§第1章 冒険のはじまり ※1 プロローグ
§第1章 冒険のはじまり
※1 プロローグ
とある中学1年生の教室にて
「私、ペルシャネコになったから皆はマネしないでね」
それは今話題のVRMMOゲーム[動物になろう]の事だと思うが、まだプレイをしたこともないので[サクラ]は興味を持ったものの沈黙を守ることにした。もし「もうプレイしたの?」とでも聞こうものなら長々と自慢話をされるのがみえていたからだ。
この[動物になろう]は最新の技術によって開発されたVRMMOゲーム(仮想現実大規模多人数同時参加型オンラインゲーム)であり、そのコンセプトは「動物になって敵と戦おう」というもので、下記の内容でPVの配信が行われていた。
《PV》
【突如現れた宇宙からの侵略者は3ヶ月もの間、全地球上に神経麻痺攻撃を続けてきました。それによって碌な反撃もできないまま、食事がとれなくなった人類や大型生物が絶滅させられるという事態になりました。地球を見守ってきた[神]はその宇宙からの侵略者を追い出すため、人類の魂を生き残った動物に移し対抗してもらおうとします・・・
プレイヤーである[あなた]はまず憑依する生物を決め、宇宙からの侵略者と戦いながら成長していきましょう。しかし多くの強力な生物が絶滅させられてしまいましたので、憑依した生物の特徴や神様からもらった魔法を上手く使って戦ってください。なお、選択できる生物は「鳥類」と「哺乳類」になりますが、人間と同じような事ができないため、その不自由な感覚も併せてお楽しみ下さいませ】
家に帰ってきたサクラは、[動物になろう]女性プレイヤーの動画配信者[らんまる]の映像を寝転んで見始めた。この[らんまる]は[ハクトウワシ]を果敢に操って仲間たちといろいろな敵を撃破する動画を次々に上げており、攻略の参考動画にするプレイヤーや過激な戦闘シーンを見たい人に大変人気のある今話題の配信者である。
当然プレイしたいと思っていたサクラは度々、両親にゲーム機器のおねだりをしていた。両親にしてみればサクラに買うと弟の[ショウマ]が嫉妬するので、1台10万円を超えるものを同時に2台用意する必要があり、なかなか購入できずにいた。
サービス開始から3ヶ月たったその年の年末、両親はボーナスが出たタイミングで2台を買って帰って来ることができた。同級生に自慢され不憫な思いをしている子供たちをいつまでも見ていたくなかったので、少し早いがクリスマスプレゼントとして頑張ったのである。
玄関で声をかけた父親の元に、飛び起きた娘たちが急いで集まってきたのであった。
※著者自身が他の作品を読んでいる際、その作品内でゲーム設定やキャラ能力等の細かい説明があっても流し見してしまいます(覚えれないからです、スイマセン)。なので、本作品では端的に説明を入れながら、できるだけ覚えることが少なくなるよう務めております。理解しにくいところは多々あると思いますが、想像を膨らませながら読んで頂ければ幸いです。




