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宣誓!人類の味方となるダンジョンにする事を誓います! 〜チュートリアルを装った攻略させないダンジョン作り〜  作者: 天沢与一


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26話 探索者ライセンス取得合宿⑤

 あっという間に合宿が過ぎていった。


 座学講習は各ダンジョンの内容やそこで出るモンスターの弱点、探索時のマナー、ダンジョンで取得したアイテムの扱い方などを教わった。それと怪我人の応急処置の方法とかも座学に含まれるだろうか。


 戦闘講習は毎日柔軟とひたすら走るのをやらされ、新しく覚えたのはナイフ、槍、体術、投げナイフ、クロスボウくらい。後半は希望の近接武器と遠距離武器をそれぞれ習う感じだった。


 魔法も習えるなら習いたかったな。ダンジョン内でしか使えないから無理だけど。


 合宿中、瑛士は色んな人に話しかけに行き、仲良くなってた。


 俺も近くに居た人とは話したけど、特に何も無かったかな。サラリーマンの潮見さんと仲良くなったくらいだろうか。


 さて、合宿7日目。いよいよテスト本番だ。


 まずは座学のテストをする。


 時間は50分で内容は簡単な問題から法律関係のちょっと難しいのまである。

 あとは『ダンジョン内でモンスター相手に苦戦している人を見かけ、助けに入った。正しい行いか否か』みたいなダンジョン内のマナーを問う問題もある。


 ちなみにこの問題の答えはたぶん×。


 授業で助けに入る場合は必ず先に声をかけることと言ってたからな。この文章だと声をかけずに助けに入ってるから×だ。


 個人的には全部解けたと思っているが、どうだろう。でも合格点は絶対に取ってる自信はある。


 座学が終わったら今度は戦闘のテストだ。


 戦闘テストと言っても実際に戦うわけではない。戦い方を一つ選び、授業習った形がちゃんと出来れば合格。遠距離武器を選んだ人は的に当たればいいらしい。


 俺は当初の予定通りナイフを選んだ。


 他の受講者が1人ずつ紫之宮さんの前で形を披露していく。

 5分もしないうちに次の人に変わる。

 なお、遠距離武器を選んだ人たちは場所が変わるから近距離が終わった後でテストを行う。


 みんなでテストの様子を見ているが、正直暇だ。別にここにいなきゃ行けないわけじゃないが、自分の番が来た時に居ないと順番が遠距離武器の後ろに回されるのでここで待ってる。


 まぁ俺たちだと遊太がクロスボウ選んでるから、最悪最後になってもいいんだけど。特にやりたい事も無いしな。


 30分ほど待って、ようやく俺の番が来た。



「若島蒼斗、ナイフやります」



 名前とやる項目を伝える。


 ナイフの形は上段突き、中段突き、下段突き、横振り、逆手持ちして振り下ろしの5つ。剣や槍よりよっぽど簡単である。


 俺の次は光介の番だ。体術を選択していた。空手のような形をいくつかして終わる。


 その次は瑛士。長剣を選んでいた。剣道っぽい動きをいくつかしてこっちもすぐに終わった。



「おつかれー」


「お疲れ様!」


「あとは遊太だけか」


「俺クロスボウ選んだからな。もうちょい待ってて」


「テストの仕方非効率だよな」


「全部紫之宮さんが見てるから仕方がない」


「あの人なんでも出来るのすげーよな」


「そういえば結局瑛士は紫之宮さんと話せたのか?」


「うん!夕方たまたま会えた!紫之宮さん、渋谷ダンジョンの攻略した部隊にいたんだってさ」


「それ聞いて良いことなのか?」


「別に普通に教えてくれたよ」



 隠してるわけじゃないのか。


 にしても渋谷ダンジョン攻略した特殊部隊に居た人がどうしてこんなところで教官なんてしてるんだろう。逆にダンジョン攻略経験者だから教官任されてるとか?


 その後も4人で喋りながら時間を潰した。


 近接の人たちが終わって、次は遠距離武器の人たちのテストだ。対象者の遊太だけ弓道場に向かわせて、俺らは入り口付近で帰ってくるのを待ってる。


 遠距離武器を選んだのは遊太と2日目に図書室で話した椿原さん、サラリーマンの潮見さん、あとは俺らとは違う大学生グループの1人の合計4人だけと少なかった。


 10回中1回だけでもいいとはいえ、的に当てなきゃいけないってのが不人気の理由だろう


 しばらく待ってると遊太が帰ってきた。



「どうだった!?」


「2回目で当ててきたよ」


「流石だな」


「筆記テストさえクリアしてれば合格確定か」


「いや流石に大丈夫っしょ」


「筆記で1番心配なのは瑛士だろう」


「それはそう」


「俺も心配ないよ!」



 いや、瑛士は高校時代の成績を見る限りとても不安である。赤点取っては先生にここ部分点貰えない?って泣きついてたし。


 結局合否が知れるのは後日だから、それまで待つしかないけど。


 最後にここまでお世話になったからということで、紫之宮さんに挨拶してから帰る事になった。受講者全部テストが終わるまで待って、弓道場から出てきたところに突撃する。



「悠希さん!1週間お世話になりましたー!」



 は?瑛士紫之宮さんのこと下の名前で呼んでんの?

 2人もびっくりして瑛士のことを見てる。


 動揺を抑え、なんとか言葉を搾り出す。



「紫之宮さんの教え方わかりやすかったです」


「ありがとうございました」


「これが私の仕事だからな」


「合格してたら連絡するね」


「お前なら大丈夫だろう」



 え、連絡先も交換してるのかよ。

 アイツ本当にコミュ力やばいな。



「うん!またね!」



 その言葉で紫之宮さんとは別れ、帰りもバスを使って帰った。


 合格不合格の通知は1週間から10日ほどで届く。


 もし合格なら探索者ライセンス発行許可証というのが同封されており、どこでもいいから講習場に行けばライセンス本体と交換してくれる。


 郵送してくれればいいのにそうは行かないらしい。ちょっと面倒だよな。


 そして合宿から帰ってきて1週間後。


 俺の元に探索者ライセンス発行許可証が届いた。


 これで俺も探索者の仲間入りだ。

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