切りにして、ごま油で炒め、そこに冬瓜よりやや大きめに切ったカボチャを加え炒め、出し汁、醤油、みりん、砂糖を少し加えて煮て、カボチャに火が通ったら出来上がり。
だそうだ。
この日はお婆さんも誘って夕飯を食べた。
ホクホクのカボチャとクタクタに煮込まれた冬瓜、その2つを一緒に口に入れる。
冬瓜に染み込んだ汁がカボチャと合わさると食べ応えのある『おかず』になってる。
満場一致で『冬瓜とカボチャの煮物』は『おかず』に認定された。




