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★とある通信兵のぼやき

この魔力からっきし隊にいる魔力持ち通信兵より速報が入ったのは、試験が全て終わった後だった。

首都勤務の通信兵にせっついて魔法通信にて結果を教えてもらったようだ。

無事に合格したとの連絡に皆で大騒ぎした。


「いやー3番隊が騒ぐから万が1の可能性はあるとは思ってたが。合格かぁ。いやー凄い快挙だな」

「ほんと、最初にスノーに推薦出したって話を聞いた時はなんの間違いかと思ったがな!」

「いやー違いない!だってスノーだぞ?あんなひょろひょろでチビッこくて?剣なんて握ったら剣に遊ばれそうなのに、推薦?!寝ぼけてるのかと思ったぜ」

「いやーでも受かったっていうからなぁ。やっぱり実力があったんだなぁ。いや、なんにせよ、めでたいぜ!」

「あれ、そーいや3番隊のやつらは?」

「速報聞いた途端にいなくなったな」

「どこいったんだ??」


――――――――

―――――

―――



ウィルコット通信兵は焦っていた。

3番小隊の皆に狭い通信室で囲まれてたからだ。


好き好んでこんな僻地に来たんじゃない、魔力もあってそこそこ戦えるって理由で、

俺はこんな魔物目の前の僻地に飛ばされ、魔力も無いのに魔物をも切り伏せる生きる人間モンスターの巣窟にて通信兵として働かされていた。

移動願いを出して早3年目…そう簡単に移動の許可が降りる訳もなく、震えながら日々働いてるっていうのに。。


正に今、人間モンスターである3番小隊の皆から詰め寄るように通信をせがまれ焦りに焦っていた。


「そんなに急かしても僕の魔力じゃー何回も連続して通信できないし、応答する側が通信室に居ないと、これはもうどーにもならないわけであってですね…?」


「そこを理解した上で頼んでいるのがわからないのか?」冷たく言いならが迫るマルコル小隊長。

わかってるなら迫ってこないで欲しい。


「頼むって!キース様はスノーと戦ったと思うんだよ。いや、絶対戦ったはずなんだ。その結果が知りたいんだよ!!」ライコットが更に迫る。


「そうだぞ!」「結果を教えろ!」「何のための魔力だ!」

ガヤガヤとその他の隊員も迫ってくる。部屋の中はぎゅうぎゅうだ。


騎士との戦闘って事は、最終試験前に合否が決まってるエリートだろ?スノーが??そんな馬鹿な。ウィルコットはその時、少し3番小隊をバカにしていた。そんなわけないじゃないかと。

あの華奢でニコニコとして幼いスノーレイが選ばれしエリート騎士?そんな事あるわけない。

試験に合格したって言うのさえ信じられないくらいなのに。

せっつく3番隊が暑苦しいので、

回復してきた魔力を使い再び通信機を起動した。


「あーこちら、ボルネイト砦の通信兵ウィルコット・アロウ。誰かそちらに居ないだろうか」

ガっガガガっ。ザッ。

「はいはい、此方2番隊所属の通信兵、アーク・スピリット。どのようなご用事で?」

お、誰かでたぞ。仕方ない頼むとするか…

「あぁ、私的な通信で大変申し訳ないんだが、今日の試験の事でな。うち選出の子が合格したらしいんだが何か知らないかと思って」

「はぁ?何人受かったと思ってるんだよ。知るわけないだろ?」

ごもっとも。知るわけないよな…あーでも、

「彼女は少し目立ってたと思うんだ。メイド服のまま試験に行ったから。見なかったか?」


「―――メイド服…白の戦乙女の事か!!そうか、13番隊推薦って話だもんな!俺、今日ここに居なくてさー。見てないんだよ試合、、ほんと惜しい事したわ。箝口令引かれてるから詳しくは言えないけど――そちらの副団長は、よぉく知ってると思うから帰ったら聞いてみたら?教えてくれたらいいね?とにかく通信だと履歴残るからこれ以上は言えないわ。悪いな」

そう言って通信は一方的に切られた。


スノーレイ、君は一体何をした?今日1日で2つ名までついたのか…

通信機から魔力を抜き、皆に向き直ると、3番小隊の皆が満足そうな顔をしていた。

「2つ名をもったか。流石だ、スノーレイ」

「あの話しぶり、絶対に副団長と戦ったな」

「箝口令ってなんだよっ!一体どんな戦いしたんだよ!気になり過ぎる!! 」

皆思い思いに口にすると、ガヤガヤと部屋から出ていった。


そして、通信室にいつもの静寂が戻ってくる。


それにしても

どいつもこいつも、そこら中でお祝いしてるけど

気がついているんだろうか?

細やかな仕事をしてくれていたスノーレイが居なくなるってことは、、、


生活レベルが必然的に下がると言うことを。

こんな危ない僻地に住み込みで働いてくれる

女性なんて滅多に居ないことを

彼女が来てくれるまでの生活は――記憶から消してしまいたい様なものだった。


こいつらは理解しているのだろうか?

あの華奢な身で、朝から晩まで働いていた彼女の仕事量の多さを…!!

居なくなるって事はまた不器用な俺たちでやってかないとダメなんだぞ?!


理解――してないだろうな…なんたって脳みそには剣の事しか入っていないのだから。


あーーーもう嫌!

神様お願いです!早く俺を移動させてください!!


夜っころにまたアップ出来るように頑張ります。。

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