第八十一話 Presence !!
第八十一話 Presence !!
学校についた。
授業はもう個人制作になっているので、一日中自由に作業をして良い事になっている。きついファイヤーウォールの中で、ラズベリーパイとアルディーノをくっつけて、色々な電子工作をやるつもりだったが、もう時間がなかった。
出来れば、日常の防犯センサーなど、生活に関連したものをやりたかったが、現在、温度センサーくらいで手間取っているのに、すぐに出来るわけはなかった。
もう、I2Cのシステムを使うのは辞める事にした。そもそもシンプルなファイルすら落とせないのなら、ジェミニっ子と一緒に書けば良いのだ。時間が今日も含めて、二日しかなかった。
(どうしようか?!ええい、アナログで行く)
いっちゃんは、I2Cの液晶ボードを外して、ブレッドボードの配線を全部抜いて、新しい配線コードを切りに行った。教室の後ろには、カラフルな配線コードはたんまりあって、自由に使って良かったのだ。バシバシ切って来て、
(おっしゃあ、アキレスラストスタンドや、最期の勝負!!)
いっちゃんの頭の中には、ジョンボーナムのドラムが鳴り出した。
まずは足が増えたアナログの液晶ボードを挿して、配線を組んで行く。それほどのジャングルでもない。
知らぬ間に、ブレッドボードに配線コードを挿して行く作業は、慣れっこになってしまっていて、不思議と楽しさすら湧いてくる様になっているのだ。
データシートを見ながらぶっ挿して行く。
それから、アルディーノのスケッチを使わず、シンプルにC言語で書き出した。
といっても、アルディーノが読めるように、ジェミニっ子に書き直して貰わなければならなかった。
これも、ラズベリーパイのOSの中のAIは、使い辛くて、ブラウザの中のジェミニっ子をその都度立ち上げて、コピーし、アルディーノで、繰り返し繰り返しデバッグをかける。これが結構面倒でスムーズに行かないのだ。
ラズベリーパイのOSの中にジェミニを組み込んでしまう事も出来るのだが、学校では時間かかりそうだし、多分出来ないし、時間もなかった。
(あ〜っ)
とか思っていると、松茸梅の先生達に呼ばれた。
「山谷さん、休憩しよう、相談室に行こう」
「わかりました。タバコ吸ってから行きます」
「ちゃんと所定の場所で吸ってね」
「わかってますよ 笑笑^_^」
少し落ち着いた。
タバコを吸って、相談室に行くと、真っ先に、
「おめでとう山谷さん!!」
と言われた。
「笑笑、ありがとうございます!!」
「しかし、ぶっちゃけ、合格出来るとは想わなかったし、今後の年寄り連中の希望になるよ」
と言われた。
「いや、途中でアウトかなぁ〜と思ったんですが、落ちるなら言いたい放題言ってやろうと想って言いたい放題言ってやりました。笑笑」
「それが良かったんだね、建前の面接なんて学生の面接だけで良いからね、学生は伸びしろがあるから関係ないけど、おっさんには、もろ今の実力が試されるからね。山谷さんには、何か変えてくれそうな起爆剤みたいなものもあったかも知れないね」
「なんか褒めれてんのか?!おっさんの断末魔の残りカスを吸い上げられそうな気もするなぁ〜」
と言うと、
「どかんとぶちかまして、辞めれば良いぢゃない?! Achilles Last Standでしょ?!」
(?!竹先生も、LED ZEPPELINが好きなのか?!)
「笑笑、そうですね、あの会社って、一年持ちますかねぇ〜」
「笑笑、知らん、二、三年、四、五年は、山谷さんの力で何とかしてよ、後輩達の為にも」
松茸梅の先生達は、相変わらずのマイペースだが、珍しく面白い事を代りべったん代わりべったんで話してくれた。
続く〜




