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王太子妃付き侍女の憂鬱。  作者: なな風
とある一日。
17/17

回顧録1(side:???)

七年前に関する小話。

 世界に満ちるは私の一部。


 世界を喰らうは私の一部。


 嘗て世界を喰らい尽くし、その力は………に封印された。


 永き年月を眠りに費やし。


 私はこの世界を眺め続ける。


 地を這う者を観察し続け。


 その時を待ち続ける。


 今、地を這う者に封印が解かれた。


 されど今は時ではなく。


 されど私は喰らい続ける。


 …………………に気付いてもらうために。


 この世界を喰らい尽くす前に。


 世界を黒く塗りつぶす前に。


 ………に似た魂を見つけ。


 その身体を白く染める。


 白き者で門を開き。


 絶園より…………………を世界に招く。


 赤き瞳で世界を見下ろし。


 その力で主の処へ。


 それこそが私の。


 私の一部を世界に馴染ませる。


 そうして私は。


 私としてこの世界へ。




 私は………に生み出されしモノ。


 私の名前は……。





「何書いてんだ?」


「この前の事について。何を思っていたか忘れないように残そうかと。」


「フーン。それよりアイツが呼んでるぜ。」


「わかりました、エイラ様。」


「その名前はよしてくれ、何時の名前だっつーの。」


「私が今でもこの名前のように、貴女は今でもエイラ様なんですよ、クエル様。」


「その感性はわっかんねえわ。まーいい、行くぞ。」


「はい。」




 世界に飛び立つ。


 地上へと。


 門は未だ開かれず。


 されど私は主の許に。


 私の名前はレプリエイラ。


 魔獣を統べる、赤の配下。



閲覧ありがとうございます。

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