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次の旅先へ


 メイキョウ地方のメイキョウ駅にて、沢山の人が出張や旅行などの目的で列車の入口へと入っていったり、駅の改札を通り抜けたりしていた……。

 私達は駅のホームに向かう階段を登り切った後にすぐさま、セナから着信音が鳴っていた……そう……凛星からの通信だ……。


 「もしもし、イリルさんにセナさん? 聞こえるかしら?」

 「うん、聞こえる」

 「この音は……駅のホームに着いたわね、言われた通りに1番ホームにいるわね……もうすぐ手配した列車がやって来る頃合いね……前に私と祐郎さんが言っていた言葉を覚えているかしら?」


 凛星に、以前に言った祐郎がレイト地方に辿り着いた時に注意を払わないといけない事を凛星に話した……。何があっても『トキワタリ』の身分を隠さないといけないこと……レイト地方には『アサガオ府』と『ヒマワリ府』があり、まるで別の国のような事……凛星が言っていた『宇宙人』に出会っても、正しく慎重に接すること……この三つを気を付けることを話すと、凛星は頷いていた……。


 「ええ、その通りよ……少なくとも、記憶力には支障がないみたいね……」


 ――間もなく、1番ホームに列車が到着します。ドア付近には近寄らないようお願いいたします。


 アナウンスが聞こえた後、奥から前の駅からやってくるかのように列車が、1番ホームの線路内へと走って来た……列車とホーム内の扉が開くと、私達の前に車掌のようなAIアシストロボットが出て来て、私達に対して、敬意を表していた……。


 「貴方が、イリル様とセナ様でございますね……凛星様からお話を聞いております。さあ、こちらへどうぞ……」

 「いよいよ出発するわね! 凛星! 行ってくるわ!」

 「ええ、どうやら通信はここまでみたいね……二人共、無事を願っているわ!」

 「ありがとう、凛星も元気でね」


 凛星との通信を終了した時、私達は車掌ロボットの案内のもと、緑色のシートへと腰をゆっくりと降ろしていった……。セナも一旦シートに着陸すると、一息を入れた。


 「ふぅ……結構リラックス出来る雰囲気ね~」


 車内の内装はアンティークがテーマの車両になっており、高級感があふれながらも落ち着いたデザインで、心が何だか休まるような気がしてきた……そんな風に思ったら、列車は発車しようとしており、窓を覗くとホームから離れようとしていた……。

 私は肩を抜かしながら、座っていた所、モニター画面にあるニュース記事が映っていた……。


 【重要】レイト地方、古代の遺跡に古代タイムマシンが発見。現在、解析中。


 「古代タイムマシン……?」

 「イリル~! いい景色よ!」

 「あっ、本当だ……」


 セナに呼びかけられるまま、窓の外の景色をじっくりと鑑賞した……。大きな青色の山が見える……あれは、何の山だったか覚えていない……すると、車掌ロボットが目を見開いた状態で私に呼びかけた……。


 「い、イリル様……? お荷物が……」

 「えっ?!」

 「私達、列車に持ち込んじゃダメなような物は入れてきてないわよ?」


 私はすぐさまに、ガタガタと揺れるように動くキャリーケースのファスナーをスッと開けた……すると、何だか入れた覚えがないツルツルだけどふさふさな物が手に当たって、掴んで引っ張った!


 「いってぇな! 尻尾は掴むな!」

 「あら?! ラッキー?!」


 動いていて長い物を引っ張った後、丸くて耳が生えた、見覚えがあるAIアシストロボット、ラッキーがキャリーケースの中に入っていた……。

 私は宙吊りになっているラッキーをシートに優しく座らせた……。


 「あんた、なんでここに?」

 「AIはバカンスしちゃダメっつールールはねぇだろ?」

 「イリルが言いたいのは、今までどこに行ってたのも兼ねてるわよ! それに、ルッコラ一号が最近見てないって心配してたわよ! 桃だって心配してるはずよ……」


 セナは、安心しながらも少し注意を示しながら話した……ラッキーは激しく、足を使って頭をポリポリとかいていた……。


 「フン! あいつらの事はいいんだ! 俺様はもっと広い所を探しに行くんだからな!」

 「突然のお客様……随分とご機嫌斜めなご様子で……なぜ、あの中に入ったんでしょう?」

 「……まさか……ルッコラ一号達と揉めたの……?」

 「ああ……俺様は……最近、あいつらの事が良く分からなくなってきたんだ……」


 ――「おい、ラッキー! また俺っちの縄張りに本を置きっぱにしやがって! しかも、見事にラノベ全巻山積みのように置きやがって!!」

 「第一、お前は飛べるじゃねぇか!! 縄張りがどうだが知らねぇがこの部屋は限りあるんだ!! 平等に使わねーと不公平だろ!!」

 「……えっと……言いづらいんだけど……不公平なのはラッキーさんだと思う……僕、これから絵を描こうとするテーブルに自分のモバイルバッテリーを置かないで欲しいな……」

 「ああっ!! 俺様がこの前ルッコラ一号に貰った骨型モバイルバッテリー!」

 「ほら、やっぱりな! てめぇは他の奴らの場所を荒しまくってるんだ! 少しはこっちの立場も考えろってんだ!!」

 「ああ、そうか! こうなったら、意地でも俺様の場所を探してやる!」

 「――っつー感じで、お前のカバンの中に入ったんだ……見返すためにな!!」


 「仕方ない……あんたもついてきて……勝手な事はやったらダメだよ……桃にはメッセージを入れとくね……」

 「桃には黙っててくれ! 俺様がここにいるって知られたら――」

 「ダメ! 探索ヘリコプターまで巻き込む状態になったらどうするの!」

 「チッ! わかったよ!」


 セナにメッセージアプリを起動させてもらい、桃にメッセージを入れた……ラッキーを見つけた事を連絡すると、1秒足らずに返信が来て――


 なるほど……君のキャリーケースにコッソリと潜り込んでいたんだね……。

 でも、彼にとってはいい機会だと思うから、このまま連れていってやってくれないかい?

 私にはお土産はいらないから、ラッキー君をよろしく頼むよ~ばぁ~い~(^^♪


 どうやら、ラッキーの無事を確認したのか、安心しているみたいだ……。とりあえず、大騒ぎにはならなくて良かった……ホッと一息をついたらアナウンスが聞こえてきた……。


 ――お待たせいたしました。間もなく、『ヒマワリ駅』~『ヒマワリ駅』~ご降車の方は、お忘れ物のなさいませんよう、ご注意ください。


 「あら、そろそろヒマワリ府に着くわ! イリル、準備しましょう!」

 「あっ! モバイルバッテリー忘れちまった……!」

 「あなたは荷物を持たないで勝手に入ったから、ないでしょ!」


 私は、列車の扉の前に立ち、ゆっくりと開く扉をくぐり抜けて、セナ達と共に駅のホームに地に足を踏み入れた……レイト地方ではどんな記憶が映し出す事ができるんだろう……私は少し胸の鼓動を感じながら、改札口に向かった……。



お待たせしました!

第二章も『第二の地球』とトキワタリの物語をよろしくお願いします!

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