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第99話

「協力って何をすれば良いですかね?」


「この雑草が生育した原因について少し心当たりがあるので実際にそれが原因なのかを調べようと思います。その上で植物に関しての知識がないのでリアムさんに助言をいただきたいと思っています。」


「それくらいなら良いで…」


「しかし、この実験をするには少々機密情報が関わってきますのでご協力していただく立場でありますが口外禁止の契約をしていただきます。」


リアムさんが言い終わる前にバリーさんが遮った。


協力してくれるのは嬉しいが鑑定の魔法陣も使うから口外禁止がついて回るんだよな。


「それも問題ないです、伯爵様のお屋敷で庭師をしていますので誰かに話そうとかそういう考えもしません。」


いい人そうだな、後で契約書にはサインしてもらうけど。


これで植物の知識について比較が出来て助言が貰える。


「ではこちらの契約書に署名をお願いします。」


先ほど伯爵様からもらっていた契約書をバリーさんがリアムさんへ差し出した。


バリーさん、体格に見合わないくらい文官の仕事が出来るよな…


「署名しましたがこれから何をやるので?」


「そしたらまず見てもらった方が早いですね。バリーさん、この辺りの地面に鑑定をお願いします。」


「承知いたしました。」


そう言ってバリーさんが鑑定の魔法陣を発動させ半透明のウィンドウを表示させた。


========================================

名前:土?

製造年月日:ー

構成要素:赤玉土?黒土?

備考:氷、水の魔法により変質した土。


1/2

========================================


…今までにない記載の仕方だ。クエスチョンマークが不安を覚えるな。


バリーさんも困惑しているし、リアムさんは呆然としている。


リアムさんは今頭の中で整理しているだろうからバリーさんと話し合ってみるか。


「バリーさん、不思議な結果が出ましたがひとまずは魔法陣から出る氷や水で変質したみたいですね。」


「えぇ、驚きました。しかし、これは何て言っていいのか分かりませんが土の性質が変化をしたというのが信じられません…もし魔法陣の水で植物を育てたらどうなるのか…」


やはりそこも気になるよな。


土の性質が変化するなら植物も変わる気がする…


ん?そういえばドライフルーツを作った時、『乾燥』の魔法陣を使ったよな?


あの時確か効果が100倍って出たけど…いや、そう結論づけるのは早い。


まずは一つ一つ疑問を解決していかないと。


「まずは水と氷それぞれで土が変質するかどうかを検証しましょう。それと他の条件も影響するのかをリアムさんにお聞きしながら検証したいですね。水を与えての検証はその後でも良いかと。」


「すいません、先走ってしまいました。しかし、同時にその検証もできるのではないでしょうか?」


確かに小さい畑で区画を分ければ出来るかもしれないが規模次第な気がする。


それこそ専門家の助言が欲しいな。


リアムさんそろそろ頭の中の整理が出来た頃かな?


「リアムさん、これが機密情報になります。僕達『魔法陣すぐやる課』でこのように人以外にも使える鑑定の魔法陣を開発しました。」


「え、あ、はい…まだ混乱はしていますが魔法で良い土に変化させたということですね?」


「その理解で合っています。それで検証についてですがまずは、土が変化する条件を調べたいと思っています。」


「条件、ですか?」


「えぇ。魔法陣で出される水や氷をどれだけ使えば変化するのか。また、どのくらい効果が続いて植物にどの様に影響を与えるのか。それを1つずつ確認したいです。」


「なるほど。それなら植物の状態はこちらで記録しましょう。それなら私にも協力できそうです。」


休暇だったけど結構重要な仕事をやる事になってしまったな…

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