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11 超巨大蜘蛛エンシャント・グレーター・アラクネ

洞窟から建造物のエリアに入った。


建造物は地上とは違ってまだ残ってはいるが基本的に遺跡と言っても差し障りない。


ようやく格納庫エリアだ。とにかく広い。ここだけで20平方kmあるみたいだ。


宇宙船は様々な型式のものがありほとんど破壊されているか朽ち果てているかのどっちかだった。


「壊れていない無傷な宇宙船ってあるかな」


「ナビで探そうニャ」


あ、そうか。虎鉄は頭いいなー。


「そのナビっていいね。わたしも欲しいな」


「また今度やってみよう。今は宇宙船を探さなきゃ」


「そうね。可能性として低いかもしれないけどお願い」


「宇宙船が見つかったニャ! 格納庫の奥だニャ」


「おお、素晴らしい。でもけっこう遠いな。ここから5kmか」


「西に行った端っこだニャ」


蜘蛛退治もあと少しだ。がんばろう。


*********************************


やっと宇宙船を見つけた!


それは格納庫の端に佇んでいた。


全身が銀色の水滴を横にして潰したような形で、全長が20メートルで高さは13メートルとのこと。


汚れてはいるが機能は全部生きてるみたいだ。幸運だな!


「ナビによると『宇宙船』ではなくって『宇宙艇』だってさ」


「この大きさなら宇宙艇だね。すべて『宇宙船』と呼ぶけれど、その中で小型の宇宙船を『宇宙艇』と呼ぶのよ」


船とボートの違いかな? ま、いいか。


「定員は6名だってニャ。早く乗ってみるニャ!」


「ところで操縦ってムギホシは出来るの?」


笑顔を浮かべつつ俺と虎鉄はムギホシを見る。


「……」


なんか言ってはいけないことを言ったかな……?


「……できるわよ。当たり前でしょう!」


「……よかたニャ。さすがムギホシだニャ!」


今の沈黙はなんだったんだ?


「宇宙艇の操縦とかホバーバイクと一緒よ。簡単だわ」


なんだって? ホバーバイクっておそらく一人乗りのバイクたいなものかな。そのつもりで話をしよう。


「へ~ホバーバイクかぁ。そんなものを乗りこなすとはやっぱりムギホシは凄いな」


「ひょっとして昨日もホバーバイクであの場所まで来たとかニャ? オイラたちに合わせて走ったのかミャ? それは申し訳ニャかったミュゥ」


「いやーハハハ……」


ムギホシは乾いた笑いだ。ヘンだな。


その時だ。視界に敵の接近する表示が出現した。


凄いスピードだ! 地図を見るとあと1000メートルだ。


「名称はエンシャント・グレーター・アラクネ【♂】【♀】ニャ! 2体いるニャ」


「エンシャント・グレーター・アラクネ!? キング・アラクネとクイーン・アラクネなら見たことあるけど、エンシャントとグレーターが付くのは見たことないわ! ひょっとしてアラクネの始祖?」


「とにかく凄く大きいらしいニャ!」


「とりあえず宇宙艇から一旦離れよう! 貴重な無傷の1機だし」


「そうしたいのは山々だが、敵の方が早いな。もうそこまで来ているわ」


「でも、できるニャけ、宇宙艇から離れるニャ!」


少しでも離れるために俺たちは懸命に走った。


そして――


「想像以上にデカいニャ……」



『名称:エンシャント・グレーター・アラクネ【♂】【♀】』

 

脅威度は赤ていうか初めて見る赤黒い赤だ。



身体の大きさは【♀】が15メートル、【♂】が10メートル。超デカい蜘蛛だ。


キシャアアアアァ!


蜘蛛の目だから8つばかり付いているけど、その目が赤く輝いている。


怒ってるのかな? と思ったら視界に【激怒状態】と出た。こういうものも表示されるんだ。


というか俺達を狙ってここまで来たと考えていいでだろう。


「わたしは【♀】の方を攻撃するから、二人は【♂】の方をお願い。危ないから避けるのに集中して!」


ムギホシが片方を指定したってことは、おそらくそれだけの敵に違いない。


虎鉄が【♂】に向けて必殺の石を投げる。


戦いの合図だ!

読んでいただきありがとうございます。

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