第二章時点での登場人物と設定のまとめ
・新規登場人物
[三木薄羽]
主人公と基本的に同じ世界から引きずり込まれた少女
少々中二的思考回路を持ち、魔術の才能に溢れる
この世界において「人間」というカテゴリーでは主人公に次ぐ魔術の使い手
[マー]
元ターマの直属の部下に当たる
生き神として降りてきてみたら、アウルの所為で唯歳の割りに大きな術が使えるだけの子ども扱いされてしまった不憫な使者
[イグル・トロン・ヴァーン]
フィアリアースの高位魔族
前作のアルバの兄に当たる
・設定
[新生掃除屋ギルド]
増えすぎた掃除屋志望者たちに仕事を与えるべく、仕事の内容が拡張された
[Gランク任務]
基本的に誰でも受けることが出来、ギルドに登録することで報酬を高めにもらえたり、宿舎などのサポートを受けることが出来る
[Gランク掃除屋]
本来は掃除屋になれない者をギルドに所属させる為に作られた最低ランク
[パーティランク制]
パーティのランクに合った仕事をパーティの仕事として受けることが出来るシステム
原則としてパーティリーダーのランクが基準となるが、認定試験を受けることでより上位の仕事を請けられるようになる
[言語把握の額冠]
耳に聞こえた意味のある声を脳に届くまでに自分のわかる言葉に翻訳される
自分の声も脳内では自分のわかる言葉だが、喉から出る声は相手の言語になっている
[魔法ラジオ]
神代の歴史書にあった「魔法通信機」の概念を元にアウルが開発した魔道具
元は半径500mしか飛ばせなかったが、据え置き型で大きな装置を利用する事で5kmまで範囲を伸ばす事が出来るようになった
しかし、送信設備には受信能力がつけられなくなり、送信専用設備となっている
元々アウルにとってこれは失敗だと思われていたが、実際には彼の能力に起因する所が大きかったようだ
現在では娯楽放送を定期的に流すものとして市民に認識されている
[盗聴の魔道具]
半径10m範囲内で送受信される念話を盗聴できる
[緊急通信網]
魔法ラジオを使って長距離通信を可能にする設備
手紙に比べれば格段にタイムラグが少なくなった
しかし性質上傍受しやすい為、機密性の高い通信は暗号が用いられる
[真実の瞳]
古代魔法文明が作った魔道具
覗き込んだ対象の全ての情報を映し出す
非常に危険
[真実の双眼鏡]
アウルが真実の瞳を複製した際に生まれたオペラグラス
本当は望遠鏡になる予定だったが、「不完全な模倣」に因っておかしな事に
[生き神]
死にたての死体に天上の者が入り込んだ状態
魂は抜けても肉体が辛うじて修復可能なぎりぎりの状態で無いと、肉体の復活と同時に意識も回復してしまい、一つの肉体に二つの意識が混在する事になってしまう
[不完全な模倣]
どうやっても完全なコピーを作れない
あえて完璧を目指さなければ任意の能力を引き出したものを作ることが出来る
[魔族]
はるか昔、マナを魔素に変換する植物の存在により、魔素を取り込んで進化した生き物
便宜上「太古の魔族」と呼ばれることもある
自身にマナを魔素に変換する能力がなく、又、マナを直接魔力に変換することも出来ない
人間とは祖先が異なる
大陸の北と南にそれぞれ発生しており、犬猿の仲だったためか、文明の終焉では互いを対象に大掛かりな封印を施し、互いに封印された事で文明が終わったちょっと頭の悪い種族
[魔人族]
魔族が魔族同士の諍いで全て封印された後、魔族の使っていた魔法を再現できるようになった人類が、自分たちの力で魔族を作れないかと実験した結果生まれた種族
[古代魔法文明]
マナから魔力を生成する事が出来る人類が魔族の文明を解読し、魔法を自分のものとした文明
[王国と帝国]
王国は大陸西部で発生した小部族を纏めた国家であり、大陸で現存する人間国家としては最も古い歴史を持つ
帝国は大陸東部に林立した小国家の一部が纏まった連合国家を元にしており、連合国家の元首があるとき独裁者となり帝国を名乗ったといわれている
帝国の形を取ったのはほんの300年前で、それ以後不定期に隣国を攻めては吸収し、現在東部では海沿いのいくつかの小国家が残っているに過ぎない
十数年前、大陸を東西に分ける山脈に寄り添い、トンネルを通じて王国と繋がっていた小国家を吸収し、次は王国に攻め入るのではないかと思われている




