表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
OLでしたが、ラスボス女王に転生しました~にわかゲーマーだけど『攻略本』スキルを使って、気ままに異世界満喫します  作者: 遥風 かずら


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/8

第8話:水神少女シグリエス


「えええぇぇぇ!? じょ、女王様?」


 あれ? こんなに驚くの? ヘルヴィの話では女王には配下がいて、ほとんどは眠ってる……だったけど。


 転生ラスボス女王ではあるけど、女王配下だったなら顔くらいは見たことあるんじゃないのかな。


「……ええ、そうよ。あなたは水神シグリエス……で合ってるかしら?」

「そ、そそそそ、そうです。こ、光栄です……まさか女王陛下がシグをお叱りしてくれるなんて!!」


 この反応……配下というだけで実は顔を合わせたことも無いとか? 転生前の女王がどんな姿をしていたのかなんて分からないけど。 

 

 それにしても驚きすぎじゃない? ヘルヴィに聞きたいところだけど、攻略本を見る方が早いよね。


 【水神シグリエス:神話に出て来る竜殺し戦士シグルズとの関係は不明。主な棲息地は人里の沼。眠り続けていることで水を浄化する。未熟な少女の為、配下にして育てれば強くなれるかも? オススメ度★★★★】


 攻略本にしては情報が足りないけど、スキルが足りないとか? 


「あ、あのあの、女王陛下さま。シグがしたことで人間はどうなりますか?」

「あなたがしたこと? あぁ……あなたは何も悪くはなくってよ。悪いのは無駄にゴミを捨て続けた村人たちだわ」


 ゴミというか武器というべきか。このまま沼を涸らせば荒らすことも無いだろうけど。


「眠っていたシグの頭にたくさんたくさん落ちて来ました。でもでも、沼が微妙な所にあったのが良くなくて、人間だけが悪くなくて……」


 水神というだけあって邪悪な存在では無さそう。そうなると沼を村人から取り上げるのは、良くないことになりかねない。


 それなら、


「シグリエス。あなたはどうしたい?」


 ヘルヴィに相談するでもなく、起こした以上配下として連れて行くのは確実。それでも意思は尊重しなければ。


「じゃあじゃあ、人間の村にそれぞれ沼を作っていいですか? そしたら争いも多分、無くなる……です」


 争っていた経緯は分からないものの、沼が村同士の行き来を阻んでいた。それが無くなり、お互いの弊害が無くなればいい方に向かう可能性がある。


 沼はこの娘に作ってもらうとして、そこら中に散乱した武器は()()に戻してあげないとね。


「分かったわ。それならシグ。あなたは両方の村に小さな沼をお作りなさい。そこを汚すのも汚さないのも人間の勝手ですもの。それと、人間の武器は全て山に返すわ。それでいいかしら?」


 攻略本は私の元の知識とスキルアップの運任せになりそうだけど、それ以外はラスボス女王としての力を見せつけた方が良さそう。


 私の言葉を聞き、シグリエスは納得した表情で村の方に飛んでいった。そして大した時間も経たないうちに、それぞれの村から歓喜の声が聞こえて来た。


 その合間に散乱した武器を一か所にかき集め、木材、鉄材を分けた後、山や森に。鉄材は争いの素材となりかねないので、とりあえず消失。


「アリーア様、戻りました」

「――ヘルヴィ!」

「そのご様子では、シグリエスをお許しになられたのですね? わたくしが見張っていた村にも変化が訪れておりましたので、上手く働いているものと思われます」


 ヘルヴィは戦うことには一切関与しない。私がすることを全てお見通しかのように。


「ねえヘルヴィ――」

「はい。何なりと」

「シグリエス……あの娘は女王配下なのでしょう? でも私を見て初めて会った顔をしていたけど、どういうこと?」

「そうでございます。わたくしとカーグ以外の配下は女王配下の魔物ではありますが、実を申しますと直に会わせたことはございません」


 ということは、転生前の女王の意思によるものかな。とはいえ今は私が女王で、しかもラスボス女王。以前はどうか知らないけど、配下はちゃんと身近な仲間としてそばに置くべきだよ。


「ふぅん、まぁいいわ。私があの娘を連れて行きたいのだけれど、いいのね?」

「もちろんでございます。()()()()()アリーア様のご意思に従うのみ。逆らいの意思など存在いたしません」

「それならいいわ」


 あれこれ考えてもどうしようもないし、気にすることでも無いか。


「それにしてもアリーア様。随分と板についてこられましたね! さすがでございます!」

「え? 何が?」


 私の首傾げにヘルヴィは顔を紅潮させながら、興奮気味にはしゃいでいる。


「ラスボス女王としての雰囲気、貫禄……だいぶサマになっておられます!」


 自分でも気づかないうちに女王様っぽくなって来たのかな。それなら調子を崩さずにどんどん配下の魔物たちを起こそう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ