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勧誘と私

大変です。化け物な上にこの若さでとうとう耳も悪くなったようです。

え?騎士?私が?騎士??


ちゃんちゃらおかしいですね!

だってアレですよ?私は騎士になる!ってより

騎士に狩られる側ですからね。

うっかりそんな者になる前に、うっかり狩られて別の場所に辿り着きそうです。

その時は母さん、宜しくね?


なんにせよ有り得ません。

絶対に却下です!私はこの砦の家政婦さんでいいんですよ!

「嫌です!」

私は即答した。「やっぱりかー」なんて隊長は笑ってた。

なーんだ冗談かぁビックリさせないで欲しい。




「「あははははは」」笑い声が鳴り響く。






「と、まぁ茶番はここまでで良いですね」

シーン…吹きすさぶ風が背景に見えました。




キースレッド副隊長はドアの傍に立って私達のやり取りを静観していたのですが、、

つかつかと歩いて空いているソファーに座ると、呆れた顔で隊長を一瞥し、私にニッコリと微笑んだ。

「スノーレイ?私は3番小隊の推薦を受けた貴方をこのまま家政婦に戻す訳にはいきません。剣聖の頂きにいけるかもしれない、そんな腕をもつ剣士にジャガイモの皮を向かせてましたーなんて何かのタイミングで何処かにバレでもしたら第13騎士団の汚名になります。」


えぇー知らないですよぅそんな事…


「いいですか?騎士になる事は危険を伴いますが、悪いことばかりではありません。スノーレイにとってもプラスな事が沢山あるのですよ?」

「プラスな事…ですか?」

「そうです。例えば、騎士になれれば身分が手に入ります。スノーレイ?貴方は孤児で身分がありませんね。この国は身分無き者に冷たい、そんなしがらみから抜け出せます。騎士を辞めても身分は残りますから退職後も貴方は貴方を証明できるので今より自由に生きることが出来るでしょう。」


うーん、、でもなぁ。今、私って身分無き不審者だけどこうやって楽しく働けてる訳だし?

「あのぉ…やっぱり私、」

「スノーレイ!結論を急ぐのは良くありませんよ。」

まだ、あるんです??ちょっとしつこいって思い始めましたよ?

「君は山から降りて直ぐに、この砦に来てしまったよね?世界は広い、君が騎士になったら色んな所に行き、色んな物を見るだろう。スノー、もっと広い世界を見てみたくはありませんか?」


広い世界…うーん、確かに私はこの砦とあの山の小屋周辺しか詳しく知りません。

自分の視野が狭いってのは理解しているつもりです。

でも、、怖いんですよね。

この砦に居れば私は平穏に 生きていけます。

ううぅん。やっぱり…ここはごめんなさいですかね!?

「あのぉ…」私、やっぱりごめんなさいって言おうとした瞬間



「ウィルに会いたくはありませんか?」



「えっ…ウィルネイト様ですか?」

思いも寄らぬ名前が出てきた。


切り札を躊躇なく切っていくスタイル

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