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末っ子は黒を好む?  作者: ねこぱんちw
少女冒険編
25/83

ネロの一番長い日(前編)

いきなり寒くなりました。

秋冬物の服を出さなきゃです!

今週・来週はお仕事の関係で分割更新になります。

ご了承ください。


夕闇迫る王都。

人々は、今日も家路を急ぐ。

明かりが灯る冒険者ギルドの一室。

そこはギルドマスターの執務室。

部屋の中には二人の影があった。

「久しぶりですねルティア。あなたが村を出て王都に来るだなんて・・・」

「それほどの事態だと言う事です、カレラ様。」


ギルドマスターの対面に座る人物もまたギルドマスターとよく似ていた。

プラチナブロンドのロングヘア。一見すると少女にしか見えないその人物はエルフであった。

「よく、族長があなたを村の外に出しましたね。それで何があったのです?」

「単刀直入に言う、エルフの村が危機に瀕している。大量に現れたポイズンスパイダーが、精霊樹様の結界を越え、村にまで押し寄せてきている。冒険者による討伐を依頼する!」

その話に表情を一変させるカレラ・・・


「そんな・・・精霊樹様の結界を越えてきたですって!?」

「そうだ、最近、精霊樹様がご自身の不調を訴えていらっしゃったのだが、まさかこのような事態になるとは・・・」

精霊樹とは、エルフの村の守護者にして上位精霊。代々のエルフの族長と契約を交わし、村を守る守護結界を貼り続けてきた存在。

だが、ある日を境にその結界の力が衰えてきたという・・・


「まさか、精霊樹様の寿命!?」

「それはありえない、あの方の寿命は、我々エルフよりさらに長い。故に我々の生から死までをずっと見続けてきたのだから・・・」

精霊樹様の異常と今回のポイズンスパイダーの大量発生事件が繋がっている!?

まさかね・・・

「ギルドマスターとしては、現状、エルフの村への支援は出来ないわ。ハッキリ言って、森から出て来るポイズンスパイダーの迎撃だけで手一杯なのです・・・」

「そんな・・・それでは、我々に滅びろと言うのですか・・・」

少女の悲痛な叫びだけが部屋に響き渡っていた・・・

そんな2人の会話を見つめ続ける猫がいたことに2人が気がつく事は無かった・・・


ネロです。

ただいま準備中です!

え?何の準備かって?

それはね・・・


「ネロ、またですか・・・」

「お嬢様・・・どなたとお話なさっているのですか?」

うん、クロエとシアの視線が痛いです・・・


ポイズンスパイダー大量発生事件により、ギルド実習は無期限延期・・・

そして、ギルドからの低ランク冒険者の森への進入禁止命令発令・・・

私のストレスが急上昇です・・・

何故かって?

それは、このままでは熊さん主催の秋の味覚狩りツアーが中止になるからです!!!

事件発生から既に3日。

事態は良くなるどころか悪化の一途・・・

森から押し寄せるポイズンスパイダーに対し、高ランク冒険者たちが防戦一方です・・・

探索チームも派遣されているみたいですが、ポイズンクイーンスパイダーを発見するには至らず、探索は難航・・・

NNNを使い、情報を集めてみても、明るい話題がありません・・・

なので、黒い庭(ブラックガーデン)の工房に篭り、新装備開発&新魔法開発に明け暮れる私がいました・・・


まず用意したのは黒鈴メイド隊専用防具、即ちメイドアーマーです!

あの子たちメイドですしね。

ちなみにブーツは、ホバーブーツを採用。チョコマカと動き回ります♪

続いて武装。


主武装グラビトンハンマー:重力フィールドを操り、ハンマー自体の重量を増減して攻撃可能。また、特定範囲に重力フィールドを発生させ、範囲内の対象に重力異常攻撃が可能。


副武装ヒートネイル:猫ならもちろん爪でしょう!そんなコンセプトで装備された武器。爪から熱を発し、鉄の鎧もバターのように切り裂きます。


遠距離武装:ガトリングボウガン:手回し式ボウガン。大気中の魔力で矢を作り、それを連続射出する武器。直線方向への攻撃力はかなりのものです。


続いて作ったのは、熊さん専用装備とうちの隠密専用装備です。


パワーアシストアーマー(熊さん専用):頭・手・足・お腹・背中を保護する部分鎧。各部位にパワーストーンを配置、身体能力の強化・増幅をする。


隠密用強化外骨格(影シリーズ):光学迷彩機能と近接戦闘に特化した鎧。機動性に優れている。


最後は、ギルド実習に参加して色々考えて作った魔法です。


グラビティ&リバースグラビティ:無属性魔法。重力を操ることが出来る。範囲攻撃のグラビティフィールドにも転用可能。今回はグラビトンハンマーの付与に使用。


プラントコントロール:地魔法亜種木魔法。植物を操り、対象を拘束したり攻撃したりする。


シャドーオウル:闇魔法。夜間特化型追尾魔法。ある程度の自立思考を持ち、対象を選んで攻撃する。


フレアファルコン:火魔法。追尾魔法。障害物を縫うように移動し、対象を攻撃する。シャドーオウル同様にある程度の自立思考がある。


スパイダーウェブ:無属性魔法。魔力で作ったクモの巣で相手を拘束する。


キャッツアイ:無属性魔法。夜間行動の補助魔法。夜目が利く。瞳も猫目に♪


レーダーバット:無属性魔法。蝙蝠型魔法生物を生成する。音響探索ソナーにより、広範囲索敵が可能。


スターマイン:無属性魔法。範囲殲滅型魔法。夜空に花火のように打ち上げ、大輪の花を咲かせる。その花弁は、半追尾の効果を持ち、範囲内の対象に降り注ぐ。


断罪の炎 Flam of the condemnation:始原魔法(オリジン)始原魔法(オリジン)初の範囲攻撃魔法。敵意を持つ対象だけにダメージを与える。地形には被害を出さない優れもの。


少しは教訓が生かされたかしら?

「マスター、お茶が入りました。そろそろ一息お入れください。それと、頼まれていたローブが出来ましたのでお持ちしました。」

クローラがティーセットを持ってやって来たのでちょっと休憩。

「ありがと、ちょっと甘いものが欲しかったのよね。どれどれ、ローブの出来はどうかしら?」

頭を使うと糖分が欲しくなるのです!


猫耳ローブ(黒):猫耳フード付きローブ。認識阻害効果を持つ。


これをみんなで着て行動すれば誰にも悟られずに行動できそうです。

正体不明の謎の集団の出来上がり♪

一息ついたので、錬金術でポーション作りを開始しましょう。


HPポーション:説明不要な体力回復のお薬。


MPポーション:こちらも説明不要な精神力回復の薬。


解毒ポーション:今回の必需品。毒の状態異常回復の薬。


状態異常回復ポーション:毒・麻痺・石化の状態異常を回復する薬。


覚醒くん♪:スイレン姉さまに発注を頼まれた、眠気覚ましのカフェイン飲料。


これくらいあればいいかしら?

装備&ポーションはまとめてアイテムボックスへ。

それでは自宅に戻りましょう。


自宅に戻ると、クロエとシアがお出迎えです。

「ただいま~」

「お帰り、ネロ」

「お帰りなさいませ、お嬢様」

さて、何か進展はあったかしら?


コンコンコンッ!

あら、噂をすれば・・・

ブチさんが窓をノックします。

「いらっしゃいブチさん。何か進展があったのかしら?」

「こんばんにゃ!ギルドの方は進展無しですにゃ。ただ、エルフの村が大ピンチみたいですにゃ。何でも、精霊樹の結界が破られて、村にもクモの大群が押し寄せてるみたいですにゃ!エルフが1人、ギルドに救援依頼に来てましたにゃ!」

エルフですか、ギルドマスター以外のエルフには面識が無いから村の場所は知らないのよね・・・

今は、うちの隠密たちがポイズンクイーンスパイダーの潜伏場所を特定してくれるのを待つしかないわね・・・


そんなことを考えていると・・・

「マスター、ターゲット発見しました!!」

「ナイスタイミング!位置をマーキングしたら戻って来て!」

流石はうちの隠密、頼りになります♪


それでは、母様に報告&出撃のご挨拶。

コンコンッ!

「ネロです。至急のお話があります!」

「入れ!」

母様も何かを感じたみたいです。


「母様、今夜出撃します!そのご報告に窺いました。」

「まさか、例のクモの件か!?騎士団も動かす予定だ、待てないのか?」

待てるわけがありません!

「1日たりとも待てません!私の秋の味覚狩りツアーがかかっていますから!」

「そんな理由で・・・」

呆れた表情の母様、そんなに酷いことを言ったかしら?


「現在持てる全兵力を持って、本日中に終らせます!王都の守りはお任せしますね。」

「わかった、無理だけはするな・・・」

さあ、隠密が戻り次第出撃です!!

基本、週末更新になります。

ご意見、ご要望、誤字報告等お待ちしております。

次回も分割になります。


<NEW CHARACTER>

ルティア:エルフの少女。年齢は秘密♪エルフの村の族長の娘である。以前、ネロと森で遭遇し、ベノムスパイダーの牙をもらったのは彼女である。

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