海へ行こう 海を探しての旅
いろいろと考える事があったが、とりあえずやることは海探しとなった。
海があれば、いろいろと良いだろう。
「とはいえ、何度も海に行くなら通路もあったほうが良いよなぁ」
今も都心に行くが、あれはいずれ無くなったら捨てる予定にも近い。
だが、そろそろあそこも開発というか調べる価値はあるかもしれない。
「とはいえ、そういうのもいい加減に人手が足りないが……。
それによって食料にも限界があるからな」
生産性に限界が見え始めている。
「食料調達の中でどうにかしているが……。
野菜だけでも限界があるからな」
そう俺はつぶやく。
そういう意味では魚の方が食料がはっきりとしている。
だが、川魚では限界がある。
「海なら、食糧補給が安定できそうだからな」
実際に無人島とかのサバイバルでも魚の採取はよく聴く。
それに、魚は手に入らなくても貝や海藻は手に入る。
それにしても、
「……この村の開拓にも技量が必要かも知れないな」
正直、人手が足りない。
そう思うのも本音だし……。
食料も簡単に手に入らない。
そんな気もする。
とはいえ、
「それを出来るような人材といっても……。
やっぱり問題は言葉……なんだよな」
そう言葉。
今のところ、俺がいないとイケない。
これをどうにかするべきだ。
そんな気がしてもいたのだった。
とはいえ、
「ま。やることやるか」
そう言って進むことにしたのだった。
今回はドラゴンであるフレアルドさんにのっていかない。
「いろいろと地図を作るのもだけれども……。
移動法とかの確認もだからな」
「我は不要か?」
「帰宅時に頼むかもしれませんが……。
最終手段ですね」
まさかドラゴンを常用するような移動法を使うわけにもいかない。
そう思っていいながら船を造る。
幸いにもリザードマン達は船作りの経験と技術があった。
「元々、川魚を捕るのに船は必須なので」
ユキノが言うとおりだ。
俺は乗りこなせないが……。
人数を乗せるタイプでユキノが操作してくれれば大丈夫だ。
食料もあるし、ある程度の食材を料理も可能になる。
まあ。もしもの時のために帰宅のためにフレアルドさんに頼むつもりだった。
「まあ。川の流れを見たらいろいろと変わるでしょうし……。
それこそ、運が良ければ今よりも住みやすい場所が見つかるかも知れません」
それに川下りだけではなく川上りも可能。
そうなったら住居場所を異動も考えるのも良いかも知れない。
「目的は塩だけれどな」
塩の安定供給。
さらに海の幸が食べたいと言うのが本音だ。
川魚ばかりでは飽きが来るのが本音だ。
そんな事を甥もいながら俺達は異動を始める。
「海って始めて聞きますが、どんなところなんですか?」
「まあ。川とはいろいろと違うな。
捕れる魚も違うな。
川魚よりでかい魚も多い。
ただ……海と違って川で泳げても海で泳げるかはわからない。
あと川の水と海水は端的に言えば塩水だ。
厳密に言えば、塩以外にも大量にもいろいろと混ざっているが……」
そう説明をする。
「その水で塩を取り出すんですか?」
「かなり手間と暇がかかるが……。
岩塩よりもいろいろとあるし……。
それにいろんな食事も手に入れることが出来るからな」
食料調達の一つ。
それはやはり海での採取も得たいのが本音だ。
あとは……農業だがそちらもある。
経過さえ出て着れば人材も増やせるが……。
「人手が足りないのもなぁ」
そもそもとして人手が足りない。
そのことをネージュさんに愚痴れば……。
「それはそうよ」
あっさりと肯定された。
「この世界は異世界に転移されてなおかつ失敗。
出発はしたけれども目的地にたどり着けない。
そんな迷子が集まる場所。
そもそもとして世界転移なんてことがそうそう起きるわけ無いわ」
物語だとわりとよく聞くのだが……。
まあ。それは物語というものだ。
それに失敗だ。
物語でも失敗から始まるというのはあまり聞かない。
いや。聴いたとしても召喚したいと思った相手おとは違う。
そういったことがあるだけで、少し方向性が違うぐらいだ。
「それでいて……。
これが集めているのはほぼ自然現象。
中には私達よりも長く転移魔法の迷子で世界と世界の狭間。
異次元とか異空間とか……。
そういった所を迷い続けている存在があるかも知れないわ」
「あー」
つまり海流に近い。
海流によって沈没船が集まりやすい箇所がある。
だからといって全ての沈没船がその場所に集まるわけではない。
そう言われてしまえばそれまでだ。
ひょっとしたらこの世界とは別にまた別の世界転移で失敗した者がたどり着く世界。
そんなものがあるかもしれない。
「まあ。つまり……人がいる可能性は低いのだか……」
俺達はその沈没船にごくまれにある貴重品だ。
トレジャーハンターがその宝物を探し生計を立てる。
とはいえ、実際に大金を手に入れるような品はごくまれだし……。
そもそもとしてあたりではなく外れもあり得る。
そして中にはなにもないのもある。
つまりは……。
「うーん。労働とか食料採取も……。
どうしたもんかね」
とはいえ、不可思議な力を手に入れる世界でもある。
わりと何でもおきそうに思えたりした。
すったもんやの末に俺達は海を探すことになった。
「まあ。さすがに海がないというオチはないだろう」
そう自分に言い聞かせる。
もしかしたら、街を移転とかそういうことを考えるような場所があるかもしれない。
とりあえずは全力を尽くす。
それが無難だろうと俺は判断をしながら進むことにした。
「とりあえず、食料は最低限。
現地確保ですが……。
海を見つけたら戻る予定ですか?」
「ああ。海を渡るのはこの船と食料じゃ論外だ」
論外というのは特に水だが……。
「海での旅はそうなんですか?」
「ああ。大航海時代というのがあったんだが……。
どの時代でも食料や水の管理は重要視されている。
ないがしろにしたやつは悲惨な末路をたどっている」
「まあ。レナードの力を借りれば快適な船旅が出来るかも知れないが……」
あいつなら作ろうと思えばそれこそ保線処かエンジン入りの豪華客船を作る技量が有りそうだ。とはいえ、
「そのための資材も足りないんだけれどな」
そう溜め息交じりにつぶやく。
地球では7割が海だったという。
それを考えると……。
まあ、海を知っておくのは重要なのだよな。
そう俺は溜め息交じりにつぶやきながら川を下っていた。
「だが、滝があれば船で渡りにくい場所があったらどうするつもりだ?」
「その時のために小型の船にしたんだよ。
その場合は船を移動させるんだ」
そのために船を乗せるための組み立て式の滑車などを持っている。
幸いにも川下りなので、滝があったとしても上る必要は無い。
それに、
「どうしてもムリならムリせず、戻るだけだ」
幸いにも塩がないと命がないという決死というわけではない。
そう思いながら川下りを続けていくことにしたのだった。
幸いにも思った要理も急な川では無かった。
とはいえ、それは『数日経っても』と言う言葉があたまにつく。
「海ってまだ?」
「さあなぁ?」
海がいつになるか……。
そんなの俺だって分からないが本音だ。
「人工衛星でもあれば別なんだろうけれどなぁ」
そもそもとして、フレアルドさんに乗っても海らしいものは見えなかった。
時間がかかるだろうと言うことは確実だ。
「海があるとどう違うの?」
「まあ。食料入手方法の幅が広がるな。
それに……塩も手に入る。
あとは食料の調達種類も増えるな」
何よりも塩は魅力的だ。
そうつぶやけば納得してくれたらしい。
それに何よりも……。
「この世界を知るなら海は無視できないし……。
また、誰かと出会う可能性もあるからな」
文明発達に伴いどうやっても無視できないのが海だ。
それを考えれば無視できないのも事実。
それを指摘すれば納得するが……。
「とはいえ、注意が必要なのも事実なんだよなぁ」
「どういうこと?」
俺のつぶやきにライラが首をかしげる。
「現実問題、今まで会ってきた相手がいろいろな意味で話が通じる相手だったのは奇跡だよ。話ができない相手の可能性もあった。
いろんな意味でな」
「トーヤは言葉がわかるんでしょ?」
「会話をするつもりがないやつもいるんだよ。
そう言った事も懸念点だが……。
最大の懸念は会話ができない相手もいるんだよ。
俺の能力はさほど万能じゃない。
人間に近い知能をもったやつとは会話ができるみたいだが……。
動物や鳥といった知能が低いヤツとは会話ができない」
とはいえ、これは幸いとおも思えるのが事実だ。
もしも、魚や牛や豚と会話ができていたら……。
俺はそれを食べることができないだろう。
食い殺される断末魔や絶叫や悲鳴。
そういったものを理解できたら……。
俺は肉類を食べることができなかった可能性がある。
万が一にでも植物まで会話ができてしまっていたら……。
俺は餓死者になるのは確実だ。
「知能が低い。
だが、猛獣で危険性が高い。
そんな生き物がいたら最後……。
俺はまったく使えないと思え」
「トーヤよわいもんね。
なら、ライラが戦うよ」
俺の言葉にライラは笑って言う。
確かにそれしかないだろうが……。
ライラでも勝てない相手もいる可能性がこの世界の恐ろしいところである。




