表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
特殊能力専門学校のヤンデレ美少女  作者: サウスのサウス
ヤンデレ美少女遭遇偏
7/21

第五話 少女の蕾

紗耶について・・・。

「おすすめの場所に案内するね!」


夕日紗耶は今まで生きてきてこれ以上ないくらいに高揚した気分でそう言った。

原因・・・というか理由は隣にいる一人の少年の存在が理由だろう。


如月迅。


それが、少年の名前で・・・そして、生まれてはじめ夕日紗耶が恋をした相手・・・なのだと思う。


夕日紗耶という人物は昔から周囲の人間の中心にいる存在だった。


生まれついての素晴らしい見た目もさることながら、それを笠にきない周囲への気遣いができる優しい性格。そして、全てにおいてハイスペックな彼女の周りに人が集まることは当然といえた。


「ゆ、夕日さん。俺と付き合って下さい!」


中にはこのように好意を抱いて告白してくる人間もいたが、夕日紗耶は断っていた。

興味がなかったわけではない。

しかし・・・


(好きって・・・なんだろ?)


本人は恋愛感情を知らないがゆえの答えだった。


もちろん人並みにそういったことに興味もあったし、母と父の関係をみて、自分もこんな素敵な関係の人と一緒になりたいとと思った。


それでも周りには紗耶の期待に応えられるような人物はいなかった。


中学2年生の時のことだった。

彼女は学校で定期的に行われる特殊能力の発症検査において、この時期に発症したことが判明して、学校を転校することになった。


特殊能力は中学生前から発症するケースもあれば高校卒業前に発症するケースもある。


しかし、自分がそうなるとは思っていなかった紗耶は不安になってしまう。


しかも、検査の結果。彼女は本来1つしか発現しない特殊能力が2つ発現しているという特異な体質だということがわかった。


彼女はすぐに特殊能力専門学校へと編入した。


そこで彼女は徐々に自身の力を高めていった。


紗耶には未来を見る【未来視】という力があった。

そして、紗耶はさまざまな未来を見た。


コントロールがむずかしく、狙ったものは見れないし、見たものも忘れてしまうことが多かったが、彼女はひとつだけハッキリと覚えている未来があった。


それは一人の少年の姿。

たった一人で苦しみながらも前に進む、紅い目をした少年の姿。

そして、そんな少年に寄り添う自分。


何故かはわからないがこれだけは忘れられなかった。


数年後、4年生(この学校では高校1年生扱い)になった彼女はさらに美しく成長していた。


しかし、そんな彼女は時々とある上級生からしつこい誘いを受けていた。


最初は丁寧に断っていた紗耶だが、ある日彼女は下校前にその先輩と先輩の取り巻きの人たちに囲まれてしまった。


正直怖かった。


いくら特殊な力を使えても、相手も自分たち以上に特殊能力について学んできた先輩なのだ。

そんな存在にいくら「校内での能力の無断使用は禁止」と言ってもそれでも男たちに多数で取り囲まれるというのは精神的に辛かった。


(誰か・・・助けて・・・)


紗耶は思わずそう心に思った。

そして、男の手がこちらに延びてきてもうダメだと思った瞬間・・・・


「はい。そこまで。」


目の前に見慣れない少年が立っていた。


服装からして自分と同じ学年の少年でよくも悪くもどこか普通の風貌の彼に紗耶は不思議な既視感を覚えた。


少年は堂々とした態度で先輩たちの前に立っていた。


「だ、ダメ・・・」


少年の身を案じた紗耶は声をかけようとするが、少年は自然な笑顔でひと言だけ


「大丈夫」


そう言った。


信じられないことに少年は目の前にいた先輩を次々と倒していった。


(な、なんなの・・・)


集団戦に慣れているのか少年はあっという間に倒していくが、それに切れた何人かの先輩が特殊能力を使おうとしているのがみえた。


「に、逃げ・・・」


慌てて紗耶は少年に声をかけようとするが手遅れ。すでに攻撃は少年の元へとむかい、そして手前で消えた。


(な、き、消えた・・・!?)


信じられない事態に目を丸くする一同。


そんなことを気にしていない少年はあっという間に先輩を倒してしまった。


「すごい・・・」


少年は圧倒的だった。

そして、紗耶はそんな少年の姿に見蕩れてしまった。


そのあとのことは紗耶は熱に浮かされたような気分でいた。


少年が去ったあと紗耶はしばらくぼーっとしていた。

少年の・・・如月迅と名乗る少年が自分に向けた言葉に紗耶は頬を赤く染めていた。


(か、可愛い・・・)


今まで何度も言われなれたはずの言葉なのに紗耶は動揺していた。


(それに、さっきから顔が熱いし心臓もドキドキしてるし、なんなのこれ・・・)


はじめての感覚に紗耶は動揺していた。


少年・・・迅のことを考えると自分が自分じゃなくなるような・・・そう、まるで物語に出てくる王子さまに恋した少女のような感覚。


(まさか・・・これが、一目惚れ・・・)


恥ずかしいけど、きっとそうだと、紗耶はそう思った。


紗耶は携帯を取り出すと母親に電話をかけた。


『もしもし紗耶?どうしたの?』

「お母さん・・・どうしよう・・・」


紗耶は自分の気持ちを母親に話した。

すると・・・


『相手のために色々してみなさい。お母さんも若い頃はそうだったしね。』


そんな返答が返ってきた。


(相手のために・・・)


紗耶は考える。

どうしたいのかを。


(彼と・・・如月くんと仲良くなりたい。)


そうして、紗耶は決意した。


その後紗耶は情報に詳しい友達に迅の情報をすべて聞いて、家を特定した。


(朝お弁当渡して、それで一緒に登校とか・・・ふふ・・・)


そして、次の日から彼女の戦いは始まった。


後に、更に迅を好きになった彼女はこのときのことを「運命の出会い」と呼んだ。

落書きコーナー!

このコーナーは(以下略)



情報通の友達との会話


「如月の情報はこんなところかな?」

「ありがとうね。これで・・・」

「いいけど・・そういえば、紗耶は如月の情報なんてどうするの?」

「えっとね・・・色々かな?」

「色々?」

「うん。これで・・・ふふふ・・・」

「さ、紗耶?」


この辺りからヤンデレの片鱗がみえて、恐怖した情報通の友達でした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ