美味し魔物を狩るらしい
戦闘が終了して、TCM-20対空機関砲を収納すると、フレアがこっちにやってくる
「シェル、何か面白いことない?」
「面白いことかぁ...何が面白いって感じていた?」
「敵を倒すこと!」
「よし、ならば狩りにでも行こうか!」
「ん!」
シェリルは帝国城に戻ると、武器庫からM110狙撃銃を持ち出し、フレアと武装ゴーレム二体をケッテンクラートに乗せて森の中まで移動する。移動すること数分で止めて、フレアとゴーレムを降ろす
「着いたけど、見渡す限り小動物の魔物しか居ないな...」
「あれ狩って、夕食で食べたい」
「OK、それじゃ皆の分も狩っちゃおっか」
「ん!」
フレアは0.1秒ぐらいの速さで移動して小さい魔物を気絶させた。シェリルは中くらいの魔物が奥にいたので、バイポットを開いてスコープを除きこんで、引き金を引きヘッドショットをした
「シェル、狩れたよ」
「こっちも狩れたよ。今日はごちそうのため、結構狩って持って帰りたいね」
「ん、向こうにもいるけど、大きい」
シェリルは双眼鏡で確認すると、デカい蛇を見つけた。名前を確認しようとスキルを使ってみたら、『ビックスネーク』と出てきた
名前そのまんまかよ!
「フレア、あれ狩れる?」
「ん、楽勝」
フレアがそう言うと、さっきみたいに一瞬で移動してビックスネークの頭に蹴りを一発撃ちこんで、動かなくなった。シェリルが近くに行って見てみると、頭が少しグロくなっていた
「蛇...確か骨だらけでコリコリして皆不味いって言ったやつだな...まぁ料理して考えますか」
シェリルは試しにナイフで身の部分を取り、七輪をクリエイトして焼いてみた
あれ?意外と柔らかい?そしてパサパサがあんまりしていない....これは料理にイケるのでは?!
シェリルはかば焼きのタレをクリエイトして塗りながら焼いて食べてみると、とてつもなく感動した
「なんだこれ?!前に食べた蛇はパサパサしてゴリゴリしてマズかったのにこんなに美味しいなんて!!!信じられない!!!」
シェリルが声をあげて美味しい発言をしていたので、フレアが近寄って来た
「私にも欲しい」
「少し待ってて、今焼くから」
焼いた蛇をフレアに渡すと、勢いよく食べていた
「なにこれ!こんな料理私食べたことない!」
フレアはいつも以上に声をあげて感動していた。そしてその後のフレアは....言わずとも察せるだろう。ビックスネークの乱獲が始まったのである。帰る頃には200匹ものビックスネークがアイテム収納に入っていた
M110狙撃銃:セミオートマチック狙撃銃。個人的に好きな外見
ケッテンクラート:第二次世界大戦期にドイツで作られた後輪がキャタピラのバイク
バイポット:銃の安定アタッチメント