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まだ恋とは呼べない距離で  作者: rio
大学生編
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48/48

エピローグ

晃は本を読み終え閉じると、手放さないまま目を閉じ、静かにため息をついた。


深夜の静まり返った部屋で、ポツリと名前を溢す。


そして表紙の作者の名前をそっと指で撫でる。


おもむろに立ち上がり、キッチンへ向かうと、ティーカップに丁寧に紅茶を入れて、飲み干す。


そして再び、本を手に取ると、本棚の空いた隙間へ丁寧にしまう。


それ以来、晃がその本を読み返すことはなかった。


それでも、その本はずっと同じ場所に置かれ続けた。


まるで、大切な思い出をしまっておくように。

「まだ恋とは呼べない距離で」を最後までお読みいただきありがとうございました。


この物語の原型は、中学・高校生の頃、少女マンガ家を目指して作ったプロットです。


そのため、当時の自分が見たもの、聞いたもの、感じたものが多く含まれています。


それが、少しでも誰かの心を揺らすことができていたなら、とても嬉しく思います。


プロローグとエピローグは晃視点となっていますが、これは現在構想中の続編完結後の晃という設定です。


続編も、もしご縁がありましたら読んでいただけたら嬉しいです。

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