>人は集団を作ることと争いを好む性質が、DNA単位で刻み込まれているのかも知れません。
「種族保存本能」として互いを守る「集団を作る性質」と
種の多様性をもたらすための「自滅本能」のようなもので
「共食い」や「ストレスによる攻撃性」というのが「争いを好む性質」
確かにそれはあるのでしょうが
そういった内部情報だけではなく
外部社会に情報を蓄積して教育で伝え
そこから人格を自分で構築していく「社会的動物」であるから「人間」ですからねぇ。
特に人は「洞窟で暮らす毛無猿」であった十万年前も現代も
DNAという点では大差ないと言われていますが
群れと社会では大きく異なる方式で運営され
「人間性」という言葉でそれは表現されています。
文化人類学の考え方だと
群れと社会の性質が違うのは
言葉と文字という外部記憶装置が共通の学習を伝えた為で
それは
「掟」の発明によって暴力を制御する方法を人が覚えた事から始まります。
それはやがて「社会」の情報が蓄積され個人の人格の多くを
ペルソナとよばれる「社会的人格」が優位になると
「法」の発明によって共存原理へと立ち返ります。
それが世界の主流というには
未だ国際社会は「掟」によって動き
国内社会は「法」によって動かすという二重基準の矛盾があるので道半ばですが……。
暴力に担保される「掟」が統治する世界でも
有史以前の「母系社会」の初期など
原始共産制の争わない社会というのも一時は造られましたが
集団が大きくなっていき豊かになると
「動物的本能」を利用して暴力で他者を服従させていく方法を使う集団によるクーデターで搾取が始まり
軍人がトップに立つ階級制の軍人社会である「父系社会」が生まれという流れだったようです。
卑弥呼の話でもそういうのがありましたしね。
「アマテラス」などの女神が主神な事から
大和朝廷は母系だったという説もあります。
卑弥呼=日巫女→日皇子→皇子→みかど→天皇
というような説ですね
現代の日本の歴史は
「白村江の戦い」で敗北して
「日出国」を表明した部族合議制の古代国粋主義派閥から
属唐派の中国系の公家だった「天武天皇」と
それに協調した藤原系などの一族が
大化の改新のクーデターで国粋主義に傾いた一族から
政権を奪った事で二度以上は「正史」が改竄されているので
ヤマイト→ヤマトの流れも本当の可能性もあります。
古代中国は異民族が使う字に意味のないものをあてたり
反逆した者の字を蔑称として読みはそのまま変える事があったようですから
字自体に意味がないなら
読みが近いのなら同じものという話ですね。
そう考えると
主人公は戦国時代には多く残っていた
古代大和朝廷の流れを汲む
乱婚制の農民文化からは支持されやすいのかもしれませんね




