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世界のきまり

「ここか……」


今目の前には位置の変わらぬ太陽とその陽を浴びてきらきらと輝く湖。

その湖には、まるで触れてくださいと言わんばかりの魔法陣のようなものが浮かんでいた。

来たのも魔法陣なら、戻るのも魔法陣ってことかな?


湖に足をつけ、中心部分にあった魔法陣に手を伸ばす。

ひんやりと水の冷たさが、体を震わせる。

ここは春…いや、夏のような暖かさだと言うのに、水は冷たいのね。


ぼんやりと淡い光を放ちながら浮かぶ魔法陣へと、そうっと手で触れる。


あたりを眩い輝きを放つ光がおおい、ここに来た時と同様、私は光に包まれ…


「おかえり!シア!」


ぱあっと輝くような笑顔をレイに向けられたのだった。


へ?





シアがまた脱出したらしい。


僕はその知らせを聞いて、やることなど放って、シアを閉じ込めていたはずの牢……部屋へと向かっていた。


案の定、部屋は壊された後などなく跡形もなくシアが消えていただけだった。


これは、逃げられた…というよりかは、なにかが起こったというべきかな。それもシア起源で。


相変わらず突拍子のないことをしでかすシアに思わずくすっと笑みがこぼれる。


あぁ、本当に追う甲斐があるな。いくら追おうとも捕まえようとも、本人の意思にかかわらず逃げてしまう。


だから、飽きないんだ。


「でも、どうしたものか…」


「監視していたものによると、突然辺りが光りだしたかと思うと、部屋をのぞいたときにはアリシア様の姿は見えなかったとのことです。」


僕の呟きに、すかさず部下の男が答える。

僕の反応を伺いながらびくびくとしているのは、おそらくこの件で僕の機嫌を損ねたとでも思っているんだろう。


そんなこと、心配する必要ないのに。

どうせ、僕の元へ戻ってくるんだから。


そう、設定されているんだ。

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