表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/34

お呼び出しと私

あれから数日が経ち私は日々に忙殺されながら忙しなく生きていた。

夜ご飯を作り終え、皆に食べさせやっと一息、今日の業務はコレにて終了!

と言う所でキースレッド副隊長に声を掛けられた。この後時間をとって欲しいとの事。


はて?何のご用事かしら?


最近、出費がかさんでいる件かしら?

でもなーそれは怪我人治療が重なったからだし…

うーん、、なんだろ。まるでわからない。

首を傾げながら連れて来られたのは団長室で、

滅多に来ない場所への呼び出しに背中から汗が出てきた。

アレ…私なんか仕出かしたっけ?

備品の包丁を折ったこと…?でもあれは1年もまえだし、

洗濯桶の底を突き破った…のは更に前の事だったと思う。


あれ、なんだろ。知らない所でヤバい事を仕出かしてた!?

グルグル考えだし、1歩が踏み出せない私に、

キース様は優しく「大丈夫、怒られるとかじゃないから」と笑いながら背を押してくれた。


怒られ案件でないなら一体?


私は恐る恐る中に入ると、薄暗く、蝋燭の火が揺らめく中、

奥の大きなソファーにエルビス隊長がふんぞり返るように座っていた。

「お、来たな。久しぶりだなスノーレイまあ、固くならずにソコに座りなさい」


私は入口傍のソファーに浅く腰掛けると伺うように隊長を見据える。

「あの…私、、なんかしましたでしょうか?」

「あぁ、なんかしたかっていうならだいぶ仕出かしたな」

んんん!!やっぱり?!!

何をっ!何をしましたかね!?

改善するからクビはお願い見逃して下さい!

私は涙目になりながらお願いしようと口を開きかけたが

「あー違うぜ?勤務は良好。これ以上はないってくらい働いてもらってる。今回呼び出したのは、先日の昼の件だよ。」

「昼の…?なんの件です?」

先日の昼に何かしてましたっけ?あの日は確か洗濯物を集め、ぶつくさ言うアルカード様をなだめながら洗濯して、数日前につけたピクルスの出来を確認しつつ摘み食いして?んんん?


「わかんねーのか?ほんと面白いヤツだな!」

そう言ってケラケラ笑うと隊長は急に真面目な顔になり

「昼に3番小隊をぶっ飛ばした件だよ」

そう重たい声でおっしゃられた。


あー、、あのルンルンで打ち合ったアレか!


いやぁぶっ飛ばしてないですよ?

ちょっと木刀を粉砕したくらいですよ?

力加減がわからなくて、エイッてやり過ぎたんですよね。

あ、仕出かしたって木刀壊した件?

あーなるほど!納得!やらかした記憶を素早く消去しすぎて綺麗に忘れてました。

本当にごめんなさい!!!


「木刀を壊した件はごめんなさい…なんだか寿命が来てた所で私がトドメを刺しました!お給料から差し引いて頂いて構いません…」


「あははははは!違う違う、そうじゃない。」

ん??

「スノー、お前はよくこの砦の事を知らないんだな。よし、じゃあ俺が直々に説明してやる」

隊長は何やら悪そうな顔で私を見つめる。

なに何?!怖いよう!

「お前が昼に遊んだ小隊はな、俺が選りすぐって作った小隊だ。若くて伸び代しかなく、野心と探究心にギラギラした奴を集めて作った。小隊長にはマルコル、29歳と若いがこの砦の中で5本の指に入る実力者だ。そして副長のライコット、こいつも同じく実力者。まだ荒削りではあるがな。でだ、そんなこの砦の実力者を唸らせた者がいる。誰だと思う?」


なんだろ、嫌な予感がヒシヒシとします…



「お前だよスノーレイ。」



「私…ですか?」

「そう、お前。まぁお前の身体能力の高さと、洞察力の鋭さはチラリほらりと報告は入ってたんだかな。でも見てくれは華奢な女の子だもんなぁ?誰も試そうなんて思わなかったんだよ。でもライは違う。あいつは強さに貪欲だ。本能的にかぎとったのかもな。強者の匂いを。」


えぇ…なんですかそれ…

そんなプンプン臭うものなんですかそれ…怪訝な顔をしている私なんか無視で話は進んでいく。


「ライはあの日、小隊長のマルコルにお願いしてスノーの実力を確認する為に一芝居を3番小隊で打つことしたんだよ。あの場にいた皆はお前の実力を見守っていた。本当は、ライが打ち合いをして徐々にスピードを早めて、お前がソレに着いてこれるかをテストするはずだったんだ。が、実際はどうだ?ライは一瞬でリタイア。お前の初撃はかなり重くて力を逃がすので精一杯だったそうだ。そして、それを見たマルコルが代わりを買って出た。いや、お前と戦って見たくなったんだそうだよ。」


隊長は一体何を語っているのだろう…

実力を見る?何のために?私はこの砦の家政婦で、それ以外でもそれ以下でもない。なのに??


「お前との打ち合いを俺は見ていない、だがお前の事を報告にきたマルコルの目はギラギラと輝いていた。「剣聖を見つけました」なんて言ったんだぜ?あのマルコルがだ。マルコルの目下の目標はキースレッドだ。2つ年上の実力者、越えなきゃ行けない壁であるキースをあいつは剣聖だなんてけして言わない。あいつは狙ってるんだよ。キースの後ろで。狙えると思っているんだ。たどり着ける高みだと。そんなマルコルにお前は剣聖だと言わしめた。たどり着けないかもしれないと…あのマルコルに言わせたんだお前はな。どーだ、一大事だろ?盛大に仕出かしてるだろう?1人の男にたどり着けぬ頂をみせたんだからな」

「そ、そんな大袈裟なっ」

「まぁ、お前がどう思うかは勝手だが、ここからは団長としての俺の仕事だわな。…なぁスノーお前、騎士になるつもりはないか?」





………はい?

スカウトされちゃった!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=445358333&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ