答えを探す私
ウィルネイト様と同じ道…?
考えた事もなかった…。
私の天使様、私をここまで連れて来てくれた
優しく綺麗な天使様。
暫く会えなくて手紙のやり取りだけなんだけど
私が…試験を受ければ会え…る?
「でも、、私年齢も不詳で…恐らく14~15歳くらいってそんなですよ?入団試験の最低受験年齢は15歳ですよね?」
「良し!!!ならお前は今日が誕生日だ!おめでとうスノーレイ!お前は今日から15歳だ!!」
「えええええーーー?!」
なんだって!?そんなのありですか?!
「誕生日を迎えて最低条件もクリアしたぞ!お願いだ!スノーレイ!!団長の俺の顔を立てるつもりで!頼む!!!!」
団長が頭をこれでもかというくらいに下げる。
本気のお願いだなぁコレ。
「あの…考えさせて貰ってもいいですか?」
直ぐに答えなんてだせない。
だって、私は…
「いいですよスノーレイ。ゆっくり考えて答えを出してください」
キース様が私に優しく微笑みかける。
私も複雑な笑顔を返し、部屋を後にした。
自室までの道を考えながらゆっくり歩いた。
廊下は蝋燭の炎で照らされているが薄暗く、普段なら怖いなぁとか思うのに
気持ちがいっぱいで何も感じない。
だって、、だって本当は
外の世界が見てみたいかと言われたら
見てみたいよ?本当は。
街をなんの憂いもなく歩いてみたい。
色んな場所に行って色んな物を見て感じたい。
そりゃそうだよ。好きで同じ場所に引きこもってるわけじゃない。
身分だって欲しい。くれるのなら貰いたい。
隣町に行くのだって関所を通るのに
身分とお金がいるこの世界。
身分がないと通れない場所、入れない街もある。
このボルネイト砦に来るのだって大変だった。
ウィルネイト様が、侯爵家という家名を使って私を運んでくれなかったら
私はこの街にも来れなかった。
―――どうしよう。
私は多分、少しは強いんだと思う。
運が良ければ騎士になれるかもしれない。
でもその強さは、なんだかわからない未知の力だ。
2年前に一度あの姿になってから
私は、一度も怖くて確認していない。
むしろ忘れたかった。
あの姿はなんだったのかなんて考えたくもなかった。
なかった事にしたかった…全てを。
でもあの日、私に謎の力が目覚めなければ
間違いなく私はあの山で死んでいただろう。
ウィルネイト様に会う事もなく…
私は翌日、この砦にきて初めて私的な休暇を1日もらった。
そして久しぶりに…ゆっくりとアレを開いて読むことにした。
私は怖くても確認しなくてはならない。
自分が何者なのかを…
己の中に眠る力の正体を。
アホの子だけど悩め主人公




