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放浪系騎士の様なナニカの冒険記的なサムシング  作者: 名状し難い魔王
レッツゴー学園都市!え?違うでござるか?
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君は狩ゴッコが得意なっぷゲラ!?


拳を構える彼女の両手両足には気と魔力の混合物が圧縮されている。

遠目には赤いに青が混じり紫色に見えなくはないがその綺麗な発光とは裏腹に彼女達が気と呼ぶ生命の神秘的なエネルギー的なアレと魔力が混合され何処ぞの魔法先生に出てくるすごい技みたいなトンデモパゥワーをビシビシと感じさせる。


対して俺はいつも通り魔力の高速回転による能力強化をするが今回は武器を構えていない、と言うか腰に挿していたアンサラーや釘剣などの魔剣類の能力がヤバすぎるの上に剣を使われるとまだまだ敵わないとリリゼットさんが判断したので取り上げられてしまった。


「むぎぎぎ…」


「ちょーっと待ってねヒミツ君、まだ制御が甘いみたいで…」


「じゃあ明「それはダメよ?」アッハイ。」


手足に圧縮されていた赤紫の闘気を全身にまとわせようとしたところでチェルシーの纏う力の不安定さが増した。

どうやらまだまだ修行中らしい…そう言えば俺にもできるだろうか?


と言うかそもそもその気と言うのはなんなんだろうか?少なくとも俺が見たことがあるのは彼女の父親であるキャメロットのギルド長が真っ赤に燃え上がっていたのと教会であった時に僅かに彼女の周りの空間が歪んでいたのと今回くらいだ。

共通点としては今の所血縁関係くらいしか見えないが、彼女達がなんらかの特異な能力を持つ種族かと言われるとよくわからない…やはり某魔法先生のように努力でどうにかなるものなのだろうか?



「ハァッハァッ…うぇ。」


「ヒミツ君、用意ができたわ。」


「ああ、はい。」


結局俺も試して見たが体から赤い何かが出てくることはなくどうやっても内側を回る魔力と外側に回る魔力くらいしか操作できなかった。生命エネルギーってなんなんや!


目の前を見ると先ほどと違い幾らか安定した雰囲気を纏う彼女だがどうにも辛そうだ。恐らく高位魔法などの行使時の魔力と同じで相当神経を使って操作しているのだろう。

だが俺も全力で行けと言われている以上容赦はすれど手加減はしない。


「いい、言っておくけど殺したりしたらやった方を私が殺すから、じゃあ!はじめ!」


いや、恐ろしすぎだろう。と言うかルール説明なしなのか。


「ハァッ!」


先手はチェルシー、踏み込んだと思えば地面を粉砕、一瞬でこちらまで距離を詰めてくるが…


「自分で地面から浮くなんて親切だな。」


「っ!」


どうやら赤い時のように物理限界を超えてはいるがそれの制御ができていないらしい、俺は突っ込んできた彼女の腕を取り勢いを殺さずそのまま地面に投げつける。


が、どうやらすんでのところで腕をついたようで彼女へのダメージにはならなかったようだ。


「えい」


「ガッ!?」


なので腕をそのまま折らせてもらおう、関節が外れる程度どうってことないだろう?


右腕を奪ったが地面についた左腕一本で体を捩り右腕を省みず蹴りを放つチェルシー、捥いでしまうと直すのが面倒なので手を離し防御姿勢に移って受け…


「ないよ。」


「っ!!」


しゃがむように体を低くし胴を拳で撃ち抜く。


面白いように飛んでいくチェルシーを見ながらリリゼットさんに話しかける。


「リリゼットさん?なんかチェルシー弱くなってません?」


「・・・」


む?リリゼットさんが何も答えない…と言うかそもそもこちらに意識を向けていない?


「リリゼッ「不味いわ。」え?」


「完全に呑まれちゃってるみたいね…」


次の瞬間俺はくの字で吹き飛んでいた。



さて、くの字で吹き飛ぶとすごく痛いと言うのがわかったが何が俺をそうさせたのだろう。いや、恐らくチェルシーではあるはずだが俺が殴り飛ばした後どうなったのだろうか?少なくとも凄まじい殺気のような物を感じるのは確かだが…


「grrrrr…」


ツノだった。


最初に目に入ったのは角だった。次に目に入ったのはなんでそうなったのか不明だが剥き出しになった彼女の裸体を覆うような赤い紋様…いや、これは見たことがある。ギルド長が彼女の父親であるあのおっさんが本気を出した時に出る模様と酷似していた。


髪の毛は赤白く変化し全身の筋肉が張り付めたように大きくなり体表面は彼女の発する熱と気温の差で生じる蒸気がブルーレイ版だと見える所を隠すように絶妙に局部を隠していた。


「いや、ナニコレ?」


「鬼化よ、種類はあれど肉体強化系の特異体質において鬼化に及ぶものは無いわ。」


そう言うのはリリゼットさん、どうやらこの現象をよく知っているらしい


「とりあえず話は後よ、チェルシーを止めてちょうだい。」


「イイっすけどね!」


「gaaaaa!!」


奪った右腕は完全に再生されたらしいうえに完璧に胴を撃ち抜いた筈の拳撃は筋肉というのはちょっと無理のある硬い何かで防がれていた。


「パクリ魔法、『纏雷』」


「っ!?」


とりあえず動かれると面倒なので顎を打ち抜きそこから軽く電撃を流して気絶させる。

本来基本構造が人間と酷似している亜人系の魔物や盗賊や山賊の尋問、そして何より速さの強化用に作った魔法だがよもや1番最初にそれを受けるのが今世での幼馴染のようなそれでいて謎の多いチェルシーであると誰が予想しただろうか?いや、誰も予想していないだろう(反語)


「ガッ…あ。」


俺は影からタオルケットを召喚し彼女を包み、あっさりと倒されたチェルシーにそして俺に唖然としているリリゼットさんに渡す。


「んじゃ、今日はこれで!」


「え、ええ。」


俺にはお土産を配るという使命がある。俺は手紙も報告書も出し何かチェルシー絡みの厄介ごとに巻き込まれつつも今回は、いや今回こそ邪神の暗躍がないことを祈りながら宿に帰るのだった。



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